映画『二ノ国』の声優ドリームチームスペシャルイベントが、8月6日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、声優の宮野真守、梶裕貴、津田健次郎が舞が登壇した。
製作総指揮/原案・脚本:日野晃博(「レイトン」シリーズ)×監督:百瀬義行(『おもひでぽろぽろ』原画 )×音楽:久石譲(『千と千尋の神隠し』)という日本を代表するドリームメーカーが贈るアニメーション超大作『二ノ国』。映画化に至るまで10 年もの歳月をかけ構想された本作は、高校生のユウと親友ハルが、幼なじみ・コトナの事件をきっかけに、現実と隣り合わせなのに全く違うもう1つの世界“二ノ国”と行き来することになり、3人と二ノ国を巡り究極の選択が迫っていく様を描き出す物語。高校ではトップクラスの秀才で、車イスで生活している主人公〝ユウ“を山﨑賢人、ユウの親友の高校生“ハル”役を新田真剣佑、そして2 人の幼なじみでハルの彼女“コトナ”と、「二ノ国」のエスタバニア王国の姫君“アーシャ姫”の2役を永野芽郁が演じる。
日本の声優界を代表する3人の登壇とあって、この日は2100人の応募から選ばれたラッキーなファンが終結した。
先日行われたジャパンプレミアを振り返り、宮野は「声優同士でもなかなか会えない貴重な時間でした」とし、「(新田)真剣佑が本当にキラキラしてた」と笑顔を見せる。もとから山﨑と仲がいい梶は山﨑から(声優と務めるうえで)アドバイスを求められたようだが、「実写で元々ステキな演技をされているので、『思うままにぶつかっていけばいいんじゃないかな』」と伝えました」と明かす。宮野が「賢人くんも声優界の貴公子にアドバイスもらって良かったよね」と言い、「僕はプリンスなんだけどね。(津田に向かって)カイザーもいますしね!」と付け加え、会場を沸かす。
山﨑、新田、永野について3人は「僕らのデビューのころはお手本になる先輩声優さんが周りにいたけれど、今回彼らは1人で膨大なセリフに臨んで本当に大変だったと思います」と気遣いを見せた。
中学生の時から声優を目指していたという梶。そんな梶に宮野が「デビューの時からエンジェルボイスだったもんね」と声をかけると、「宮野さんにはデビューのときから優しくいじっていただきました」と微笑み、二人の信頼関係をのぞかせる。
一方、宮野は「僕は声優としての勉強をしてきたわけではないので、こうしてここに立たせていただけることはありがたい」とし、「どうしてもやりたい海外ドラマにオーディションで臨んだんですが、初めての(吹替え)は聞けたもんじゃない!」と苦笑い。それでも「そこから反省と復習をしていった」と現在に至る努力を吐露。同じく、声優ではなく舞台俳優からスタートした津田も「今までやってきたことをフルスイングするしかなかった」と声優デビューを振り返える。
お互いをよく知る3人だが、「一番不思議な人は?」という問いに3人揃って宮野を指名。梶は「こんなにエンターテイメントな人っています!?」と言うと、津田も「無自覚なのが素晴らしい」とニッコリ。続けて梶が「こんな“おしゃべりモンスター”はいない!」とツッコミを入れると、「僕はファンタジーですよ!」と応戦した。
また、イベントではそれぞれのお気に入りのセリフを披露する場面も。津田がガバラスのセリフを低音ボイスで響かせると会場から悲鳴にも似た声援が。梶はダンバの声をキュートに。宮野はなぜか、「なぜ?」というセリフを。その理由を「実はこのシーンは別のセリフだったんですが、結局(セリフを)なくしてしまおうということになったんです。そこで、“なぜ?”だけ言ったらどうですか?と僕が提案して、後から口の動きを作ってもらったんです」と裏話を告白。最初は「なんで、そのセリフ?」と怪訝な顔をしていた梶と津田だったが、そんなエピソードを聞いて納得していた。
最後に津田は「この映画が面白かったらぜひ周りの方にも伝えてほしい」とコメントし、梶は「ダンパを楽しく演じさせていただきました。ゲームの時から大好きな『二ノ国』。音楽の素晴らしさと世界感をぜひ楽しんでください」。宮野は「この作品は宮野ファンタジーの・・・違った(笑)、日野ファンタジーの世界観なので、美しいだけじゃなくシリアスな内容も攻め込まれています。主人公たちがきれいごとだけじゃないことをしっかりと選んでいきます。僕らも普段の生活のなかで“命を選べ”とまではいかなくてもたくさんの選択を迫られるときがある。そんな皆様にきっかけになる大事なメッセージをくれる作品だと思います」とアピールし、イベントを締めくくった。
『二ノ国』
【ストーリー】
冷静沈着で車椅子のユウ、バスケ部の人気者のハル、ハルの彼女コトナの3 人は幼なじみ。ある日、突然襲われたコトナを助けようとしたユウとハルは、現実世界と並行する魔法世界「二ノ国」へ引き込まれる。そこは命がつながった“もう一人の自分”がいる世界。次第にユウはコトナにそっくりなアーシャ姫に惹かれていく。しかし、そこには「コトナの命を救うにはアーシャの命を奪わなければいけない」という残酷なルールがあった――。コトナを救いたいハル。アーシャを守りたいユウ。 “大切な人の命”をかけた究極の選択が迫る時、ユウとハルが下した決断とは–?
【キャスト/スタッフ】
山﨑賢人 新田真剣佑 永野芽郁
宮野真守 坂本真綾 梶裕貴 津田健次郎
山寺宏一/伊武雅刀 ムロツヨシ
製作総指揮/原案・脚本:日野晃博
監督:百瀬義行
音楽:久石譲
主題歌:須田景凪「MOIL」(WARNER MUSIC JAPAN / unBORDE)
原作:レベルファイブ
アニメーション制作:オー・エル・エム
製作:映画「二ノ国」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2019 映画「二ノ国」製作委員会
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/ninokunijp/
<命>を選べ。 8 月23 日(金) 全国ロードショー