永野芽郁、窪田正孝に絶対的な信頼感！「頼もしくて！一生ついていきます！」 映画『マイ・ブロークン・マリコ』公開記念舞台挨拶

映画『マイ・ブロークン・マリコ』の公開記念舞台挨拶が、10月1日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、主演の永野芽郁をはじめ、共演の奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊と、タナダユキ監督が登壇した。

平庫ワカの大ヒットコミック「マイ・ブロークン・マリコ」を、タナダユキ監督のメガホンで映画化。鬱屈した毎日を送るやさぐれたOL・シイノトモヨが親友・マリコが亡くなったこと知り、その遺骨を持って旅に出る、過去と現在を紡ぎながら描くシイノとマリコの物語。主人公・シイノトモヨを永野芽衣、親友・イカガワマリコを奈緒が演じ、旅先で出会うマキオ役は窪田正孝、マリコの実父役は、尾美としのり、その後妻・タムラキョウコ役には吉田羊が扮し、個性豊かな実力派俳優が顔を揃えた。

公開を迎え、キャストが揃っての舞台挨拶に立った永野は「純粋に凄くです」と笑顔を弾けさせ、「今日で一区切りしちゃうのがちょっと寂しいけど、この作品を観てくださる皆さんに繋いていってほしいです」と願いを込めた。

奈緒は「この映画の話が決まったときから早く皆さんに届いてほしい気持ちだった。待ち遠しかったけれどやって観ていただけて嬉しくて胸がいっぱいです。芽郁ちゃん（が演じた）のシーちゃんの旅がいろんな方に広がっていくんだなと思うとドキドキしています」と胸の内を明かす。

本作を観て、永野は「初めて観たときは奈緒ちゃんと隣の席で、二人で号泣しました。『この人たち出てる人だよね･･･』と周りが引くくらいワンワン泣いて。昨日ここの映画館でも観たんですが、やっと冷静に観ることができて、やっぱりいい映画でした」と感動を隠せない。

奈緒も「なんでこんなに泣いちゃうんだろう･･･って(笑)」と振り返りながら「ご一緒できていない方のシーンもある中で、全てが繋がって音楽が入って、あのパワーを持った原作がこうやって映像でまた多くの人に届く作品になったんじゃないかなと思って本当に感無量でした」としみじみ。

窪田は「現場でも芽郁と奈緒ちゃんが仲が良くて、それを我が子のように見守っているタナダ監督がいました。原作はとても疾走感があって躍動感がある画で、人生って儚いものだと感じさせられるんですが、映画では人生を凝縮した時間になっていて、二人の一生を観れた気がしました」と感想を述べた。

尾美は「僕はクソ親父を演じましたが、嫌だなと思えてよかった。他の俳優の皆さんが心が震えるようなお芝居をなさっていて素晴らしいなと思いました」と満足気。

吉田は「しーちゃんとマリコっていうのは友情とも愛情との違う魂のむ過ぎ付きを持った二人だと思いました。リアルに演じられているお二人を見た時に、あ、この二人は二人で一つだったんだなと感じ直しました」と吐露。「自分の傍りを亡くす悲しみや痛みは計り知れないけど、そう思える存在に出会えた二人はほんの少しだけ幸せだったのかなと」と続けた。

また、印象に残っているシーンを聞かれると、吉田は「シーちゃんが家を訪ねてきたときにドアまで出るまでの間に自分は何をしていたのか･･･監督と話し合いながら演じました」と役へのこだわりを求めた演技について言及。尾美は窪田の「大丈夫に見えるかよ？」というセリフを。

窪田自身も「大丈夫に見えるかよ？」「大丈夫に見えません」というセリフが印象に残っていたそうだが、もう一つとして「遺骨を置いて『待て、この野郎！』というセリフは自分の大切な何かを奪われていたというものがもの凄く言葉に集約されていたと思いました」と答えた。

窪田のは久しぶりの共演となった永野だが、「現場での窪田さんは頼もしくて、頼もしくて。初めて共演したときは私はまだ10代で、その時も色々助けてもらいましたが、今回シイノとしても気づいたら救われている感じでしたが、現場でも窪田さんがいるだけで救われていました。一生ついていきます」と絶対的な信頼感を寄せると、窪田は恐縮しながら「こっちがついていきます。ありがとう」と返していた。

奈緒は「マキオさんがシーちゃんに言った『死んだ人に会うには生きているしかないんじゃないでしょうか』という言葉が凄く好き」とし、「自分に呪いをかけて旅をするシーちゃん。一歩踏み出せる言葉。希望を感じることができた」と目を輝かせる。

永野はそんな奈緒の「映画に行く約束をしたときに『なんで行っちゃうのぉ～』という奈緒ちゃんが可愛くて、キュンとしました」と、二人の仲の良さを表していた。

【物語】
ブラック会社に勤め鬱屈した日々を送るシイノトモヨは、テレビのニュースで親友・イカガワマリコが亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心する。「刺し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れてく！」。マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに。マリコとの思い出を胸にシイノが向かった先は・・・

永野芽郁
奈緒　窪田正孝　尾美としのり　吉田羊

監督：タナダユキ
脚本：向井康介 タナダユキ
音楽：加藤久貴
原作：平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』（BRIDGE COMICS/KADOKAWA刊）
音楽：加藤久貴　エンディングテーマ：「生きのばし」Theピーズ（Ｐ）2003King Record Co.,Ltd.

製作：映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会（ハピネットファントム・スタジオ／KADOKAWA／エキスプレス）
製作幹事：ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション：エキスプレス
制作協力：ツインズジャパン
配給：ハピネットファントム・スタジオ／KADOKAWA
文化庁文化芸術振興費補助金（映画創造活動支援事業）独立行政法人日本芸術文化振興会

（C）2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
公式サイト：https://happinet-phantom.com/mariko
公式twitter：＠mariko_movie

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