映画『ミュージアム』の初日舞台挨拶が、11月12日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、主演の小栗旬をはじめ、共演の妻夫木聡、尾野真千子、野村周平と、大友啓史監督が登壇した。
本作は、過激な描写と緻密に練られたストーリー構成で熱狂的なファンを集める、巴涼介の同名コミックを映画化。雨の日に限って起こる連続殺人事件を担当する刑事・沢村が、猟奇的な殺人を繰り返すカエルのマスクをかぶった殺人アーティスト・カエル男を追いながら、自らも絶望的な状況に追い詰められていく姿を描く。沢村役を小栗、カエル男を妻夫木が壮絶な迫力で演じる。
公開初日を迎え、小栗は「何事もなく初日を迎えられてよかったです」と安堵の表情を浮かべ「沢村役は、これまでやってきた中でも、チャレンジしたキャラクター」と振り返った。
「印象に残ったシーン、または大変だったシーンは？」という質問に、妻夫木は「カエル男のマスクを被ったまま暗い廊下を走るシーン。目の前にあったカメラに気付かずにぶつかって尻もちをついちゃって。あまりにも痛すぎて声が出なくなるほどだったんですが、スタッフたちみんなは笑って見ていて。そのときは全員を何かの刑にしてやろうかなと思いましたよ（笑）」と返答。
尾野は「誘拐されるシーンでクリアボックスの中に入れられるシーン」と。「トレーニングジムに行った翌日で全身めちゃくちゃ筋肉痛だったのに、何回もボックスに出たり入ったりさせられて辛かった。このドSが何回もやらせるんですよ」と大友監督を指さす。「監督を何かの刑にしてやりたいと思いました」と笑った。
一方の野村は「僕はビルの屋上でクレーンに吊るされるなど大変なシーンもありましたが、楽しかったですよ。文句なんてありません。ただただ監督に感謝しています。みんな『刑にしてやろうか』とか言っていますが、そんなこと到底言えません」と皮肉って、笑いを誘った。
イベントでは、猟奇殺人鬼のカエル男によって執行される“私刑”という作品の内容にかけ観客に刑を執行。「キャストと握手できるの刑」を執行されることになった女性の観客が、誰のファンかと聞かれると、「小栗……野村周平さん」と答え、小栗は「気遣ってくれたんだね･･･。逆に傷ついたよ(笑)」と苦笑し、会場を沸かす一幕も。
もう一つの刑は「カエルまみれの刑」。撮影に使用したカエル男のマスクや、カエル男グッズ一式がプレゼントされるという楽しいもの。笑顔で受け取る女性を横目に妻夫木は「いいなあ～、おれカエル男やったのに貰えなかったよ！（笑）」と、羨ましがっていた。
最後に小栗が「渾身の一作ができ上がりました。これから多くの方に観ていただき、愛していただけたらと思います」とPRし、舞台挨拶を締めくくった。
『ミュージアム』
出演：小栗旬 尾野真千子 野村周平 丸山智己 田畑智子 市川実日子 伊武雅刀 / 大森南朋 松重豊 / カエル男
原作：巴亮介『ミュージアム』（講談社「ヤングマガジン」刊）
主題歌：ONE OK ROCK “Taking Off” (A-Sketch)
監督：大友啓史
脚本：髙橋泉 藤井清美 大友啓史
製作：映画「ミュージアム」製作委員会
制作プロダクション：ツインズジャパン
配給：ワーナー・ブラザース映画
© 巴亮介／講談社 © 2016 映画「ミュージアム」製作委員会
公式サイト：http://www.museum-movie.jp
大ヒット公開中！
