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本木雅弘、息子の映画感想に目を細め、役所・松坂らと平和を祈る『日本のいちばん長い日』大ヒット御礼舞台挨拶

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公開初日より4日間で25万人の入場者を記録し、興行収入20億円を見込む好スタートをきった映画『日本のいちばん長い日』の大ヒット御礼舞台挨拶が、8月13日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、主演の役所広司ほか、本木雅弘、松坂桃李、原田眞人監督が登壇した。

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終戦記念日の15日から50スクリーン増の拡大も決定し、多くの反響を得ている中、先日17歳の息子が同作を鑑賞したことを明かした本木は、「想像していた以上に理解し、感情を追って観てくれたようです」と語り、「なぜ、もっと早く終戦にこぎつけなかったのか、彼なりのジレンマを感じていました。戦争を知らない息子ながらに、“それぞれの立場で苦悩した”というのは伝わったようでありがたかったです」と感慨深げ。

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阿南惟幾陸相を演じた役所が「周りから水野晴郎さんに似ていると言われてショックだった」と苦笑いすると、すかさず本木が「知り合いからメールがきて『役所さんの演技が慈悲深く素晴らしかった、抱いてくれ!』と言っていましたよ」とフォローする一幕も。

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また、原田監督から耳打ちされた本木は、「今、お達しがありまして・・・。私が言うのもおこがましいのですが、ぜひ皇室関係の方にもご覧になっていただいて、おしかりなどいただきたいと思います。皇居試写会を催していただいて・・・すみません、失礼しました。ここはカットで・・・」と恐縮しながらもPR。

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若手将校を演じた松坂は、「この作品をきっかけに70年前の出来事を見つめ直して、今を考え伝えていこうという意識が高まりました。これからは戦争を知らない僕ら世代が担っていかないといけない。もっともっと、若い世代の方に観ていただきたいと思います」と力をこめてコメント。

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原田監督は、「この映画は、1967年に発表された岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』が始まり。岡本監督がやりたくてもできなかったことを受け継ぐつもりで作りましたが、まだまだ語られていない部分もあり、描くことができていない。10年後、15年後に新しい『日本のいちばん長い日』が出ると思う。とにかく戦争はいけない。この映画がある1つの指針なって次に繋がればいい」と深い思いを込めて語った。

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イベントでは、登壇者が考える“平和を表す一文字”を発表。ランタンにそれぞれ直筆で、役所は「色々な国の歴史や人のことを知り、自分の国を知ることが平和につながる」と「知」、本木は「つつましくおごそかな、世界に通じる言葉。平和を祈る思いを忘れないように」と「祈」、松坂は「平和を作るのも壊すのも人。平和を築き上げて行くのも人」で「人」、監督は「奪われた命、奪った命に思いを込めて。字が滲んでいるのはいくつもの命があるという意味」と「命」と書いた。最後はLEDライトのミニキャンドルを灯した観客とともに、今後の平和を祈り、幻想的な雰囲気のなか舞台挨拶を終了した。

日本のいちばん長い日ポスター

『日本のいちばん長い日』
原作:半藤一利(文春文庫刊)
監督・脚本:原田眞人
出演:役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山﨑努
配給:アスミックエース、松竹
(C)2015『日本のいちばん長い日』製作委員会
公式HP:http://nihon-ichi.jp/

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