映画『マスカレード・ホテル』の大ヒット御礼舞台挨拶が、2月4日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、主演の木村拓哉と鈴木雅之監督が登壇した。
東野圭吾の人気同名ミステリー小説「マスカレード」シリーズの第1作「マスカレード・ホテル」を実写映画化した本作は、連続殺人事件を解明するためにエリート刑事・新田浩介(木村)がホテルマンに扮し、彼の教育係を務める一流ホテルマン・山岸尚美(長澤)と共に犯人を追う姿を描くミステリーエンターテインメント。1月18日に公開し、2月3日までの17日間で、観客動員207万人、興行収入26億円を突破する大ヒットを記録した。
この日は、木村演じる新田がホテルマンとして“潜入”するという本作の設定にちなみ、木村が舞台挨拶前の本編上映を、客席で観客と一緒に鑑賞するというサプライズ潜入を試みた。
MCが「さあ、それでは客席後方からキャストが登場します!」とアナウンスすると、会場は大歓声があがる。後方扉にスポットライトが当たるも、誰も出てこない・・・。すると、客席から帽子とマスクで変装していた木村が立ち上がり、突然の登場に会場は騒然となった。
まんまと潜入に成功した木村は、「潜入させていただきました。お邪魔しました」と笑顔で挨拶。エンドロールが終わり会場が明るくなり(バレないか)ドキドキだったそうで、「場内が明るくなると、皆さん『今だ!』という感じで一斉にトイレに行かれて・・・」と笑い、その間をしのぐためパンフレットを(見るように)スタッフに要求したという。「お客さんと同じパンフレットがないか聞いたら、媒体用のプレスシートしかないと。結局、東宝の方が売店でパンフレットを買って用意してくれました(笑)」と裏話を明かし、笑いを誘った。
自身の作品を劇場で観るのも初めて、ましてや観客とともに観るのは貴重な経験だったと話す木村。「観たあとの話をサラウンドで聞くことができました」と満足げ。「『思ったより(終わるのが)早く感じたね』とか『細かいところを含め、もう1度観たい』という声が聞こえてきて嬉しかったですね」と、リアルな反応に興奮を隠せない。
大ヒットしている実感はないと言うが、木村が「パーソナルな時間の中で、『映画観に行きました』という人があまりに多くて驚きました」と話すと、鈴木監督も「僕も実感があまりないけど・・・、『ボヘミアン(・ラプソディ)』を16回観た方がいたので、(本作も)もうちょっとかな?」とニヤリ。それでも会場には10回以上鑑賞したという人もおり、木村、監督共々驚いていた。
また、終盤には観客からの質問に直接答えるティーチインを実施。原作では、「マスカレード・イブ」「マスカレード・ナイト」と続くことから「続編はないですか?」と期待をこめた質問が。木村と鈴木監督は後ろを向いて相談。木村は「今いただいた声や拍手を東宝さんにぶつけます」と力強く答え、会場を沸かしていた。
映画『マスカレード・ホテル』
公式サイト:http://masquerade-hotel.jp/
全国東宝系にて公開中!