映画『ラブ×ドック』の完成披露試写会が、3月22日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、主演の吉田羊と、共演の野村周平、玉木宏、監督を務めた鈴木おさむが舞台挨拶に登壇した。
本作は、放送作家のほか、小説・エッセイ、映画の脚本まで、幅広く活躍する鈴木おさむが、初めて監督に挑戦した完全オリジナル作品。恋愛クリニック「ラブドック」を舞台に、人生で成功を収めながらも、節目節目で恋愛に走り、仕事や親友を無くしてきた人気パティシエ・剛田飛鳥が、遺伝子から抽出した薬によって恋愛模様を軌道修正していく様を描く大人のラブコメディー。
完全オリジナルによる本作の誕生について、鈴木は「かつて日本で多く作られた“キラキラ恋愛ムービー”がもう10、15年経って、それを観ていた人がそろそろアラサー、アラフォーになってきています。大人の女性が主役で恋愛する映画はあまりないので、今回チャレンジしたいと思ったんです」と説明。それで羊さんに主演をお願いしました。今、なかなかオリジナルでやらせてくれるところがないので、この映画を作ることができて本当にありがたいと思いました」と感慨深げ。
それでも、慣れない初監督。撮影当初は「よーい、スタート!」の合図を監督が忘れるという失態を吉田が暴露。「だから、俳優もスタッフもみんな自分がしっかりしなきゃ!と思って(笑)。結束が固くなりました」と振り返っていた。
また、野村の印象について尋ねられた吉田は「野村くんはとにかく“人たらし”。人の心の懐に入るのが上手い」と言い放つ。撮影3日目で鈴木監督を「おさむ」と呼び捨てにしたり、脚本を「いい本だ!」と上から目線で褒めたりと、自由奔放だったという。玉木が「鈴木さんのことを“年相応の器”って言っていたよね(笑)」と暴露すると、野村は「僕みたいなやつを丸め込める、歳相応の器を持っている人ってことです」と、言い訳にもならない言葉で返した。玉木に対して野村は「玉木さんは懐に鍵が。ちょっと難しかったですね」と言いつつ、「でも1回会っただけでLINE交換してくれたし、次に会ったときはごはんを食べに行ってくれました」と嬉しそうに話すと、玉木が「ちゃんとしているところはちゃんとしているから憎めない」と野村を見てニッコリ。吉田も「役には真摯に向き合うところが、腹立つんですよね」褒め称えると、野村は「世渡り上手とは僕のことです!」と笑った。
イベントでは、3人の男性との恋愛を描いた本作にちなみ、吉田が演じる飛鳥を本気で落とすための口説き文句を、男性キャストが役になりきって披露。歳上の既婚男性・淡井役の吉田鋼太郎はビデオメッセージで登場し、「新作のスイーツを考えた。新作っていうのは君なんだ。僕の作品になってほしい」とアプローチ。15歳下の星矢役を演じた野村は「もうすぐ桜が咲きますね。たくさんの人が見てますけど、ここでキスしていいですか?」と、照れながらもセリフを披露。同世代の男性・野村役を演じた玉木は「今日で好きなのはやめます。愛していいですか?」と言いながら吉田羊に近づき、バックハグを。会場から大きな歓声が沸き起こると、野村も「歴が違う。だって玉木宏ですからね。こんな若造が勝てるわけないですよ。足音からして違いましたもん」と完敗の様子。
観客から拍手で、この3人のうち一番キュンとした男性を選んでもらうと、玉木が1位に。しかし吉田羊が選んだのは吉田鋼太郎。「人生にはユーモアが必要。この歯の浮くようなセリフを言えるのは吉田さんしかいない」と選択理由を明かした。
最後に、吉田が「大人の恋愛作品ではドロドロな不倫物語が多い中、実は大人こそ恋愛にドキドキしたいし、ちょっと切なくなったりしたい。大人だからそんなことは言えない・・・と思っている方にこそ、飛鳥を通じて疑似恋愛を体験していただけたらと嬉しい」とメッセージを伝え、舞台挨拶を締めくくった。
映画『ラブ×ドック』
脚本・監督:鈴木おさむ
出演:吉田 羊 野村周平 大久保佳代子 篠原 篤 唐田えりか 成田 凌/広末涼子 吉田鋼太郎(特別出演)/玉木 宏
アートディレクション:飯田かずな
ミュージックディレクション&主題歌:加藤ミリヤ
製作:『ラブ×ドック』製作委員会
企画・制作・配給:アスミック・エース
(C)2018 『ラブ×ドック』製作委員会
公式サイト:http://lovedoc.asmik-ace.co.jp
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公式Facebook:https://www.facebook.com/lovedocmovie
5月11日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー!