ワーナー・ブラザース映画 新プロジェクトのアニメーション映画『二ノ国』制作発表会見が、2月9日、東京・LINEにて開催され、俳優の山崎賢人が主人公のユウ役を務めることが発表された。
本作は、高校生のユウと親友ハルが、幼なじみ・コトナの事件をきっかけに、現実と隣り合わせなのに全く違うもう1つの世界“二ノ国”と行き来することになり、3人と二ノ国を巡り究極の選択が迫っていく様を描き出す物語。
妖怪ウォッチ」や「レイトン」シリーズなどで知られるレベルファイブの日野晃博が製作総指揮・原案・脚本、スタジオジブリやスタジオポノックで数々の名作アニメーションを表現する鬼才・百瀬義行が監督を務め、音楽は北野武作品ほか様々な映画作品の音楽を手がけた久石譲、オー・エル・エムがアニメーション制作を担当する。公開は今夏を予定。
会見には、山﨑のほかレベルファイブの日野晃博、監督の百瀬義行、エグゼクティブプロデューサーの小岩井宏悦も出席した。
日野氏は「ゲームとして発表されたときから常に映画化を意識していました。『二ノ国』は商業的効果を抜きにしても良い作品。原作のコンセプトは繋がっているが、舞台は現代の日本。映画はまったく違う物語となり、クロスメディアの新しい形になります。新しい作品として受け取って楽しんでもらえれば」とアピールし、「日本の新しい文化として世界にも配信していきたい」と意欲を示す。10年前から企画・構想されていたという本作が満を持して制作されることに、小岩井氏も「いいタイミングで実現できて嬉しい」と喜びを表した。百瀬監督は「ハイファンタジーとかローファンタジーというような、ファンタジーの枠にとらわれない、面白さがある」と『二ノ国』の魅力を語った。
今回、声優初挑戦となる山﨑は「まさか、僕が声優のお話をいただけるとは思っていませんでした」と驚きつつ、「子どものころからアニメが大好きで、(アニメ声優を)すごく尊敬していたので、挑戦してみたい気持ちもありました」とし、「脚本を読んだ時に、すごく面白くて鳥肌が立ちました。鳥肌です!」と興奮を隠せない様子。豪華スタッフが揃うなか、主役を任されるという大役を受け「恐れ多いと言うか、光栄です。初めての声のお仕事で、こんなに素晴らしい、凄い方々とご一緒できるなんて自分は恵まれている。本当に一ノ国から二ノ国に行くようなファンタジーな出来事です(笑)。全力で頑張りたいです」と気を引き締めていた。
山﨑のキャスティングについて小岩井氏は、まず「主人公のユウは、すごくナイーヴなところがある青年ですが、二ノ国では環境がガラリと変わり、プレッシャーや苦悩を乗り越えていかなければならないので、演技の幅が相当大きくなければ難しい」と説明し、「彼は『オオカミ少女と黒王子』の頃から注目していて、ドラマ『グッド・ドクター』ではナイーヴな役、『キングダム』では荒々しい役をこなしている。明らかに、今の若手俳優の中でもNo.1。彼ならユウをちゃんと演じきってくれるだろうと思いお願いしました」と、起用理由を明かした。
最後に山﨑が「これから声を撮らせていただきますが、ワクワクしながら楽しんで挑みたいです。本当に面白い作品になると思うので、皆さんに作届けられるように頑張ります。楽しみにしていてください」と意欲満々に語り、会見を終了した。
本作では他の主要キャストは決定しているが、他のキャストについてはこれからLINE LIVEとコラボした声優オーディションが開催され決定される。
映画『二ノ国』
配給:ワーナー・ブラザース映画
コピーライト:©2019映画「二ノ国」製作委員会
2019年夏全国ロードショー!