―TSUTAYA CREATORS’PROGRAM FILM 2016 準グランプリ受賞作品―
『マイ・ダディ』
ムロツヨシ、念願の満員での舞台挨拶で涙ぐむ!
「公開1ヶ月後にこの景色が見れて嬉しいです!
皆様本当にありがとうございました」
CCCグループのカルチュア・エンタテインメント株式会社と、株式会社蔦屋書店が主催し、これまでに、 『嘘を愛する女』 、『哀愁しんでれら』 等、多くの良質な作品を世に生み出してきた映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM(以下、TCP)」 の2016年準グランプリ受賞作品『マイ・ダディ』が、全国公開中です!本作の主人公・御堂一男を演じるのは、役者を始めて25年・今年45歳を迎えた俳優 ムロツヨシが、満を持して映画“初”主演をつとめ、愛する娘を救おうと奔走する、お人好しで誠実な父親を演じました。娘<ひかり>役には第8回「東宝シンデレラ」オーディション ファイナリストの新星・中田乃愛が演じています。また、ムロツヨシ演じる一男の妻であり、ひかりの母・江津子役には奈緒が出演。さらに、毎熊克哉、臼田あさ美、永野宗典、「平成ノブシコブシ」の徳井健太、小栗旬、光石研ら個性豊かな俳優陣も集結!本作にて監督・共同脚本を務めたのは、映像作家でもある金井純一。主題歌を、日本のトップアーティストが集結したドリームバンド・カーリングシトーンズが担当!
この度、公開から1か月が過ぎ、まだまだ絶賛公開中の『マイ・ダディ』公開後記念舞台挨拶が開催され、主演のムロツヨシ、妻役の奈緒、毎熊克哉、金井純一監督が登壇し、MCを永野宗典が務めた。
冒頭の挨拶で、満席の会場を見渡す登壇者たちは涙ぐむ姿も。「泣きそう!」「感動!」と満面の笑みを浮かべていた。舞台挨拶の会場となった池袋HUMAXシネマズで映写のバイトをしていたという金井監督は「まさか、舞台の上からこの光景を見る日が来るとは……」とコメントし「もう少しで泣きそうですが、緊張しすぎると涙って出ないものですね」と語り、会場の笑いを誘った。本作のイベントのたびに「(スタッフ・キャストに)満席の(光景を)見せてあげたい」と言い続けてきたムロは、「公開後1ヶ月経過したタイミングで、(監督にも)満席を見ていただくことができました。本当におめでとうございます。過去の自分が後ろの映写室からも見ていますよ」と監督にお礼と応援の言葉を贈ると、会場は大きな拍手に包まれた。
トークセッションのコーナーに入る前に、MC永野が「トークセッションは8分です」と告知すると「コーナー開始前に尺を発表する、すごい司会者が出てきた!」と大笑い。ムロは「満席にこだわってきた本作ですが、僕は、劇場を満席にする難しさを痛いほど分かっています。過去には16人でやった芝居に8人しか観客がいなかったこともありました」と自身のほろ苦い経験を明かし、会場を満席にすることの難しさと同時に改めてよろこびを噛み締めている様子だった。さらに「本音を言えば、このタイミングでの公開だったら、どんな光景を見られたのだろうという気持ちは正直あります。でも、そう思っている作品は他にもたくさんあるわけで、公開1ヶ月後のこのタイミングでもこの光景を見させてくれた皆さん、本当にありがとうございます」とお礼を伝え、深々とお辞儀した。
ストリートミュージシャンのヒロ役については「クズ男」という感想が多く届いている本作。演じた毎熊は「満席はうれしいなと思いつつ、(舞台挨拶中に)紙コップやペットボトルが飛んでこないかドキドキしていました」と苦笑い。これまでも何度かクズ男を演じてきたという毎熊は「絶対にみんなに嫌われるどう見てもクズですが、こういう役を演じるのは結構好きです。役を愛して楽しく演じました」と撮影を振り返っていた。
ここでMC永野が「毎熊さんのベッドシーンが好き!」といきなりの告白。「色気がすごい!と思ったくらいです」と大絶賛。するとムロも「毎熊さんが、注文を聞いて“あいよ”と立つシーンの背中のカットが好きです」とお気に入りの“毎熊シーン”を明かす。このやりとりを聞いていた金井監督は「毎熊さんは、歌もうまくて、ピアノも自分で弾いています。一番はそこに触れてほしかったです。いきなりベッドシーンって……(笑)」と少し残念そうにしながらも、毎熊の演技を絶賛していた。演奏シーンでは毎熊が「もう一回やりてーなー」とつぶやいてたそう。それが、演技なのか毎熊自身の気持ちなのか分からなかったが「ヒロっぽくて、すごく良かった」と明かした金井監督。「練習は暖かい部屋でやっていたのに、本番は外で寒かったので、心の声が漏れちゃったのかも」と毎熊が説明すると、奈緒が「でも、そういう自然な言葉と、演奏とのギャップに江津子は惹かれたのかも」と語り、金井監督と毎熊も納得という様子で頷く。そんな3人のやりとりを見たムロが「3人だけで納得するのやめて!」と嫉妬する表情を見せると、会場は笑い声と応援?!の拍手に包まれた。
ヒロのパフォーマンスを恋する瞳で見つめていたが、ムロ演じる一男と結婚することになる江津子。演じた奈緒のいろいろな表情が見られたとよろこぶMC永野は「奈緒さんは愛したい派?愛されたい派?」と質問。これに対し奈緒は「愛したいと思ってずっと生きてきたけれど、愛したい、愛されたいではなく、そこに愛があればいいのかなと思うようになりました」と回答。ムロは「深い!この回答は深いです。ベクトルの問題ではなく、そこに愛があればいいわけよ。存在があればいいってことね」と奈緒の回答に感動している様子だった。
ここからは会場に来たお客さんから事前に記入してもらった質問に答えるQ&Aコーナーへ。「一番好きなシーンは?」という質問に毎熊が「そうですね」とまさかのマイクを忘れて話し出し、天然っぷりを発揮。すかさずムロが「そういうところだよ!ギャップにキュンときちゃうよ」とジェラシーいっぱいに反応していた。そんな毎熊のお気に入りシーンは「(ひかりの)彼氏が病室でよろこんでくれるところ」を挙げ、「演技を超えている気がしましたし、心を持っていかれました」と解説していた。ムロも「僕もあのシーン、好きって言おうと思ってた!」とお気に入りシーンが同じであることが明らかとなった。
金井監督は「一男がクリスマスに説教するシーン」とし、ムロのNGが多かったシーンであったと振り返り、「NGの理由について、後からムロさんに聞いたのですが、リアルな一男の心情を出すためだったそうです。すごくうれしい気持ちになりました」とムロの役へのアプローチについて触れた。どのシーンも江津子目線で観てしまうという奈緒は「一男がイースターエッグを割ってしまうシーンです。一男のいろんな気持ちが伝わる一瞬だと思いました」と感想を伝えた。
「キャラクターとの共通点は?」という質問にムロは「何か悲観的なことがあっても悲観しすぎないところ。“できることがあるはず”と探そうとするところ、状況を受け入れるスピードが似ていると思います。ポスターにあるキャッチコピー“運命なんか認めない!”は、舞台のとき、僕もよく言っているセリフです」と微笑んだ。自分のことをクズだと思っているという毎熊は「何もない男であるヒロが唯一手に入れた幸せ、それだけはなんとかして持って帰りたいという気持ちがあふれるシーン。あのときの彼の気持ちは分かるなと思いました」と回答。奈緒は「1人じゃなくて、何か守るものがあったほうが強くなれるところ」とし、「大切な存在ができたから、強くなれるというのは演じていて共感できました。あと“クズ!”って叫ぶところは自分でも言ってみたいと思っていました。普段、プロレス観戦に行くのですが、そのときと同じスッキリとした感覚が味わえました」と笑顔を浮かべていた。
締めの挨拶で、金井監督は「あたたかく見守っていただき、満席の場に立たせていただいて、幸せです。引き続き、この作品を愛してください」と呼びかけた。ムロは「満席の状態で映画を披露できる機会になりました。いろいろなことに気をつけなければいけない時期は、まだまだ続くと思いますが、“追いダディ”してください。知り合いにも、そして、この人知り合いかな? というレベルの人までクチコミをしてください。そして、今日この時間からも素敵な時間を過ごしてください。無理してでも楽しい時間を過ごしてください。そういう時間を過ごせる娯楽のひとつになれたら、と願いながら映画、舞台、ライブなどさまざまな形でみなさんに(エンタメを)お届けしていきます。本日は本当にありがとうございました!」と短い時間に想いをたっぷりと詰め込んで“満席”の舞台挨拶を締めくくった。
<ストーリー>
御堂一男(ムロツヨシ)は、中学生の娘・ひかり(中田乃愛)と2人暮らし。最愛の妻・江津子(奈緒)は8年前に他界。一男は小さな教会の牧師をしながら、ガソリンスタンドでアルバイトに励みつつ、ひかりを男手ひとつで育てている。思春期に突入したひかりはちょっぴり反抗的な時もあるが、優しくて面白いお父さんのことが大好き。牧師として多くの人に慕われ、たまに娘と些細な喧嘩をしながらも、2人の穏やかで幸せな日々は続いていく……と思っていた、ある日、突然ひかりが倒れてしまう。病院で下された診断は“白血病”。混乱し事実が受け入れられない一男だったが、担当医師からある衝撃的な事実を告げられる。なんと、愛する娘は、自分の実の子ではなかった。ひかりに適合するドナーは「数百万人に一人」という残酷な現実が一男をうちのめすが、「血縁者は適合率が上がる」という事実に気付いた一男は、ある思い切った行動に出る……。
映画『マイ・ダディ』
ムロツヨシ
奈緒 毎熊克哉 中田乃愛
臼田あさ美 徳井健太(平成ノブシコブシ) 永野宗典 小栗旬 光石研
監督:金井純一
脚本:及川真実 金井純一
音楽:岡出莉菜
主題歌:「それは愛なんだぜ!」カーリングシトーンズ(ドリーミュージック)
制作プロダクション:ROBOT
幹事:カルチュア・エンタテインメント
配給:イオンエンターテイメント
製作:「マイ・ダディ」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント イオンエンターテイメント ベンチャーバンクエンターテインメント 毎日新聞社 ローソンエンタテインメント ROBOT)
©2021「マイ・ダディ」製作委員会
公式HP: http://mydaddy-movie.jp/
公式Twitter:@mydaddy_movie
公式Instagram:@mydaddy_movie
#映画マイダディ
絶賛公開中!