映画『#マンホール』の大ヒット御礼舞台挨拶が、2月25日、東京・新宿バルト9にて行われ、主演の中島裕翔、共演の奈緒と、熊切和嘉監督が登壇した。
『ライアーゲーム』シリーズ、『マスカレード・ホテル』シリーズの脚本家・岡田道尚氏によるオリジナル脚本を、熊切和嘉監督の手で映画化した本作は、社長令嬢との結婚も決まり将来を約束された超がつくほどのハイスペック男が、結婚式前夜に酒に酔ってマンホールに落ちてしまい・・・幸せの絶頂からどん底に転落する男の人生を懸けた脱出劇。6年ぶりに映画主演を務める中島裕翔(Hey! Say! JUMP)が、主人公・川村俊介を演じ、川村の元カノ・工藤舞役に奈緒、川村の同期社員・加瀬悦郎役を俳優の永山絢斗が扮する。
本作は、先日(日本時間2月21日)に、第73回ベルリン国際映画祭「ベルリナーレ・スペシャル部門」にて公式上映され、中島と熊切監督が出席。帰国直後ということで、早速現地の反応を尋ねると、中島は「海外の現地の方と一緒に上映を観るということがほぼ初めてでした。自分の映画を海外の方に観ていただけることは、(反応に)不安もありましたが、皆さん凄く感情豊かで、“ここで笑うんだ!”という僕にとって新しい発見もありました。監督と同じところで笑っている方もいて、監督の思うつぼだったなと。楽しんでいただけたようで嬉しかったです」と回顧。
監督も「日本ではホラー的要素という反応もありますが、僕はブラックコメディーの要素をかなり込めてつもりでした。最後のほうはドッと(笑いが)なって嬉しかったですね」と海外の反応に満足気。前回の舞台挨拶では「戦ってくる」と現地の質疑に気合いを入れていた監督だが、「けっこう好意的で、辛辣な質問はなかったです」と胸をなでおろしていたが、隣に座った中島から見ると「凄い鋭い目をしていた」と。監督は「僕らの前がウイリアム・デフォオーだったからね。あの眼光に負けちゃいけないと思って(笑)」と明かした。
また、ベルリンの思い出の写真がスクリーンに映し出されトークを展開。中島と監督がタキシードで決めてレッドカーペットに立つ写真もあれば、オフを満喫するショットも。ランチで食べ物を両手にして嬉しそうな中島。「カレー味のソーセージも食べて、ビールも飲みました」と言い、奈緒を羨ましがらせる。さらに、映画祭のシンボル・ベルリンベアと同じポーズを取りおどける中島に、会場は大爆笑。
中島の写真を見て、奈緒は「これだけの再現度と、テンションが高かったことが凄い! こんな修学旅行のような写真を見せていただけるとは思っていなかったので、(満喫されて)凄く安心しました」と笑い、中島も「修学旅行の男子みたいになっちゃった」と照れ笑い。
すると、残念ながら映画祭に出席できなかった奈緒に、中島からお土産をプレゼントが。映画祭のノベルティグッズをプレゼントされた奈緒は、嬉しそうに1つ1つ手に取っていた。
ベルリン映画祭を機に70以上の国や地域など、世界各国で公開配給が続々と決まっている本作。中島は「やはりベルリン国際映画祭の影響力もありますし、世界にこの映画がひろがっていくんだなと思うとワクワクですね。どういうふうにお楽しみいただけるか気になりますね。『#マンホール』が世界に広がっていくのが楽しみです」と目を輝かせる。
この日は公開から2週間経ったということで、ちょっぴりネタバレトークも。
奈緒は声だけの出演だったことが明かされ、「実は、中島さんとは『KinKi Kidsのブンブブーン』の番組での番宣が初対面だったんです。あたかもすっごい期間一緒に撮影してきたかのような空気を作らせてもらいました」と語り、「やっと言えた」と微笑んだ。中島も「だって、(奈緒さんは)アイコンしか出てこないもんね(笑)」と一緒に笑っていた。
また、これまで明かされていなかったシークレットキャストとして、黒木華の出演も明かされた。スクリーンにテレビCMスポット映像が映し出され、最後に黒木の声が流れると、「あ~!」と気づいた観客たちが驚く。黒木からメッセージが届き、MCが代読。「中島さんとは以前共演させていただきましたが、凄く真面目で真摯に作品と向き合う方。今回も変わらず、バッキバキの体が凄かったです」とコメントし会場を沸かせる一幕も。
そして、3つ目のネタバレは中島について。「実は僕、一人二役でした」と告白した中島。「川村ともう一人。こちらはかなり重要な人物になってくるので。映画の中で皆さんを騙すことを、楽しくやらせていただきました(笑)」といたずらな笑顔を見せ、映画の裏側を話して少しだけ心が軽くなった様子。
最後に中島が「役者として、やっていきたいこと、参加したいことが全て詰まったような映画なので、それを皆さんに観ていただいて、楽しんでいただけることは凄くありがたいです。『#マンホール』のチームが凄く好きです。皆さん、これからもこの作品をどうぞ愛してください」と声をかけ、舞台挨拶を終了した。
【ストーリー】
営業成績No.1のデキる男・川村俊介。社長令嬢との結婚式前夜、渋谷で開かれたサプライズパーティで酩酊し、帰り道で不覚にもマンホールの穴に落ちてしまう。深夜、穴の底で目覚めた川村は、足に深手を負い、思うように身動きが取れない。スマホで現在位置を調べるがGPSは誤作動を起こし、警察に助けを求めるも、まともに取り合ってもえらえず、唯一、連絡が取れた元カノに助けを求めることができたが、そこである疑念が発覚する。
「もしかして、ここは渋谷ではない?」何者かにはめられたと考えた彼は、SNS上で「マンホール女」のアカウントを立ち上げ、場所の特定と救出を求める。犯人探しに沸き上がるネット民たちを操る川村。
結婚式までのタイムリミットはあと僅か―。このどん底から這い上がれるのか!?
【#マンホール】(読み:ハッシュタグ・マンホール)
監督:熊切和嘉 『私の男』『海炭市叙景』
原案・脚本:岡田道尚 『マスカレード・ホテル』シリーズ『ライアーゲーム』シリーズ
出演:中島裕翔、奈緒、永山絢斗ほか
制作プロダクション:ツインズジャパン
製作幹事・配給:ギャガ
©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
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