映画『ノイズ』の初日舞台挨拶が、1月28日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、W主演の藤原竜也と松山ケンイチをはじめ、共演の神木隆之介、黒木華、永瀬正敏と、廣木隆一監督が登壇した。
鬼才・筒井哲也が描く人気コミックを原作に、廣木隆一監督の手で実写映画化。一人の凶悪犯が持ち込んだ≪1つのノイズ≫が平和な島を飲み込み、島中の人間を巻き込んでいく驚愕の新感覚サスペンスエンターテイメント。絶海の孤島に入り込んだサイコキラーを島の青年・泉圭太が誤って殺してしまうところから物語が始まる。島の復活のため“黒イチジク”の生産に勤しむ泉圭太を藤原竜也、圭太と幼馴染の猟師・田辺純を松山ケンイチ、同じく幼馴染の新米警察官の守屋真一郎を神木隆之介が演じ、圭太の妻に黒木華、刑事・畠山に永瀬正敏のほか、伊藤歩、渡辺大地、酒向芳、柄本明ほか豪華キャストが集結した。
公開初日を迎え、藤原は「(コロナ禍で)どうなるかわからない中、こうして公開初日を迎えることができて感謝しかありません」と感無量の面持ちで挨拶。上映後の舞台挨拶ということもあり、松山は「皆さんの反応が気になります」と笑顔を見せた。
宣伝活動中も“ネタバレ厳禁”とされていたため、思うように話をすることができなかったそうだが、神木は「僕はお兄さん2人を基準にして話をしていました。今日もお兄さんたちについていきます」とニッコリ。
この日は、カメラマンとしても活躍する永瀬撮影のオフショットもスクリーンに披露され、トークを展開。永瀬は「コロナ禍でふさぎ気味な世の中なので、『スマイルプロジェクト』と銘打って、皆さんの笑顔を撮っ
てインスタグラムなどでお届けしていました。身の丈にあったことができればと」と恐縮しつつも、その主旨を語った。
藤原と松山がしゃがみ込んでいる後ろ姿の写真は「二人が自主練習をしているときの姿です」と説明。写真を見て、松山は「改めて見ると・・・、二人とも弁当に当たったというわけではないよね(笑)」と笑うと、藤原も「そうとう腹が痛そうだよね(笑)」と乗っかる。ちょうど、監督から「ワンカットで撮る」と言われていたシーンだそうで、藤原は「監督のエネルギーとスタッフの皆さんの技術力にカバーされ、監督から『舞台は用意できた。あとは好きにやってみてくれ!』と言われているようでした」と撮影当時を振り返る。
松山も「このシーンを撮ったあとも3時間くらいその場所にいたよね。しばらく動けなかったんです。出番が終わっても帰れなかった。皆さんと共有したい気持ちがあってその場に居たかったんです」と、感慨深げ。
監督も「二人の芝居が本当に面白いので、細切れにしたくなかったんです。二人のパワーが強くて、それを映画に収めたかったんです」と、藤原と松山の演技に太鼓判を押し、作品に対する思いの丈を口にする。
黒木は「私は少し離れたところから見ていました。あとかく邪魔だけはしないようにしようと思いました」と二人の演技を見守っていたそう。
永瀬の写真の中には藤原、松山、神木の笑顔の写真も収められており、藤原は「永瀬さんに『笑顔で』と頼まれたらガチでやらないと怒られると思って(笑)」と言い、松山は「今まで見たことのない表情。これは永瀬さんのおかげ」と感謝。
神木は映画の中で5分間にも渡るワンカットシーンに挑んだ。その中での笑顔の写真について、「この写真は役の衣装で撮っているんですが、僕は映画の中では一切笑っていないんです。久しぶりに笑ったなというかんじで、一瞬でも緊張がとれた瞬間です」と述懐した。
久しぶりの共演となった藤原と松山。藤原が松山について「松ケンみたいな人が俳優部に一人いてくれると助かる。松ケンの姿勢が勉強になったし助かった」と称えると、松山は「面と向かって演じた人でないとわからないかもしれませんが、圧が凄い!セリフでパンチされているみたいな感じです。皆さんもカメラを通して観てもらうとわかるかも」と藤原の演技に惚れこむ。藤原は「(演技の)上手い人たちが揃っていい意味で引っ張られた。久しぶりに楽しかったです。貴重な経験でした」としみじみ。
最後に神木が「一度観たあと、また違う人の視点で観てみるとまた違う感情が生まれると思います。今日から皆さんは共犯者です。皆さんにも背負ってもらい、共犯者が増えていくといいなと思います」と述べると、藤原と松山も「一人でも多くの共犯者が増えるといいね」と口を揃え、舞台挨拶を締めくくった。
↑ 写真:永瀬正敏
映画『ノイズ』
絶海にぽつりと浮かぶ孤島“猪狩島”――過疎化に苦しむ島だったが、島の青年・泉圭太(いずみけいた)が生産を始めた“黒イチジク”が高く評価され、島には地方創生推進特別交付金5億円の支給がほぼ決まり、島民たちには復活という希望の兆しが見えていた。そんな平和な日常がある男の登場によって一変する。男の名前は、小御坂睦雄(こみさかむつお)。圭太と幼馴染の猟師・田辺純(たなべじゅん)、新米警察官の守屋真一郎(もりやしんいちろう)の3人は小御坂の不審な言動に違和感を覚え追い詰めていくが、その日の夕方、圭太の娘の失踪を機に、誤って小御坂を殺してしまう。
島の未来、そして家族の未来を守るため、3人はこの殺人を隠すことを決意。しかし、小御坂の足取りを追って県警が大挙に押し寄せて静かな島は騒然とする――。なんと小御坂は元受刑者のサイコキラーだったのだ。圭太たちの殺人、警察の捜査、島民たちの結束、そして次々と増える第2、第3の死体…。果たして圭太たちはすべてを隠し通せるのか!?凶悪犯が持ち込んだ一滴の悪意<ノイズ>が、染みのように徐々に広がっていき、平和な島を飲み込んでいく。そして、あなたの想像を裏切る衝撃の結末が待ち受ける―。
主演:藤原竜也 松山ケンイチ
出演:神木隆之介 黒木華 伊藤歩 渡辺大知 酒向芳 迫田孝也
鶴田真由 波岡一喜 / 寺島進 / 余貴美子
柄本明 / 永瀬正敏
原作:筒井哲也「ノイズ【noise】」(集英社 ヤングジャンプ コミックス GJ刊)
監督: 廣木隆一
脚本: 片岡翔 音楽: 大友良英
企画・プロデューサー:北島直明
製作・企画: 日本テレビ放送網
制作:クレデウス
配給:ワーナー・ブラザース映画
クレジット: ©筒井哲也/集英社 ©2022映画「ノイズ」製作委員会
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/noisemoviejp/
公式Twitter:@noise_movie #ノイズ
全国公開中
◆映画『ノイズ』 本予告