『ノア 約束の舟』
MCの呼びこみで壇上に現れた高橋英樹、高橋真麻は、芸能界で一番仲がいいということでこのイベントに呼ばれたことに「嬉しいことです」「ねぇ」と頷きあい、変わらぬ仲の良さが見えました。
一足先に本編を鑑賞した二人ですが、高橋英樹は「とにかく素晴らしい映画。このスペクタクル、映像、音、すべてが大迫力。久方ぶりに感動した映画ですね」と大絶賛。「あの箱舟のセットを実際に建てたんですよ?凄いですよね。それにアカデミー賞俳優が3人も出てるし・・・。どれだけお金がかかっているのか計算したくないほどスケールが大きいですよ(笑)」と、数多くの映画やドラマに出演してきた名俳優ならではのコメントも。真麻も、「人間、世界、そして神と、いろんなことを網羅して描いた作品で、見どころがたっぷりの映画ですよ。」と大絶賛。
本作は、その壮大なスケールだけではなく、ラッセル・クロウ演じるノアと、エマ・ワトソン演じる養女イラらの深い親子愛が感動を呼ぶ作品ですが、英樹は「強い父親像が描かれており、父として勇気が出てくる映画です。家族を守るため、もの凄い覚悟を持って引っ張っていくノアは、もしかしたら、かつての日本の強い父親像に似ているのかもしれません。そして、家族を守ることと、神の使命を全うすることの両方を達成しようと頑張る背中が、どこか寂しげで・・・それも良いんですよね。」と、ノアに親近感を得ている様子。
一方、理想のタイプは父・英樹だという真麻は、「ノアのように頼りがいがあって “火を起こせそうな”生きていく力がある男性はタイプです!」とコメント。
高橋家の子育て論に話が及ぶと、真麻は「父は多忙なのに、仕事以外の時間は全て家族に注いでくれた。撮影所など色々なところに連れていってくれて、色々な体験ができたことは本当に感謝している。」と話すと、「そして厳しく育てました。」と英樹。「そうですね。父は厳しかったし怖かったです。嘘をつくなと厳しく育てられたおかげで全く嘘がつけない人間になってしまい今苦労しています。こういう取材の時に余計なことを言ってしまったり・・・。サラリーマン時代も、上司の前で嫌なことが顔に出てしまったりして(苦笑)。催眠術にもかかり易いし、結構騙されやすいんです」と真麻。MCが「純粋に育たれて・・・」とフォローするも英樹が「・・・それは純粋っていうよりバカなんじゃないのか?(笑)」とツッコみました。
本編中に出てくるノアの箱舟は、全ての動物を雄雌のつがいでしか乗ることができないもの。結婚40周年を迎えた英樹は「ノアと妻(ナーマ)もそうですが、妻がいて、お互いに尊敬しあっているから家族を引っ張っていけるんですよ。」と40年夫婦円満の秘訣を話すと、真麻も「以外と昔から、母の方が一枚上手だったりするんですよね(笑)」とコメント。
真麻につがいは現れるのか?という質問には「真面目で、家族を大事にする父が当たり前だと思って育ったので、世間の男性を見るときにどうしても減点方式になってしまう」と理想の男性が中々現れないことを語る真麻。そうしたら英樹が「ああ・・・。だって僕らがオカシイからね。普通40年もこんなに仲良い夫婦はいないから!」と身も蓋もないトーク。真麻は「それ先に言ってよ!(笑)」とツッコみ、「そういうわけで、今誰と箱舟に乗るか、と聞かれたら、iPhoneと答えますね(笑)」と親子息ぴったりのトークで場内を笑いに包みました。
ここで、 “アイ・ラブ・ファーザー賞”として、真麻から英樹に、本作に登場する“希望”を象徴する鳩をモチーフにした“鳩トロフィー”を贈呈。「これカッコイイね!」と英樹は喜びますが、トロフィーと合わせて真麻が“素敵な男性と巡り会い、結婚式では、父に感謝の手紙を読みます。”とマスコミの前で究極の約束、“つがい宣言”をすると「それはやめてほしい・・・想像しただけで泣いてしまうね。」と寂しげな表情。
かつて「娘が彼氏を連れてきたら叩き切る」と公言、「桃太郎侍」「三匹が斬る!」の名優である彼のコメントは全く冗談に聞こえず真麻に言い寄る男性陣を震え上がらせていた英樹ですが、本当は娘が選んだ男性なら必ず受け入れるとのこと。「もう、ノアの箱舟のような3階建て二世帯住宅ぐらい用意しますよ!」とノアのような頼もしい?コメントをしてイベントは終了しました。
全米公開:2014年3月28日
原題:NOAH
脚本:ダーレン・アロノフスキー、アリ・ハンデル
公式HP:http://www.noah-movie.jp/