★逆行する時間軸で男女のすれ違う想いを綴る、
切ないミュージカル・ラブストーリー★
『ラスト5イヤーズ』
トニー賞の常連ジェイソン・ロバート・ブラウンが生み出した傑作ミュージカルを、ラブストーリーの金字塔『P.S. アイラヴユー』(07)のリチャード・ラグラヴェネーズ監督が映画化。女優の卵キャシーと小説家ジェイミー、ふたりの5年間の愛の軌跡。ニューヨークを舞台に逆行する時間軸で2人のすれ違う想いを綴る、切ないミュージカル・ラブストーリー『ラスト5イヤーズ』。
女優を夢見る主人公キャシーを演じるのは現在公開中のディズニー作品『イントゥ・ザ・ウッズ』のシンデレラ役も演じているハリウッドの新鋭、アナ・ケンドリック。一方、若くして成功を手にする小説家ジェイミー役にはミュージカル界出身の新星ジェレミー・ジョーダン。
共にトニー賞ノミネートの実績を誇る2人の圧倒的なパフォーマンスは必見!
そんな物語が、ラグラヴェネーズ監督により、全編≪歌≫でおくるミュージカル映画として生まれかわった! 恋をする“喜び”と“切なさ”に誰もが共感する作品となっている。
<STORY>
「ジェイミーは出ていってしまった。そして私はまだ傷ついたまま……」。
舞台はニューヨークの一室。恋に破れたキャシーがその胸中を切ない歌声で語るところから物語はスタートする。
『ラスト5イヤーズ』は多くのドラマが生まれる街ニューヨークで、女優を目指すキャシーと小説家を志すジェイミーの出会いから破局を迎えるまでの5年間の物語。
原作/音楽:ジェイソン・ロバート・ブラウン
監督/脚本:リチャード・ラグラヴェネーズ(『P.S.アイラヴユー』)
出演:アナ・ケンドリック(『マイレージ、マイライフ』、『イントゥ・ザ・ウッズ』
ジェレミー・ジョーダン(『ジョイフルノイズ』)
配給:ブロードメディア・スタジオ
(C)THE LAST FIVE YEARS THE MOTION PICTURE LLC
公式サイト:www.last5years.jp
4月25日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
★「ラスト5イヤーズ」リチャード・ラグラヴェネース監督
オフィシャル・インタビュー
『マディソン郡の橋 』(95)や『モンタナの風に抱かれて』(98)の脚本や監督・脚本として『P.Sアイラヴユー』(98)などの極上のラブストーリーをこれまで手がけてきた恋愛作品のマスター的存在の、リチャード・ラグラヴェネーズ監督。作品の裏側や撮影のこだわりにについて語った。
― 主演の2人、アナ・ケンドリックとジェレミー・ジョーダンの撮影中の印象をお聞かせ下さい。
2人の仲がとてもよく、プロ意識が高い良いパートナー同士でした。2人とも歌はすべて生歌で撮影し、それぞれの曲を何度も歌ってくれました。アナはとても面白く聡明な女性です。6曲目「The Schmuel Song」(初めてのクリスマス)でのアナの演技はすべてアドリブでした。ジェイミーが歌う「物語のプレゼント」に対して、様々なリアクションを見せてくれました。
― 最も好きなシーン(楽曲)はどこでしょうか?
お気に入りは全曲ですが、あえて1曲選ぶとしたら、13曲目の「Nobody Needs to Know」(愛が壊れたとき)です。この曲はワンカットで撮っています。ケンカをしている間、キャシーはジェイミーの顔を見ないという辛い場面です。14回テイクを重ねましたが、とても気に入っているシーンです。
― 最も撮影が大変だったシーン(楽曲)はどこですか?
6曲目の「The Schmuel Song」(初めてのクリスマス)が1番難しかったです。どうやって撮ろうかとかなり悩みまして、アニメにしようかとも考えました。この歌詞をストーリーにどう組み込めばいいのか最初は分からなかったのです。そして考えた結果、歌詞の内容よりも、ジェイミーがなぜ歌っているのか?という気持ちが重要だということに気づきました。ジェイミーがどれだけキャシーを愛しているのか、どれだけがんばって彼女を励ましているか。ジェイミーのキャシーへの深い愛が伝わる大切なシーンとなりました。
― 撮影はシーンの順番通りに行われたのでしょうか?
ラストの14曲目は最後に撮影しましたが、それ以外の順序はバラバラです。低予算で21日間という短い撮影期間でしたので、自由はきかなかったです。
― 熱狂的なファンがいるミュージカルを映画化するにあたり、プレッシャーを感じませんでしたか?また、舞台との差別化としてどこに一番ポイントを置きましたか?
プレッシャーというより、逆に励みになりました。僕と同じくらい、このミュージカルを好きな人がたくさんいるんだと。
舞台と映画の1番の違いは、キャシーとジェイミーがお互いに対して語りかけている点です。舞台版は観客に対してモノローグとして歌っていますが、映画は2人の登場人物が相手に対して歌っています。歌っている側だけでなく、歌を受け取る側の感情も描けるので、双方の視点から、男女の恋愛関係について色々と分かるという構成にしました。それ以外は、なるべく舞台に忠実になるよう心がけました。僕もミュージカルの大ファンなので、ミュージカルの映画化に関してはとても懐疑的なんです。歌がカットされてしまったりだとか、歌えない人がキャスティングされたりするのが嫌いなので、極力オリジナルを壊さないように映画化しました。
― アナ・ケンドリックは舞台でも映画でもキャリアを積んでいましたが、ジェレミー・ジョーダンはどちらかというと舞台を中心にキャリアを積んできた俳優です。彼にジェイミー役を任せた理由はなんでしょう?
アナはとてもユーモラスで聡明な女性です。歌唱力も演技力も文句なく、とにかくキャシーには彼女が第1希望でした。
ジェイミーは美声の持ち主で、そして共感しやすいキャラクターを演じることができる人です。彼が演じるジェイミーは浮気する場面さえも共感できるのではないでしょうか。実は11曲目の「If I Didn’t Believe in You」(すれ違い)がオーディション曲で、4回歌ってもらいました。この曲で初めのキャシーを支えるところから、後半の残酷なことを言うところまで、とても幅のある感情を表現できる俳優だったので起用しました。
― ジェイソン・ロバート・ブラウンが、キャシーのオーディション場面でピアノを弾く役で出演されていますね。
オリジナルのファンに対するサービスとして、元々からジェイソン・ロバート・ブラウンには出演してもらうつもりでした。他にも、夏のオハイオでのシーンには、オリジナルでキャシーを演じたシェリー・レネ・スコットが出ていますし、ヘビを持っているストリッパー役で2013年版のミュージカルでキャシーを演じたベッツィ・ウルフも出演しています。