映画『おいしくて泣くとき』の大ヒット御礼舞台挨拶が、4月14日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、主演の長尾謙社と共演の當真あみ、横尾初喜監督が登壇した。
本作は、森沢明夫の人気小説「おいしくて泣くとき」を実写映画化。監督は森沢氏の著書を映画化した『大事なことほど小声でささやく』(22)に続く2度目のタッグとなる横尾初喜。主人公・心也を長尾謙社(なにわ男子)、ヒロイン・夕花を當真あみが演じ、人を純粋に想う優しさをまっすぐに描き、一生に一度の切ないラブストーリーを紡いでいく。他にも心也の父親を安田額、30年後の心也をディーン・フジオカなど、豪華実力派俳優が脇を固めた。
まずは、客席後方から登場した長尾、當真、横尾監督。3人のサプライズにペンライトで出迎えたファンの悲鳴にも似た大歓声に会場が包まれた。
早くも周囲から多くの反響を受けているという3人だが、長尾は「友達から『お前、芝居上手いんやなぁ』と言われました」と笑い、「他にもいろんなコメントをしてくださっていて嬉しいです」と笑顔を弾けさせた。
當真は「沖縄に住んでいる友達も観てくれて、長文の感想と昔の写真とともに『こうやって活躍しているのが凄いな』と言ってくれて嬉しかったです」と故郷の友人の応援を喜んでいた。
この日、ステージ上にはたくさんの感涙コメントが書かれたボードが設置され、嬉しそうに1つ1つ読み上げる3人。長尾は「涙腺鉄壁の私が、観終わって立てないほど泣いた映画」というコメントに、「涙腺鉄壁って凄いですよね。でもそんな方が涙を流したと・・・それくらい喜んでいただけると嬉しいですね」と微笑んだ。
當真は「“人を想う”というワードがたくさんある・・・」と感心すると、監督も「僕も人を想って行動するというのはこの物語の2人が表現してくれたことなので、それが伝わったのは凄く嬉しい」と感激する。
他にも長尾は「心も体も綺麗に洗い流してくれるようなとても美しい作品」を読み上げ、「心の洗濯機みたいな感じで素敵だなと」といいながら、「(心の洗濯機って)あんまりカッコよくないですね。昭和みたい・・・」と自虐し苦笑いする場面も。
また、當真が「心也と心也のお父さんの関係がとても好き」という文に「私も凄く思った」と共感していた。
そんな父親役を演じた安田顕について、長尾は「頼れる先輩であり、お父さん。撮影の時もそうじゃないときも頼らせていただき、僕を引っ張ってくださった」と感謝する。そして、一番グッときたシーンについて「2人が離れ離れになってしまうシーンもそうですし、最後のシーンにUruさんが歌ってくださっている「フィラメント」がかかって。数年後にこの曲を聴いてもこの映画を思い出すような曲になっているので、Uruさんにも本当に感謝しています」としみじみ。
當真は、尾野真千子が出てくるシーンを挙げ、「現場ではお会いできなかったのですが、そのシーンではスーッと涙が出て、凄いお芝居に引き込まれました」と感慨する。
他にも感動したポイントを問われると、「いろんな要素が詰め込まれている。恋愛だけじゃなく、家族や友情など。僕らの世代では“今を大切に生きよう”と思えるし、大人になったら親の目線で感じることができると思う。年齢によって見え方が違うところ」と長尾。當真は「色んなものを抱えながらも、自分ではなく他の人の幸せを想うところに感動するのではないでしょうか」と答え、「帰り道のシーンなど、何気ない日常のシーンも見どころです」と注目ポイントを明かした。
さらに、劇中の“30年の時を超え明かされる秘密”になぞらえ、“今だから明かせる秘密”を発表することに。監督は「実は、映画の中で原作者の森沢明夫さんも出ているんです。森沢先生は食堂で出ているので探していただけると面白いかな」と明かす。
當真は「夕花と心也が離ればなれになってしまうシーンで、自分が感情を作るのに時間がかかってしまって・・・。長尾さんは何回も『夕花~!』って大きい声を出されて。その時は本当にご迷惑をおかけしまいした」と謝りつつ、周りの好意にあらためて感謝。当の長尾は「全然大丈夫です! 普段から声が大きいんですよ」とあっけらかん。会場の笑いを誘っていた。
そして、長尾は突然「実は、空飛べます!」と言い出し、会場の反応は「???」。気を取り直して・・・、「実は、今回映画初主演ということで、映画館に観にいきました。近くの席にたぶん僕のファンであろう方が座られていたんですが、泣いてくださっていた。俺、ここにいるよ!って思っていました(笑)。お客さんの反応も観ていましたね」とニッコリ。「ポップコーンを食べながら観ていました。バレなかったですね(笑)。帰りには『良かったね~。可愛かったね~』という声が聞こえて『ありがとう!』って思っていました」と告白し、満足気に笑っていた。
最後に、監督は「この作品が多くの皆さんに広がっているんだなと実感しています。これからもたくさんの方に温かい想いが繋がることが幸せになるということを共有していければと思っております」と挨拶。當真は「何回も観ていただいて、愛されているなと胸がいっぱいになります。まだまだ見どころはいっぱいあるので何回でも観ていただけると嬉しいです」と思いを吐露。長尾は「皆さんがいろんなところで感想を書いてくれたり話してくれているのを見て、嬉しい気持ちになります。こうやって笑顔にさせていただけるのも皆さんのおかげ。それは皆さんが僕たちのことを思ってくれているからこそ。これまでもそうですが、ファンの皆さんのことを思って活動していただけたらいいなと思っています。人と人が想う気持ちをこの映画で表現しているので、何回も観ていただけたら嬉しいです」と熱いメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
映画『おいしくて泣くとき』
【ストーリー】
幼いころに母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花。同級生の二人はひょんなことから「ひま部」を結成、孤独だった二人が互いに距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう。行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也。突然の別れから30年、明かされる彼女の秘密。その秘密を知った時、あなたもきっと涙する─。
長尾謙杜 當真あみ
原作:森沢明夫「おいしくて泣くとき」(角川春樹事務所刊)
監督:横尾初喜 脚本:いとう菜のは 音楽:上田壮一
主題歌:Uru「フィラメント」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
製作幹事:WOWOW
制作プロダクション:日テレ アックスオン
制作協力:パイプライン
配給:松竹
©2025映画「おいしくて泣くとき」製作委員会
◆『おいしくて泣くとき』公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/oishikute-nakutoki/
◆『おいしくて泣くとき』公式SNS
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