Open Close

成田凌、演じる予備校講師、実は妖精だった!? 監督と脚本家がまときみ裏設定を語る! 映画『まともじゃないのは君も一緒』舞台挨拶付き上映会

普通(まとも)な恋愛って、なに?
全く噛み合わない二人が繰り広げる普通じゃないラブストーリー。

『まともじゃないのは君も一緒』

監督:前田弘二 脚本:高田亮 登場‼
成田凌、演じる予備校講師、実は妖精だった!?
監督と脚本家がまときみ裏設定を語る!

★メインIMG_1102 s

今もっとも注目と期待度の高い、成田凌、清原果耶がW主演し、『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』の監督・前田弘二、脚本・高田亮コンビによるオリジナルストーリー『まともじゃないのは君も一緒』。数学一筋<コミュニケーション能力ゼロ>の数学講師・大野が、知識ばかりで<恋愛経験ゼロ>の教え子・香住によって大きく変貌を遂げていく様と、全く噛み合わない二人が繰り広げる”普通じゃない”ラブストーリー、さらにはテンポよくはずむ会話劇の面白さや常識にとらわれないキャラクター、毒っ気がありながら、ユーモラスかつ予測がつかない突飛な展開で観る者を虜にし、絶大な支持を集める本作。映画公開から2週間が経過しているが、「とっても面白かったー!いや成田凌さんと清原果耶さんが、ずーっと喋ってる映画なんですけど、それがもうずーっと素晴らしい。楽しい、そして愛しい。オススメです!98分だし」(佐久間宣行)、「素晴らしかった。笑いながら泣けた。後半笑いながら怒りが客席に充満。その怒りをこの映画の記憶とともにずっと持ち続ける人もいるかなあ。多くの者はいつか自分が『普通』の側にいることに気付いてハッとするかもしれません。強いテーマを持った、長く生きる映画」(犬童一心監督)といった興奮さめやらぬ絶賛コメントがSNS上に相次ぎ投稿され、幅広い年齢のファン層を拡げ、大ヒット上映中。そして現在は、Yahoo!映画で4.15点(4月4日時点)、映画.comで4.1点(4月4日時点)、Filmarksで4.0点(4月4日時点)など、各レビューサイトで高評価を獲得し超話題沸騰中。

映画「まともじゃないのは君も一緒」舞台挨拶付き上映会が4月3日(土)に渋谷HUMAXシネマで実施され、監督の前田弘二、脚本の高田亮が登壇した。

MCの呼び込みによって、前田弘二(監督)、高田亮(脚本)が登場。早速、公式Twitterに寄せられた質問に答えていく企画に入り、「デート風な待ち合わせシーンで、遠くから「康臣〜」と呼んで駆け寄る香住がめちゃめちゃ可愛くて好きです。大野康臣と秋本香住、この名前が絶妙にしっくりくるのですが、役の名前はどうやって決めるのでしょうか?」と質問が読み上げられると、前田は「よく一緒に(高田さんと)映画を作っているが、最初に苗字をつけてその後(高田さんに)名前を考えてもらったりしてますよね」と語りかけると高田は「監督が全部考えたと思っていて、あ・・思い出した(笑)苗字だけでしたっけ?(笑)」と切り返し、前田は「大野って苗字は私がつけて、高田さんが康臣をつけて・・香住だけ、私が秋本香住ってつけたんだ!」と回想。高田は「そうそう、あらすじ考える時に、最初に名前だけくれたんだよね」と切り出し「もしかしたら私が考えたのかもしれないが、(大野は)数学が得意だからきっと親も凝った名前をつけるんだろうな(笑)という感じだったと思います」と振り返った。

脚本作りにおける苦労した点を訊かれた高田は「大野は何も知らないので、どこまで知っている感じで会話を書くのかが一番難しくて、香住が物を知ったような口を聞けば、彼も喋るだろうという感じはあった」と述懐。前田は「最初にセリフだけ作って、ずっと噛み合わないものを永遠書き続ける感覚というか・・・」と切り出すと、高田は「めちゃくちゃ難しくて。(笑)でも何とか書きましたけど(笑)」と苦労した様子をにじませた。MCから、「今回設定だけ作って(監督が)高田さんにまる投げしたんですか?(笑)」と聞かれると前田は「まる投げですね(笑)」と続けて「忘れたころに30ページぐらいのプロットが送られてきて、それがほとんど脚本に近くて8割がたセリフで(笑)それが面白かったので、ほぼその状態のまま撮影しました(笑)」と回想。

次に、「冒頭の予備校のシーンで、香住が大野へ向けて、ペンでシッシと振り払うジェスチャーが何度見ても小気味よく面白いです。台本どおりなのですか?」という質問に前田は「あれは、現場ですね(笑)二人の芝居は面白いし上手くて、(二人の)空気が出来上がる前に清原さんが出してきた仕草が良かったですね。」と明かした。アドリブのシーンがいくつかあったという話題になり高田は「(陶器屋のシーンで)成田さんが『重くもなく、軽くもなく~』というところですね(笑)」と例をあげ、前田は「そこまでがセリフだったんですよね!その後はアドリブで(笑)」と撮影秘話を語った。さらに高田は「ラブホテル前の宮本(小泉孝太郎)が美奈子に蹴られた後に言い放った『膝蹴りかよ(笑)』は小泉さんのアドリブです(笑)」と小泉さんの演技をべた褒めしていた。

次に、「清原果耶さんが役づくりに関して、『衣装のレパートリーが多かったので、香住の気持ちに合わせた衣装を着られることが助けになった』と仰っていたのですが、シーンごとに香住の気持ちに寄り添った衣装を、清原さんと相談して選ばれていたのでしょうか?」と質問が読み上げられると、前田は「こういう人だから、こういう衣装と決めすぎずにいきたいとは思っていました。衣装合わせの時にしっくりくるものを決めていきました。」と回答。高田は「香住は一つのことに真っすぐになるタイプだから、服には頓着しないんじゃないかという意見もあったりしました。たまたま衣装合わせを見学しましたが、監督のイメージとしては、あまり頓着しないけどそれなりにお洒落にも興味のある人だろうということで衣装は決めていましたね。」と2人で当時を振り返った。続けて前田は、大野の衣装がとにかく難しかったと漏らし、「高田さんの脚本のト書きに、“スーパーの2階で70%オフで売っていたジャケット”と書いてあって、どういうジャケットなんだろう…」と当時の高田の難しいオーダーを笑いながら振り返りつつ、選ぶのに苦労があったことも語っていた。そして今回、予備校内での大野のトレードマークである白衣に話が及ぶと、前田が成田とともに予備校に見学に行ったエピソードを披露。「予備校を見学したらそこの講師の方々が白衣で、すごく雰囲気が良かったんです。なんかスーツだと(生徒との間に)距離がありすぎてしまい、白衣だと相談しやすい感じがしたんです。予備校にいる生徒の雰囲気も香住みたいな感じだったんですよ!大野とフランクにやりとりしているような雰囲気がすごく良くて!」と、あの白衣は成田と共に訪れた予備校リサーチの賜物だったことも明かした。

最後に、「冒頭の森の中で、1人佇む大野先生。とても印象的で好きな場面です。劇中で美奈子さんに森のお話をしてる時にここの大野先生の横顔を思い出します。なぜこの場面を冒頭に入れようと思ったのですか?」という質問に高田は「元々そのシーンはなくて書き進めていくうちに、岡潔さんという数学者の本を読んでいたら、やたら自然のことが出てきて、それを生かしたんですよね。監督ともおとぎ話みたいにしたいと話し合って」と答えると。続けて前田も「森の妖精が人間社会で生きて、普通を知って、仕事するけど・・『もういい、普通は!』って森に去っていく・・」と、童謡のようなイメージがあったことを明かした。

2人のトークに熱がこもり、あっという間にイベントは終わりの時間に。最後にお気に入りのシーンを聞かれた前田は「女子高生たちが集まって話しているシーンで、『油そば食べにいかない?』というセリフのチョイスは面白かったですね(笑)」と改めて高田の脚本を絶賛し、大盛況のままイベントは幕を閉じた。

『まともじゃないのは君も一緒』本ポスター

映画『まともじゃないのは君も一緒』
■あらすじ
予備校講師・大野は、独身・彼女なし。ずっと1人で大好きな数学の世界で生きてきた。今の生活に不満はないが、このままずっと1人なのかと不安になることもある。自分だって普通に結婚したい。ただ、普通が何かわからない。女の子とデートをしてもなんだかピントがずれているような空気は感じているが、どうしていいのかはわからない大野。教え子の香住はそんな大野を”普通じゃない”と指摘してくれる唯一の相手。大野は香住に「どうしたら普通になれる?普通を教えてほしい。」と頼み込むのだが・・・。

■出演:成田凌 清原果耶 小泉孝太郎 泉里香
■監督:前田弘二(『婚前特急』 『わたしのハワイの歩きかた』)
■脚本:高田亮(『婚前特急』 『そこのみにて光輝く』)
■音楽:関口シンゴ
■プロデューサー:小池賢太郎(『キセキ ーあの日のソビトー』 『愛唄 ー約束のナクヒトー』)
根岸洋之(『リンダ リンダ リンダ』 『さよならくちびる』)
■配給:エイベックス・ピクチャーズ
■製作:「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会
■共同幹事:エイベックス・ピクチャーズ ハピネット
■企画製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ マッチポイント
■公式サイト:https://matokimi.jp/
■コピーライト:©2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会

大ヒット公開中!