映画『マンハント』池内博之インタビュー！「迫力あるアクションシーンにグイグイ引き込まれていきます！」

in CINEMA, INTERVIEW, Interview(CINEMA) · 2018/02/08

1976年に高倉健主演で映画化した原作『君よ憤怒の河を渡れ』が巨匠・ジョン・ウー監督の手で再映画化された『マンハント』が、2月9日、いよいよ公開を迎える。
本作は無実の罪を着せられ逃亡する弁護士ドゥ・チウと、彼を追う刑事・矢村聡が、やがて身分や国籍を超えて真実を追求していく様を描くサスペンス・アクションムービー。刑事・矢村聡役を福山、国際弁護士ドゥ・チウ役をチャン・ハンユーが扮する。

新しい治験薬を開発し、トップブランドにまでのし上がった天神製薬会社。その社長の息子で次期社長の酒井宏役を演じるのは、池内博之。香港映画『イップ・マン序章』（08）をはじめ、中国映画・香港映画など海外作品に多数出演している彼でさえ、巨匠ジョン・ウー監督の作品出演は「喜ばしいこと」と頬を緩ませる。そんな彼がインタビューに応じてくれた。

― 本作の出演が決まった時の率直なお気持ちをお聞かせください。
この役はオーディションを受けて決まったのですが、まさか自分が･･･と思いました。でも出演が決まったときは凄く嬉しかったです。

― ジョン・ウー監督とお仕事をされていかがでしたか？
思っていた以上に、役者の気持ちを理解してくれる監督でした。演技プランを含めて「この人はこういうことをやりたいんだな」ということをすぐ感じ取って、「よし、それでいこう！」と言ってくれるんです。アクションに関してはある程度監督のイメージがあったと思いますが、とても柔軟に対応してくださいました。TAOさんとの芝居の時は、僕も色々考えて演じました。

― 池内さんご自身も監督の経験をお持ちですから、俳優だけでなく同じ監督目線で感じることはありましたか？
いや、もうそんな、そんな･･･滅相もない(笑)。僕はいち俳優としてジョン・ウー監督と向き合っていましたから。

― 本作の完成作品をご覧になった、池内さんの感想は？
やっぱりアクションが凄かったですね。グイグイ引き込まれていく感じがするし、本当にこれを日本で撮ったのかな？と思うくらいの迫力！特に水上バイクのシーンは圧巻でした。

― 監督をはじめ、共演者もアジアを代表する俳優の皆さんが揃いましたが、ご一緒されていかがでしたか？
実は、僕はあまり皆さんとの絡みがなかったんです。僕はTAOさんとのシーンと、福山さん、あとは父親役の國村さんとのシーンが多かったです。でも、スタッフさんは海外の方も多くいらっしゃいました。

― やはり、日本の撮影とは違いますか？
そうですね。全く違います。まず、台本がないんです。ある程度の流れ、役に関するストーリーは聞いていますが、セリフのやり取りなどもけっこう流動的なので、あってないようなもの。だから、他の人がどんな撮影をしているのかが分からないんです。

― 池内さん演じる、天神製薬の次期社長・酒井宏は、とても野心家な男性。特に終盤ではその野心的なところがとても強く出ていますが、演じる上で特に意識したことはありますか？
ラストに向かっては「僕はこういうふうにしたいんだ！」というメラメラした気持ちで、感情を高ぶらせて役を作っていきました。テンションをあげてね。

― 國村さん演じる父親との親子関係もクローズアップされていきます。その辺は國村さんと話合いをされたのでしょうか？
撮影中、いつも國村さんと一緒だったんです。岡山ロケでは、一緒にホテルを変更してもらって、ご飯を食べに行ったり、行動を共にしていました。役の話というより、普通の世間話をしていたんですけどね(笑)。

― 池内さんは、これまで演じられた役のためか、ハードボイルドなイメージがあるんですが、これからチャレンジしたい役はありますか？
コメディタッチで、ライトな感じの作品をやってみたいです。あと、普通の青年や、内にこもっていくような、上手く自分を表に出せない人間とか演ってみたいですね。

― それでは、最後に本作の見どころと、これからご覧になる皆さんへメッセージをおねがいします。
やはり、壮大なアクションシーンは必見です。そして僕が演じる酒井宏が事件とどう関わっていくのか、後半戦どうなっていくのか、楽しみにしてご覧いただければと思います。

【池内博之（いけうちひろゆき）プロフィール】
酒井宏役（天神製薬社長の息子で次期社長の野心家）
1976 年生まれ。1998 年TV ドラマ「GTO」で注目を集める。映画にも多数出演し、香港映画『イップ・マン序章』（08）、『スイートハート・チョコレート』（13、日中合作）、中国映画『レイルロード・タイガー』（16）など海外作品にも多数出演。

映画『マンハント』
【ストーリー】
実直な国際弁護士ドゥ・チウが目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。現場の状況証拠は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。何者かにハメられたことに気づき逃走するドゥ・チウ。真実こそが正義と信じる刑事の矢村は独自の捜査で彼を追っていく。
鍵を握るのは謎の美女・真由美。ドゥ・チウに近づくほど、この事件に違和感を覚え次第に見解を変えていく矢村。そしてついにドゥ・チウを捕えた矢村は警察への引き渡しをやめ、共に真実の追及を決意する。身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた２人の追われながらの真相究明。
果たして事件の裏にはどんな陰謀が隠れているのか。

主演：チャン・ハンユー、福山雅治、チー・ウェイ、ハ・ジウォン
友情出演：國村隼
特別出演：竹中直人、倉田保昭、斎藤工
共演：アンジェルス・ウー、桜庭ななみ、池内博之、TAO、トクナガクニハル、矢島健一、田中圭、ジョーナカムラ、吉沢悠
監督：ジョン・ウー
原作：西村寿行『君よ憤怒の河を渉れ』/徳間書店刊　および　株式会社KADOKAWAの同名映画
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公式サイト：http://gaga.ne.jp/manhunt/

2月9日（金）TOHOシネマズ新宿他　全国ロードショー

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