映画『マッチング』の完成披露試写会が、1月17日、東京・イイノホールにて行なわれ、主演の土屋太鳳をはじめ、共演の佐久間大介(Snow Man)、金子ノブアキ、杉本哲太、斉藤由貴と、内田英治監督が登壇した。
映画『ミッドナイトスワン』(20)の内田英治が原作・脚本・監督を務めた本作は、マッチングアプリによって増えた“出会い”の裏に仕掛けられた恐怖を完全オリジナルで描く、新感覚サスペンス・スリラー。
ウェディングプランナーとして仕事は充実しながらも恋愛音痴な主人公・輪花を土屋太鳳、輪花とアプリでマッチングする“狂気のストーカー”永山吐夢を佐久間大介、輪花に想いを寄せるマッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山剛を金子ノブアキが演じ、輪花、吐夢、影山が巻き込まれていく「アプリ婚連続殺人事件」を杉本哲太、片山萌美、真飛聖、後藤剛範、片岡礼子、斉藤由貴ら実力派豪華キャスト陣が、逼迫した演技のリアリティで恐怖を煽っていく。
役作りについて、土屋は「監督がオリジナル作品を書いてくださり、原作がなかったので、ある程度自由に演じることができました。輪花はごく普通の女の子ですが、辛いことがあっても毎日必死に生きる。感情はやはり目から伝えると思うので、そのことを意識しながら演じました。(輪花の)目に注目していただきたいです」と話し、「(役を演じるために)意識的に辛いニュースを見るようにして心が辛くなっていった思い出があります。」と明かした。
佐久間は「僕が演じた吐夢は、ちょっと変わっている子でストーカーという奇抜な役ですが、彼なりの愛があるからこその行動、原動力、何を大事にしているか・・・など、監督と話をさせていてだいて、キャラを一緒に作っていただきました。演じるのは楽しかったです」とニッコリ。「僕は監督に会った時に『君、目つき悪いね、いいね』と言われたので、目つきの悪さは全然簡単でしたね(笑)」と続け、会場の笑いを誘った。
そんな二人に、金子は「二者二様の集中の仕方をされていて、描写のひょゆげんにも真正面から入られていた。お二人に引っ張られて僕は助けられましたね」と感謝する。その言葉に土屋が「(金子さんも)めっちゃ怖かったです!」と口走り、ネタバレ寸前。「みんなヤバイです!」とフォローを入れられる一幕も。
杉本は「斉藤さんとは30年ぶりで・・・」と斉藤との久しぶりの共演を喜び、顔を見合わせてほほ笑む。斉藤は「土屋さんの印象は明るくて可愛らしいイメージが強かったんですが、物語のクライマックスに迫るシーンで、深く、暗く、張り詰めている感じを見て、本当に素晴らしい女優さんなんだなと感じました」と土屋を絶賛。「あと、あんなに完璧に陰湿なストーカー役をやっているにも関わらず、カット!がかかった瞬間に突然違う別の人間が出てきてびっくりしました。いきなり明るい姿を見て心の中がパニックになりました」と、佐久間の役への憑依ぶりに圧倒されていた。
本作にちなみ、「運命的な出会いは?」と問われると、土屋は「小学3年生のときに、映画『シザーハンズ』を観て衝撃を受けて号泣しました。その時は演技だとは思わずに観ていたんですが、お芝居でこんなにも人の心を動かせるのかと。大切な出会いです。色んな役をやらせていただくときも毎回思い出します」と、俳優としての起点ともなった作品の出会いを吐露。
佐久間は「僕はやっぱりメンバーですね」と自身が所属するSnow Manのメンバーたちとの出会いと答える。デビューして色々ありましたが、6人の時代も9人のぢ台も全部が“Snow Man”なんだなということを凄く感じます。メンバーがいてくれるから頑張れる。いまだにお互いに支え合いながら楽しくすごしたことを思い出します」と、しみじみ。改めてメンバーたちとの絆を感じさせていた。
イベントでは、架空のマッチングアプリ用のプロフィールは発表。観客はその人とマッチングしたいかどうかを判定するという企画も。「もしもマッチングアプリに登録したとして、効果的にアピールするためにはどんなプロフィールにする?」というお題でそれぞれ作成したプロフィールを発表。
土屋は「一緒に富士山に登りたい」と笑顔を見せ、佐久間は「車を運転するのが好きなので、どこでも迎えに行きます。どこでも連れていきますよ」と声をかけると、会場から悲鳴にも似た歓声が上がる。金子は「清潔感のある暮らしを約束します」とアピール。それぞれがほぼマッチしたいに手を挙げる中、佐久間のプロフィールでは、そうでもない人がチラホラ。佐久間は「マッチングしてくれる人は一緒に行こうね。青(マッチングしない人)を挙げた人は後で裏来い!(笑)」と言って、会場を盛り上げていた。
最後に監督は「サスペンス作品なので、ちょっと怖いところもあるんですが、先日行われた台湾の映画祭では意外と笑いも起きていました。ジェットコースターみたいな感覚で観てもらえれば。今日の5人のキャラと映画のキャラが全然違うので、そういうのも比べながら楽しんでいただきたい」とPR。土屋が「今はマッチングアプリは身近な存在になっていますが、この作品は、人の本質を見よう、人とていねいに繋がっていこうということを大切にしてほしい思いも入っています。この映画は観かたによって感想も変化していくと思うます。ぜひSNSで感想を送ってください」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
映画『マッチング』
<STORY>
ウェディングプランナーとして仕事が充実している一方、恋愛に奥手な輪花(土屋太鳳)は、
同僚の尚美(片山萌美)の後押しでマッチングアプリに登録をすることに。
勇気を出して一歩踏み出し、デートに臨んだ輪花だったが、現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男・吐夢(佐久間大介)だった。
その後も執拗にメッセージを繰り返し送る吐夢に恐怖を感じた輪花は、取引先でマッチングアプリ運営会社のプログラマー影山(金子ノブアキ)に助けを求めることに。
しかし時を同じくして”アプリ婚”した夫婦が惨殺される事件が連続して発生。被害者たちが輪花の勤める結婚式場で式を挙げていることが判明するのだったー。
出演:土屋太鳳
佐久間大介 金子ノブアキ
真飛聖 後藤剛範 片山萌美 片岡礼子
杉本哲太 斉藤由貴
監督・脚本:内田英治
原作:内田英治『マッチング』(角川ホラー文庫刊)
音楽:小林洋平 共同脚本:宍戸英紀
主題歌:Aimer「800」(SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.)
製作:『マッチング』製作委員会 制作・配給:KADOKAWA
Ⓒ2024『マッチング』製作委員会
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/matching/
公式X(旧Twitter):@movie_matching
公式Instagram:@movie_matching
公式TikTok:@movie_matching
<原作情報>
内田英治監督が本映画にあわせて書き下ろした原作小説。
1秒たりとも安心できない、ジェットコースター・サスペンス!
『マッチング』(角川ホラー文庫)
著:内田英治
定価:814円(本体740円+税)
発売日:2024年1月23日予定
https://www.kadokawa.co.jp/product/322308001314/
2024年2月23日(金・祝)全国公開