映画『ルパン三世 THE FIRST』の完成披露舞台挨拶が、11月11日、東京・TOHOシネマズ六本木にて行われ、声優を務めた栗田寛一、小林清志(舞台挨拶のみ)、浪川大輔、広瀬すず、藤原竜也と、山崎貴監督が登壇した。
誕生から50年以上経った今でも絶大な人気を誇る「ルパン三世」の劇場最新作が、長編アニメーションとして23年ぶりに公開する。シリーズ史上初のフル3DCGアニメーションとして制作された本作。今作では、考古学を愛するルパンに恋するレティシア役を広瀬、ルパンが狙うお宝“プレッソン・ダイアリー”を狙う秘密組織の研究者・ランベール役を吉田鋼太郎、ランベールに指示を出す謎の男・ゲラルト役を藤原がゲスト声優として参加。初代ルパン(アルセーヌ・ルパン)が唯一盗むことに失敗した隠された謎を解き明かした者は莫大な財産を手に入れると言われている秘宝“プレッソン・ダイアリー”を巡るお宝争奪戦を繰り広げる。
まずは、劇場外の階段に敷かれたイエローカーペットに登場したキャストたち。直前まで降っていた雨も上がり、晴れ晴れとした笑顔を見せた。
続いて、劇場に場所を移して舞台挨拶に登場。ルパン三世役の栗田は最初の挨拶で「え~『劇場版相棒』にお越しいただき・・・」とジョークを飛ばし会場を沸かせる。ルパンの相棒・次元役の小林は、「次元大介をやりました、小林です。次元大介をもう少しやりたい。やらせてください」と言って48年間担当するキャラクターへの熱い思いを吐露。
石川五ェ門役の浪川は「いつも斬れないものはない斬鉄剣と言われていますが、スタジオではズタズタに斬られまくって仕事をしております」と話すも、会場の反応が薄く「こんなにすべるとは思いませんでした」と苦笑い。
広瀬は「ルパン三世という世界の中にヒロインという立場で参加させていただき、本当に凄く嬉しく幸せに思います」とニッコリ。
藤原は「この『ルパン三世』の楽しい仲間に入ることができて凄く嬉しく誇りに思っています。3DCGアニメを楽しんでください」と。
製作には2年半くらいの時間を要したという。作品の完成に栗田は「当時、スタッフさんに聞いたら1週間に7秒しか進まないっていうんです。やっとここに辿りついたんです。先に完成作品を観させていただいたんですが、凄いんです。こんなふうになるんだと」と話し、「この作品を1回で観るのは無理! 見逃しているところがあると思う。もう1回みないと」と言いながら「この作品を残せるのは名誉なこと」と、作品の完成を喜んでいた。
本作は、画のない状態で声を当てるプレスコ形式での収録に挑戦。栗田は「すずちゃんが喋った姿からレティシアが作られたんですよ」と嬉しそうに話すと、憧れだというルパンとの共演に「ドキドキどころじゃなかった。(となりに)ルパンがいる~!と思って」と興奮を隠せない。ルパンと結婚したいとも公言しているそうだが、「ルパンがカッコよくて! 改めて衝撃的なカッコ良さでした」と続けた。
MCから「どうですか?栗田さん」と聞かれた栗田は「いやいや、私のことじゃないですから・・・」といいながら大照れ。それでも3DCG映像を「リアルな人間を見ているような、そうじゃないような不思議な感じでした。現実にもあるんじゃないかと思うくらいその世界観に吸い込まれていきましたね」と、今回の映像美も絶賛。
ゲスト声優として参加した広瀬と藤原について、監督は「広瀬さんは声がいい。キャラクターにハマって見事に体現してくれました。藤原さんは物語の核になる重厚な役を務めてくれました。狙っていた世界観になりました」と大絶賛。栗田もランベール役の吉田鋼太郎も引き合いに出し、「最初、誰がやっているのかわからなかった。そのくらいご本人の顔が浮かばないくらい役になりきっていた」と称える。しかし、広瀬の話になると「2年半ずっと言えなくて。すずちゃんと共演したんだと、ようやく言えるようになって良かった!」と最後までデレデレの栗田だった。
『ルパン三世 THE FIRST』
公式サイト:https://lupin-3rd-movie.com/
12月6日 全国東宝系にてロードショー!