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綾野剛、「一番悪いのは監督!?」“チーム日悪”集合! 映画『日本で一番悪い奴ら』完成披露舞台挨拶

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映画『日本で一番悪い奴ら』の完成披露舞台挨拶が4月25日、東京・丸の内TOEIにて行われ、主演の綾野剛をはじめ、共演の中村獅童、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、ピエール瀧と、白石和彌監督が登壇した。

本作は、メジャーデビュー作『凶悪』で日本映画賞を総なめにした白石和彌監督の最新作。日本警察史上最大の不祥事と呼ばれる“稲葉事件”をモチーフに、“S”と呼ばれる裏社会のスパイを率いて、あらゆる悪事に手を染めた北海道警刑事・諸星要一の壮絶な26年を描く。

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諸星を演じる綾野は、本作への出演に関し「白石和彌監督だったのが最大の理由」とし、プロットを読んで「拳銃200丁、覚醒剤130キロ、大麻2トン・・・『日本で一番悪い奴ら』と書いてあって、これはやるしかないでしょう(笑)」と語った。さらに、「一人の男の半生を演じるのは自分にとって新しい表現の課題でした。一人ひとりのキャストも丁寧に描かれている。共演者のみなさんに共犯者になっていただいて、この役を生きることができました」と振り返った。

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綾野と以前NHK大河ドラマでも共演済みの中村は、「綾野くんは大好きな俳優なので、楽しかったし勉強になりました」と共演を喜び、「以前共演したときに、『次に共演する現場があったら二つ返事でOKする』といったけれど、こんな強面の役は僕には務まらないと思った。好青年で売っているのに・・・」と言ってキャスト陣からツッコミを受け、笑いを誘っていた。

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日本人とブラジル人のハーフの植野は「自分はお彼岸にお墓に行くタイプの日本人」と言いながらも、パキスタン人役のオファーを受け、携帯でその画像を見て「いける!」と思ったという。

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ピエール瀧は、「実録作品ですが、エンタテインメント性の強い作品に仕上がっていて楽しいです。リアルな犯罪でも、エンタテインメントとしてまとめてしまえば大丈夫なんだということを証明した作品です」とジョークを飛ばすと、白石監督は「全ての犯罪者が辛いだけの人生を送ってきたわけではなく、人生の中に楽しい瞬間をだれでも持っている。それをこの作品に描いてみました」と、作品への思いを伝えた。
綾野の演技についても「底の見えない役者。またいつか一緒にやりましょう」と称え、「薬を打つシーンはさすが!G難度だよ」と絶賛(?)し、会場を沸かせた。

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映画の内容にちなみ、「最近悪いなと思ったエピソード」を聞かれた綾野は、「映画の宣伝プロデューサーの宣伝方法が悪い」と答え、「現役警察官が劇場で警察手帳を見せたら、割引するというキャンペーンを行おうとしていたんです」と明かした。YOUNG DAISは監督を名指しに。「悪いシーンを撮っていて、本当に悪いシーンが撮れると監督が喜んで大笑いするんです」と言うと、綾野からも「“カット”がかかる前に、監督の笑い声でNGになっちゃうんですよ」と暴露され、監督は苦笑い。どうやら一番楽しんでいたのはやはり監督だったようだ。

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フォトコールではキャノン砲で10万円札(5億円相当)と北海道警察・諸星要一の名刺をバラまくという演出で大盛り上りに。
また、最後に綾野は、熊本地震の被災者への思いを「私たちに何ができるかと必死に考えました。自分たちが今何をしているかを発信していくことも務めだと思います」と語り、「たくさんの方に拡散していただいて、我々がいま、ここに立っている姿を届けてもらえたらと思います」と、約10秒間に渡り、サプライズで観客の写真撮影を許可した。

<ストーリー>
日本警察史上最大の不祥事。奴らはいったい何をしたのか!?
大学時代に馴らした柔道。その腕っ節の強さを買われ、北海道警・刑事となった諸星要一。強い正義感を持ちながらも、うだつの上がらない日々を過ごしていた。ある日、署内随一の敏腕刑事・村井から刑事の“イロハ”を叩き込まれる。それは「刑事は点数。点数稼ぐには裏社会に飛び込み、“S”(“エス”=スパイ)をつくれ。」というものであった。村井に言われた通り裏社会の“S”を率い、「正義の味方、悪を絶つ」の信念の元、規格外のヤバすぎる捜査をまっとうしていく諸星だが――。

映画『日本で一番悪い奴ら』
出演:綾野剛 ・ YOUNG DAIS 植野行雄(デニス) ピエール瀧 ・ 中村獅童
監督:白石和彌
脚本:池上純哉
音楽:安川午朗
原作:稲葉圭昭「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社文庫)
配給:東映・日活
(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会
twitter:@nichiwaru #日悪
facebook:https://www.facebook.com/nichiwaru/
公式サイト:http://www.nichiwaru.com/

6月25日[土]全国ロードショー