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長尾謙社、當間あみの心遣いに「泣いた!」 ディーン・フジオカが自分の30年後の姿・・・に「親孝行ができた!」と笑顔! 映画『おいしくて泣くとき』完成披露試写会

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映画『おいしくて泣くとき』の完成披露試写会が、3月4日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、主演の長尾謙社をはじめ、共演の當間あみ、安田顕、ディーン・フジオカと、横尾初喜監督が舞台挨拶に登壇した。

本作は、森沢明夫の人気小説「おいしくて泣くとき」を実写映画化。監督は森沢氏の著書を映画化した『大事なことほど小声でささやく』(22)に続く2度目のタッグとなる横尾初喜。幼いころに母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花の同級生が描く一生に一度の切ないラブストーリー。主人公・心也を長尾謙社(なにわ男子)、ヒロイン・夕花を當間あみが演じ、他にも心也の父親を安田額、30年後の心也をディーン・フジオカなど、豪華実力派俳優が脇を固める。

長尾は「僕にとって劇場初主演映画、そして監督にとっては5年もの長い年月をかけて作ってきたかけがえのない作品が完成したということで、とても嬉しく思います」と晴れ晴れとした笑顔を見せる。あらためて主演を務めたことに、「事務所に入って11年たって、ようやく劇場初主演をさせていただいて、こんなにもたくさんの方々に集まっていただいて愛されているなと感じております」と会場を見渡して感無量の面持ち。

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本作の撮影は長尾のアクションにも注目が集まった、映画『室町無頼』の出演のあとだったそうで、作品のテイストも時代背景もまったく違うもの。長尾は「やっぱり“現代”はいいなと思いました(笑)。(『室町無頼』では)アクションも辛かったですし寒かったし、メイクにも3時間もかからないし、朝もそれほど早くないし・・・(笑)」とニッコリ。ディーンが「未来はもっといいぞ!」とツッコミ、会場の笑いを誘った。

今回初共演となる長尾と當間だが、いい現場の雰囲気のなか撮影が進んでいったようで、長尾が「最初に学生役を演じると聞いて、あみさんはリアルな年齢だけど(自分が)一緒に並んで大丈夫かな?学生に見えるかな?と思うところもあったんですが、完成した作品を観てくださった方が、『めちゃくちゃ15歳だったよ』と言ってくださって」と安堵の顔を見せ、「當間あみさんが落ち着きのある方で。しっかりと芯があって、同級生というより精神年齢は僕より上かもしれない感じでした。なので、同級生役を演じても違和感がなかったですね。自然と心也に入り込めました」と當間の印象を語り、彼女の存在に感謝する。

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一方で、當間は「撮影現場は監督をはじめ、スタッフ・キャストの皆さんが本当に素敵な方ばかりで、毎日明るく温かい撮影現場でした。その空気は、やっぱり長尾さんが現場で明るく笑顔でいてくださったおかげかなと思っています」と座長としての長尾を称えた。

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長尾演じる心也の父親役を演じる安田について、長尾は「お会いするまではテレビやカメラ屋さんで見ていましたが、ちょっと怖い印象があったんです。でも、お会いしてみると優しく温かい方。本当のお父さんのように頼りがいがありました」と話した。

同じ心也を演じるが故、実際には会うことのなかった長尾とディーン。長尾のとなりに立つディーンは「似ているか?チェックをされるかなと思って・・・」と長尾と顔を並べてみせる場面も。

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長尾は「僕の未来がディーンさんだったらいいなと思います」と声を弾ませつつ、「実はお母さんが『あなたもディーンさんみたいになれればいいね』と言って(共演を)喜んでいたんです。撮影が終わっても僕の感想より『ディーンさん、どうだった?』って(笑)。ある意味、親孝行ができたかなと」と、共演を喜んでいた。

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監督が「原作を読んで絶対(映画化を)やりたいと思った」というほどほれ込んだ作品。ディーンも「この作品のもう1つのテーマが“こども食堂”。僕もフードドライブ活動をしているので、この作品の持つ大きな優しさが皆さんに届いたらいいなと思っています」と吐露した。

また、イベントでは、映画タイトルにちなみ「〇〇で泣くとき」と題して、それぞれが涙を流す瞬間をフリップに書いて発表することに。監督は「原作者に泣いた!」と。ディーンは「日本語のボイスメッセージに泣いた」と書き、普段日本語を話さない娘が一生懸命日本語で伝えたメッセージの声を聞いて涙したことを明かす。

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安田は「学び舎の校歌に泣いた」とし、「すでに廃校になった学校に訪れたとき、そこで校歌を歌ってみたら涙が出た」と回顧。當間は「SNSに出てくる動物の動画で泣いた」と答え、キュートな笑顔を見せてはにかんだ。

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長尾は「當間あみに泣いた」と回答し、「クランクアップの時にキャストとスタッフさん含めて全員分の四つ葉のクローバーのパウチをくださって。撮影中にずっと下を見て四つ葉のクローバーを探していたんです。『どんだけ夢叶えたいんや』と僕は心の中で思っていたんですが、最終日にそういうサプライズをしてくださって。裏には1人1人にメッセーが書いてあるんです」と、當間からもらった四つ葉のクローバーのパウチをポケットから出して見せ、當間の人柄の良さを伝えていた。

最後に、長尾が「この作品は切なさの中に凄く温かさが集まった作品だと思います。僕が夕花に対して芽生えた愛、お父さんが僕に対して思ってくれている親子の愛、そして夕花に対して30年間思い続けてくれたたくさんの愛が詰め込まれたラブストーリーです。その一方で、日本がいま社会の問題として抱えている“こども食堂”だったり、家庭環境も描かれています。ラブストーリーを純粋に楽しんでいただき、そういった現状を皆さんに届けて、少しでも心に何か残ったら嬉しいです」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

映画『おいしくて泣くとき』
【ストーリー】
幼いころに母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花。同級生の二人はひょんなことから「ひま部」を結成、孤独だった二人が互いに距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう。行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也。突然の別れから30年、明かされる彼女の秘密。その秘密を知った時、あなたもきっと涙する─。

長尾謙杜 當真あみ
原作:森沢明夫「おいしくて泣くとき」(角川春樹事務所刊)
監督:横尾初喜 脚本:いとう菜のは 音楽:上田壮一
製作幹事:WOWOW
制作プロダクション:日テレ アックスオン
制作協力:パイプライン
配給:松竹
©2025映画「おいしくて泣くとき」製作委員会

◆『おいしくて泣くとき』公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/oishikute-nakutoki/
◆『おいしくて泣くとき』公式SNS
X:https://x.com/oishikutenaku
Instagram:https://www.instagram.com/oishikutenaku
#おいし泣き

4月4日(金)全国公開!