映画『真夜中乙女戦争』の大ヒット御礼舞台挨拶が、1月29日、東京・TOHOシネマズ 六本木にて行われ、キャストの池田エライザと二宮健監督、猫のビーツが登壇。主演の永瀬廉は新型コロナウィルスの濃厚接触者に該当する可能性があると判明し、来場者や登壇者、イベント全体の安心・安全を考慮し、リモートでの参加となった。
新鋭作家Fの初小説でありベストセラーの「真夜中乙女戦争」を映画化した本作は、平凡で退屈な日々を送る青年が自分自身と東京を破壊するまでの夜と恋と戦争”を描いた物語。『チワワちゃん』(19)『とんかつDJアゲ太郎』(20)で知られる二宮健が脚本・監督を務め、主人公・無気力な大学生“私”を永瀬廉(King & Prince)、主人公が恋心を抱く凛々しく聡明な“先輩”役を池田エライザ、一連の騒動を首謀する謎の男“黒服”役を柄本佑が演じる。
MCより登壇者の名前が呼ばれると、スクリーンいっぱいに笑顔の永瀬の顔が映し出され、池田らとともに登壇。永瀬の「元気です!」という声に会場のファンたちも安堵の顔を浮かべる。池田も「今日は永瀬さんがリモート参加ということなので、私が少しでもハンサムになろうと頑張ってみました」と笑顔を見せた。この日の登壇者はシックな黒の衣装に身を包み、永瀬も黒のタキシードを決めていたが、永瀬が「リモートなので、下はバスパンです(笑)」とチラ見させ、会場を湧かす場面も。
公開から一週間たち、大きな反響を得ている本作。「終始最悪だけど、最高だった」「何度でも観たい」「観終わったあと、懐いた感情を表す言葉が見つからない」「カッコよくて、そしてとても儚くて涙が止まらなかった」など多くの感想も届いている。
そんな意見を受け、永瀬は「『真夜中乙女戦争』という作品を凄く理解しようとしてくれて、楽しんでくれているんだなという感じがしました。嬉しい!」と満足気。「たとえ、『胸くそ悪い映画だった』という意見だったとしても、そう思えることが凄く幸せだなという結果に行きつける作品だと思っています」と作品への想いを口にする。
また、原作者のF氏からもメッセージが届き、「私も次にこの映画を観れば“第六次真夜中乙女戦争”になります」とすでに5回鑑賞していることを告げ、あらためて「劇中何度か流れる不協和音のようなオーケストラのチューニング音の意味、後半に出てくる蓮の花の意味、時計のドアップが極めて重要なシーンで繰り返されていること」と注目点を明かし、「2度目以降(の鑑賞)でさらに心に染みたのは、池田エライザさん演じる先輩の極めて細かいためらいの目の動き、柄本佑さん演じる黒服の異常すぎる主人公への愛、永瀬廉さん演じる傷だらけの主人公は何度見ても美しく愛おしく思います」とコメントした。
先輩のノートや衣装、音響など細かいディティールにもこだわりを見せたという監督は「何回も観て咀嚼していただけると嬉しい。映画を通して対話できるのは幸せの限りです。ぜひ、音響のいい映画館で観ていただきたい」とアピール。池田も「パンフレットに劇中歌の曲を日本語に直してくださっているのが載っているので、ぜひその歌詞を見て、また2回目を観ていただけたら、先輩があの時に私に何を伝えていたのかがはっきりわかるので」とお勧めも。
さらに、2月1日より「キャスト&監督による各シーン徹底解説付きコメンタリー上映」が上映されることが発表された。永瀬が「なんと、まさかの二宮さんがMCを務めてます。より映画を理解するヒントを喋ってます」と伝えると、池田も「どうしても見入ってしまってみんなが黙ってしまうと、監督が誰かに(話を)振るんですよ(笑)」と監督も名MCぶりを明かしていた。
ここで、劇中に登場する猫のビーツが登場! ビーツの活躍ぶりに目を細める登壇者たちだったが、「ビーツのグッズ(の売り上げが)ヤバない?一番貢献してるっていうぐらい」と、ビーツを称える永瀬。この日初めて会うという池田にもすっかり懐いていた。
最後に、監督が「この『真夜中乙女戦争』をぜひ映画館で観ていただき、思いっきり体感していただけると嬉しいです」と伝え、池田は「『この映画を観て前向きな気持ちになれた』おいう感想もいただいていて、私も皆さんの言葉を聞きながら凄く希望をいただいています。本当に素敵な連鎖を生んでいるんだなと幸せを感じています。何度でもご覧になってください」とPR。永瀬は改めて感染対策の重要性を伝えつつ、「皆さんの感想こそが、スタッフ、キャストの希望になっています。映画の中の『絶望は光になる』という部分も強く感じることができました」と熱く語り、舞台挨拶を終了した。
ちなみに、この永瀬のスピーチの間に電話の着信音が鳴るというハプニングがあったが、永瀬が「電話は岸くん(King & Prince)からでした」と明かし苦笑いしていた。
映画『真夜中乙女戦争』
<あらすじ>
恋と、破壊。
二つの出会いが退屈な日常を一変させる−
4月。上京し東京で一人暮らしを始めた大学生の“私”。
友達はいない。恋人もいない。大学の講義は恐ろしく退屈で、やりたいこともなりたいものもなく鬱屈とした日々の中、深夜のバイトの帰り道にいつも東京タワーを眺めていた。
そんな無気力なある日、「かくれんぼ同好会」で出会った不思議な魅力を放つ凛々しく聡明な“先輩”と、突如として現れた謎の男“黒服”の存在によって、“私”の日常は一変。人の心を一瞬にして掌握し、カリスマ的魅力を持つ“黒服”に導かれささやかな悪戯を仕掛ける“私”。さらに“先輩”とも距離が近づき、思いがけず静かに煌めきだす“私”の日常。
しかし、次第に“黒服”と孤独な同志たちの言動は激しさを増していき、“私”と“先輩”を巻き込んだ壮大な“東京破壊計画=真夜中乙女戦争”が秘密裏に始動する。一方、一連の事件の首謀者を追う“先輩”は、“私”にも疑いの目を向けていた。
“私”と“先輩”、“私”と“黒服”、分かり合えたはずだった二人の道は少しずつ乖離していき、3人の運命は思いもよらぬ方向へと走りだす…
絶望は、光になる−
痛々しくも眩しい物語は予想不可能なラストへと加速していく。
永瀬 廉(King & Prince)
池田エライザ 柄本 佑
篠原悠伸 安藤彰則 山口まゆ 佐野晶哉(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.) 成河 / 渡辺真起子
原作:F「真夜中乙女戦争」(KADOKAWA刊)
脚本・監督:二宮 健
特別協力:TOKYO TOWER
配給:KADOKAWA
©2021「真夜中乙女戦争」製作委員会
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/mayonakaotomesenso/
公式Twitter:@mayonaka_otome
公式Instagram:mayonaka_otome
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