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河合優実、続々決定する海外上映に「山中監督の映画が世界の人に知ってもらえることにワクワクします」『ナミビアの砂漠』公開記念舞台挨拶

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映画『ナミビアの砂漠』の公開記念舞台挨拶が、9月7日、東京・TOHOシネマズ 日本橋にて行われ、主演の河合優実をはじめ、共演の金子大地、寛一郎と、山中瑶子監督が登壇した。

第77回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞において、女性監督として最年少受賞に輝いた山中瑶子が監督・脚本を担った映画『ナミビアの砂漠』。

本作は、 “今”の時代を生きる若者たちが苦悩と葛藤の中で、互いにぶつかりあい追い詰めながら、自分の居場所を探していく姿をリアルに描き出す。世の中も、人生も全部つまらない、やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナを河合優実、カナに捨てられてしまう優しくて退屈な男・ホンダを寛一郎、そのホンダからカナが乗り換えた、自信家で刺激的なハヤシを金子大地が演じる。

19歳という若さで『あみこ』を作り上げ、史上最年少でのベルリン国際映画祭出品を果たした山中監督。河合はその『あみこ』を観て衝撃を受け、監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったという。山中監督との奇跡の出会いから6年。今回、念願のタッグが実現。

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河合にとっても思入れの深い作品となっが、撮影からプロモーション活動を経て無事に公開を迎えたことに「凄く大規模でもなく、撮影期間もそれほど長くなかったので、いろんな人が意見を出し合いながら山中監督のもと、自由に作っていた映画が、このように時間をかけていろんな人の手に渡っていくことを実感していくような期間だったと思います」と振り返りながら、「本当にたくさんの人にやっと届けられることができるので、皆さんの感想やどういう風に受け取ってくれたのかを自分が受け取ることが凄く楽しみです」と期待に胸を膨らませていた。

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山中監督も「カナというかなり限定された個人を通して、だいぶ狭い世界に生きているようにも見えるかもしれませんが、カナを通して今の日本で生きるという感じの空気感を考えながら自由に作らせていただきました。みんなが共闘しいい映画になったと思います」と胸を張りつつ、「TOHOシネマズのような大きなスクリーンにかかるような映画を作ったつもりじゃなかったんですけど・・・(笑)」と謙遜も。

カナというキャラクターを演じる上でモデルにした人物はいたか?と問われた河合は「カナはエキセントリックな女の子ですが、自分の話だと(自分と)重ねる人もいるかもしれないし、そのバランスを大事にしたいと思いました。渋谷や新宿ですれ違ったり見たことある感じもするし、映画の中で見る面白い生き物のキャラクターとしての魅力の両方を入れたかったんです」と答え、「普段から(人を)ウォッチングしていたので、その中で感じたものを集めていたのかなと」と続けた。

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金子は、自身の役作りについて「誰かをイメージしたわけではなく、自分の本質みたいなところが見えちゃうなと思いました。カナとのお芝居の中で気持ちを作っていった感じです。皆さんがどう捉えてくれるかわかりませんが、自分の中にも(ハヤシの部分が)あるのかな(笑)」と分析した。

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寛一郎は「ホンダ(というキャラクター)は、スタッフさんの体験談から作っていったんです。その女性の前で演じていて。かなり具体的に『もっと膝が崩れて・・・』って。『もっとこうでした』と(笑)」と明かし、よりリアルな状況を表現していた様子。

監督に好きなシーンを訪ねると、「河合さんは冒頭のカフェのシーン。寛一郎さんは香水をかけるところ。そこは助監督の若い男性がレクチャーしていました(笑)。金子さんはカナと対峙しているときに、スッとカップラーメンを逃がすところです」と話す。

金子は「本当に河合さんの目が怖くて」と苦笑い。河合も「きっとカナが(ハヤシに向けてカップラーメンを)かけてしまう日があったかもしれませんね(笑)」といたずらな笑顔を見せていた。

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劇中でカナが一人で過ごしているときに“ナミビアの砂漠”の動画を観ていることにちなみ、「1人の時間をどう過ごしているか?」と問われると、金子は「TikTokを永遠に観ています(笑)。シベリアンハスキーの犬を」と言い、寛一郎は「僕はお風呂よりシャワーが好きで、シャワーを30分くらいあたり続けています」と答える。山中監督は「ボーっとするのが苦手なので、無理やり“スイカゲーム”をやってボーっとしてます」とし、河合は「カナダに単身で渡った日本人の若い方の動画で、その人の作るブラックヘアを見るのが好きでめちゃくちゃ観ています」と楽しそうに語っていた。

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また、カンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアに続き海外の映画祭出品が続々決定しており、日本のみならず世界中から注目を集めている本作。監督は「国によっても注目ポイントが違うけれど、脱毛サロンのFS感を感じていただければ(笑)」と微笑み、河合は「山中さんの映画を世界の人に知ってもらえることにワクワクしています」と目を輝かせ、「この映画を自分のステージとして観てくださったら嬉しいです。そして受け取ってもらったエネルギーを『ナミビアの砂漠』が吸収してモンスターになれば」とメッセージを送り、舞台挨拶を終了した。

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『ナミビアの砂漠』
脚本・監督:山中瑶子
出演:河合優実
金子大地 寛一郎
新谷ゆづみ 中島歩 唐田えりか
渋谷采郁 澁谷麻美 倉田萌衣 伊島空
堀部圭亮 渡辺真起子
製作:『ナミビアの砂漠』製作委員会
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
2024年/日本/カラー/スタンダード/5.1ch/137分/PG12

公式サイト happinet-phantom.com/namibia-movie
公式X @namibia_movie
公式Instagram @namibia_movie

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