映画『真夜中乙女戦争』タワーセレモニー(完成披露イベント)が、12月13日、東京タワーにて行われ、主演の永瀬廉(King & Prince)をはじめ、共演の池田エライザ、柄本佑が登壇した。
新鋭作家Fの初小説でありベストセラーの「真夜中乙女戦争」を映画化した本作は、平凡で退屈な日々を送る青年が自分自身と東京を破壊するまでの夜と恋と戦争”を描いた物語。『チワワちゃん』(19)『とんかつDJアゲ太郎』(20)で知られる二宮健が脚本・監督を務め、主人公・無気力な大学生“私”を永瀬廉、主人公が恋心を抱く凛々しく聡明な“先輩”役を池田エライザ、一連の騒動を首謀する謎の男“黒服”役を柄本佑が演じる。
本作を象徴する東京タワー。夜空に照らされた鮮やかなライトアップの東京タワーに登場したキャストたち。永瀬は「二宮監督と『カッコいい映画にしようね』と話していたんですが、我ながらスタイリッシュでカッコいい映画になったと思います」と満足気。「完成作品の初号試写のときに前の席に座っていたF氏がニヤリとして、満足してくださったのかなと思います」と安堵の顔を見せ、「二宮(監督)さんの世界観に染まって感動しました。素晴らしい方々とお仕事ができて本当に光栄」と、満面の笑みを浮かべた。
共演の柄本と池田の印象について、永瀬は「最初は正直怖かった。お二人とも喋らないタイプかなと思って心配だったけれど、そんな心配はいりませんでした。僕のテンションに合わせて付き合ってくれて、本当に楽しかったです」と振り返る。
柄本も「毎日、ご立派な話なんかなくて、各々が好きに喋っていた、おとぼけ三兄弟です(笑)」とニッコリ。池田が「永瀬くんは切羽詰まった役なのに、そんな顔をしてなくて。もっと集中しないといけないのに・・・」と言いかけると、永瀬が「もっと集中しないといけない・・・はマズいやろ(笑)」と思わず訂正に入り苦笑い。池田はあわてて「表情の切り替えが早くて・・・」と言い直していた。
また、柄本は「永瀬くんの“死んだ魚のような目”が素晴らしい。見事な死んだ魚(の目)が印象的でした」と絶賛していた。
実は、東京タワーに訪れたのは初めてだという永瀬。柄本も「ガッツリと来たのは初めてです」とし、改めて頭上にそびえ立つ東京タワーを眺め「なんか、スカートの中を覗いて居いるみたい(笑)」と独特な表現で感想を伝えると、柄本らも「この鉄骨の組み合わせがとても幻想的でフォルムの美しさに圧倒されます」としみじみ。
東京タワーへの思いを聞かれると、永瀬は「仕事が終わった時にふと東京タワーが見えると、この映画との出会いは必然で運命だったのかなと思い、しばらく浸って見ています」と吐露。
池田は「中学生のころ、仕事で東京に来ているときは東京タワーを見ると「これから仕事だ」と緊張していたけど、今はここに帰ってきたとホッとするようになりました」と答え、柄本は「ウソみたいな美しさ」とその存在感の大きさを語った。
最後に柄本が「映画を観終わって大きな希望を感じられる作品」、池田「皆さんの心の助けになるような作品」とアピール。永瀬は「1回では理解できないかもしれないが、“私”の気持ちに共感するところがあると思います。観れば観るほどより『真夜中乙女戦争』の世界観に酔いしれると思いますし、色々感じてほしい」とメッセージを送りイベントを締めくくった。
映画『真夜中乙女戦争』
<あらすじ>
恋と、破壊。
二つの出会いが退屈な日常を一変させる−
4月。上京し東京で一人暮らしを始めた大学生の“私”。
友達はいない。恋人もいない。大学の講義は恐ろしく退屈で、やりたいこともなりたいものもなく鬱屈とした日々の中、深夜のバイトの帰り道にいつも東京タワーを眺めていた。
そんな無気力なある日、「かくれんぼ同好会」で出会った不思議な魅力を放つ凛々しく聡明な“先輩”と、突如として現れた謎の男“黒服”の存在によって、“私”の日常は一変。人の心を一瞬にして掌握し、カリスマ的魅力を持つ“黒服”に導かれささやかな悪戯を仕掛ける“私”。さらに“先輩”とも距離が近づき、思いがけず静かに煌めきだす“私”の日常。
しかし、次第に“黒服”と孤独な同志たちの言動は激しさを増していき、“私”と“先輩”を巻き込んだ壮大な“東京破壊計画=真夜中乙女戦争”が秘密裏に始動する。一方、一連の事件の首謀者を追う“先輩”は、“私”にも疑いの目を向けていた。
“私”と“先輩”、“私”と“黒服”、分かり合えたはずだった二人の道は少しずつ乖離していき、3人の運命は思いもよらぬ方向へと走りだす…
絶望は、光になる−
痛々しくも眩しい物語は予想不可能なラストへと加速していく。
永瀬 廉(King & Prince)
池田エライザ 柄本 佑
篠原悠伸 安藤彰則 山口まゆ 佐野晶哉(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.) 成河 / 渡辺真起子
原作:F「真夜中乙女戦争」(KADOKAWA刊)
脚本・監督:二宮 健
特別協力:TOKYO TOWER
配給:KADOKAWA
©2021「真夜中乙女戦争」製作委員会
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/mayonakaotomesenso/
公式Twitter:@mayonaka_otome
公式Instagram:mayonaka_otome
2022年1月21日(金)全国公開