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宮尾俊太郎、「僕はいつも舞台上で愛のために死んでいる」 METライブビューイング アンコール2018「ロメオとジュリエット」トークイベント

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METライブビューイングアンコール2018『ロメオとジュリエット』のトークイベントが8月25日、東京・東劇にて行われ、バレエダンサーの宮尾俊太郎が登壇した。

世界最高峰のメトロポリタン・オペラの最新公演を映画館の大スクリーンで楽しむことができるMETライブビューイング。過去の上映作品より選りすぐりの作品を一挙に上映する「アンコール上映2018」が只今絶賛上映中。その中でオペラとバレエで親しまれる『ロメオとジュリエット』。シェイクスピア原作の悲恋物語としておなじみの「ロミオとジュリエット」をフランス語訳し、フランスの作曲家・グノーの甘いメロディーに乗せてロマンの香りを充分に体感できる本作。

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宮尾は、本作について「野球で例えたら、昔の巨人軍のようなスターを揃えた豪華キャスト!」と目を輝かせる。

10月12日より上演される舞台「ロミオとジュリエット」で自身もロミオ役を演じる宮尾。稽古の真っ最中というが、身体だけで表現するバレエゆえに「一番気を使うことは? 特に好きなシーンは?」と聞かれると「バルコニーのシーンはもちろんですが、自殺のシーンは特に気を使います」と明かし、「セリフがない分、身体表現とオーケストラの音だけで聞かせないといけない。ラストシーンに向けてどんどん気が入ります」と伝えた。

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そんな難しい表現について「決してうまくいかない恋・・・そして誰かが死ぬという、なかなか体験できないことを舞台にどう乗せられるかが面白いんです」とニッコリ。「バレエの振り付けは決まっていますが、その表現から聞こえないセリフが聞こえるように気持ちを込め、心の中でそのセリフを言い、14歳、16歳の初々しさを大切に踊っています」と吐露。

また、「最近のオペラ(歌手の人々)はシュッとしていて本当によく動く。そのうちバレエダンサー顔負けのダンスをする方も出てくるんじゃなかな(笑)」と笑った。

本作が長年愛されていることに、MCから「世の中に愛や恋がなくなったら、この作品もつまらないものになりますね」と言われると、「僕も愛のために死ねたらいいと思っています。いつも舞台上では愛のために死んでいるので、日常は抜け殻です(笑)」とお茶目な笑顔を見せる。

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本作の見どころについて、「宙に浮いているベッドの上で二重奏を歌うシーン」を挙げ、「とても幻想的で、グノーの曲が甘美で美しい。アップでその美しい姿を見れるのは素晴らしいと思います」と絶賛。また、「幕間のインタビューはこのライブビューイングでしか観られない。それも本番中にカメラが回っているんですから」と興奮を隠せない。さらに、「星座を意識した舞台セットもおしゃれで豪華なので、よく見ていただきたいです」とPRしていた。

【宮尾俊太郎 プロフィール】
北海道生まれ。14歳よりバレエを始め、2001年に元パリ・オペラ座エトワールのモニク・ルディエールに見いだされ、フランス カンヌ・ロゼラハイタワーに留学。2004年10月Kバレエ カンパニーに入団。『ドン・キホーテ』のバジル役で主演デビュー後、『白鳥の湖』『シンデレラ』『ロミオとジュリエット』『くるみ割り人形』『ジゼル』『海賊』『カルメン』などの主要作品で主演を担う。2015年よりプリンシパルを務める。TVドラマや映画、CMへの出演、ミュージカル出演など、バレエダンサーの枠にとらわれず、様々なメディアで活動の場を広げている。

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