映画『もっと超越した所へ。』完成報告試写会が9月12日、東京・新橋のニッショーホールにて行われ、主演の前田敦子をはじめ、共演の菊池風磨、伊藤万理華、オカモトレイジ、三浦貴大、趣里、千葉雄大、原作・脚本の根本宗子、山岸聖太監督が登壇した。
本作は、劇作家・根本宗子の「もっと超越した所へ」の初映画化。映像化不可能とも言われた傑作舞台を根本自ら映画脚本にし、クズ男 を引き寄せてしまう 4 人の女性の恋愛模様と、彼女たちの意地とパワーが引き起こすミラクルを痛快に描く。
恋愛間違えがちなデザイナー・真知子を前田敦子、その彼氏でやっかい系のヒモストリーマー・怜人に、Sexy Zone の菊池風磨。子役上がり タレント・鈴に趣里、あざと可愛いボンボン・富を千葉雄大。金髪で内面も彼氏に染まるギャル・美和に伊藤万理華。ノリだけで生きてい るフリーター・泰造をロックバンド「OKAMOTO‘S」のドラマー、オカモトレイジ。シングルマザーの風俗嬢・七瀬に黒川芽以、落ちぶれ た元子役俳優・慎太郎に三浦貴大という個性豊かなキャストが顔を揃えた。監督は、ドラマ「忘却のサチコ」「有村 架純の撮休」などの映像クリエーター・山岸聖太が務める。
イベントはそれぞれのカップルが仲良くランウェイを闊歩し、思い思いのポーズを取った。
前田は「久しぶりに皆さんとお会いできて嬉しいです」とキャストたちとの再会を喜び、「みんなで笑いながら、『この人、ヤダー!』とか『わかる、わかる』とか言いながら楽しんで観てもらえたら嬉しいです」と笑顔でアピール。
菊池は自身の演じた役について「クズ男だなと思いましたね」と言いながら「自分がクズじゃないってことを主張したいわけじゃないんですけど、自分とは全く逆というか、性格が全然違っていて(演じるのは)難しいのかなと思いましたが、ここまで逆だと楽しく演じることができました」と充実感を滲ませる。続けて、「あと、もっと率直な感想を言うと、『あ、裸だ!』と思いました(笑)」とはにかんだ。
元々友達同士だという伊藤とオカモト。伊藤は「レイジくんは演技が初めてで、凄く練習熱心なので、私が『プリクラ撮りに行かない?』とか、『公園行か。ない?』とか誘いました」とし、夜の川べりのベンチで練習もしたそうで、オカモトも「マジでストリートでしたね(笑)」と同調。「友達同士だったので、やりやすかったし頑張れました」と伊藤との共演に感謝していた。
根本の舞台の初日を観ていたという趣里は「今まで一番の衝撃を受けた舞台だったので、その感覚をどうやって観客の皆さんに持って帰ってもらえるか・・・、恋愛映画のもっとその先にどうしたら行けるかを考えていました」と、舞台の感覚を持って真摯に映画に臨んだ様子。
趣里とカップル役となった千葉は「初めての感覚がしなかった」と共演を振り返り、毎日趣里と千葉のカップルを現場で見ていたという菊池は「ずっと一緒にいるような、幼なじみギャルじゃん! 仕事じゃないみたい(笑)」と二人の仲の良さを明かしていた。
根本は、本作の出来栄えに「原作を大事にしながら、完全に再現し完全にオリジナルになっていた。全員素晴らしい!」と満足気。監督も「理想の皆さんです」とキャストたちを称え、「クズも可愛く見えて、女性たちも可愛く見えたらいいなと思って作りました」と胸を張った。
8月に開催された試写会でのアンケートでは「満足度99%」という数字を叩き出した本作。「4名の中で一番許せない男性は?」というアンケートに、見事”クズ男1位”になったのは「怜人」。演じた菊池は「何事も1位はいいこと!演じきった」とガッツポーズを見せていた。
また、イベントでは映画のタイトルにちなみ「自分が超越したいことは?」と問われると、伊藤は「運転」と答え、「免許を取ったばかりなので、運転を超越してお姉さんたちとドライブしたい」とニッコリ。オカモトは「自分はいつも頑張り過ぎちゃうところがあるので、体調を考えて限度を超えないようにしたい」と切実な悩みも。三浦は「今回、映画でも面白い体をしているんです。体育大出身なので、その時を超越した体になりたい」と決意。
趣里は「趣味がないので、そこを・・・」と話し始めると、前田が「趣里ちゃんはそこがいいのよ」と意見し、趣里は「趣味がないことを超越します」と笑った。千葉が「言葉を超越したい。どの国に行っても(話せるように)」と言うと、ここでも前田が「千葉くんは、(そのままで)どこへ行っても大丈夫!」と背中を押す。そんな前田が「私は何もなくて・・・」と答えに困り、「自分は?」と周りからツッコミを入れられる場面も。
同じ質問に、菊池は「人見知りを超越したい」と答えた。前田が「本人見知りで、1年も会っていないと、(関係値が)0“ゼロ”になっちゃう。今回もそうでした」というほどで周囲も承知の様子。菊池が「でも、皆さんが思っている以上に僕は皆さんが好きですよ! 飲みにも行きたかった」と言葉を強めるも、「え~、知らなかった!」と声を揃える登壇者たち。それだけの“人見知り”を超越するために「キャスト8人と、監督と根本さんの10人でワイワイやりたいです。それなら超越できそう」とリクエストをしていた。
映画『もっと超越した所へ。』
【物語】
クズ男に沼る4人の女性ー
家に転がり込んできたストリーマーの怜人をつい養ってしまう衣装デザイナー・真知子。意味不明なノリで生きるフリーター・泰造と暮らすショップ店員・美和は泰造に絶大な信頼を置いている。プライドばかりが高く、承認欲求の塊である俳優の慎太郎のお気に入りである風俗嬢の七瀬は今日も淡々と仕事をこなす。父親の会社で働くボンボンで自己中心的な富と共同生活を送る元子役のタレント・鈴は世話をするのも楽しそう。それなりに幸せな日々を送っていた4組のカップルに訪れた、別れの危機……。ただ幸せになりたいだけなのに、今度の恋愛も失敗なのか?それぞれの”本音”と“過去の秘密”が明らかになる時、物語は予想外の方向へと疾走していく!
【クレジット】
前田敦子 菊池風磨
伊藤万理華 オカモトレイジ
黒川芽以 ・ 三浦貴大
趣里 千葉雄大
監督:山岸聖太
原作:月刊「根本宗子」第10号『もっと超越した所へ。』
脚本:根本宗子
音楽:王舟
主題歌:aiko「果てしない二人」(ポニーキャニオン)
製作:中西一雄 小西啓介 石井毅 久保田修
エグゼクティブプロデューサー:後藤哲 ス
ーパーバイジングプロデューサー:久保田修
プロデューサー:近藤多聞 遠藤里紗
製作:『もっと超越した所へ。』製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ハピネットファントム・スタジオ
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会
2022年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/119分/PG12
公式サイト:https://happinet-phantom.com/mottochouetsu/
Twitter・Instagram:@mottochouetsumv #もっ超
10月14日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー