映画 『尾かしら付き。』
「たくさんキュンキュンしてください!」
初めてづくしの舞台挨拶でW主演の
小西詠斗・大平采佳が観客に呼びかけ、会場は大盛況に!
佐原ミズの人気コミック『尾かしら付き。』(コアミックス刊)の実写映画が、8月18日(金)に公開する。公開に先駆けて7月22日、本作の完成披露舞台挨拶を実施した。
本作は、お尻に豚のような”しっぽ”が生えている少年・宇津見 快成と、そんな彼をもっと知りたいと思い、寄り添おうとする少女・樋山那智が出会い、傷つきながらも心を通わせ合う、切なく愛おしい愛を描いた物語。脚本を手掛けたのは、TV ドラマ『あなたがしてくれなくても』や、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』で数々の賞を受賞している、おかざきさとこ。 宇津見快成を、「映画刀剣乱舞-黎明-」や「『進撃の巨人』-the Musical-」に出演するなど、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍する人気若手俳優小西詠斗、そんな彼の秘密を知ってしまう同級生の樋山那智を、ユニバーサルミュージックがおこなった初の女優・モデルオーディション「ニュー・ヒロインオーディション」にて最優秀賞を受賞した期待の新人大平采佳が、W主演で演じる。
本イベントには小西詠斗との大平采佳に加え、大人になった快成役の佐野岳、大人になった那智役の武田梨奈、本作で商業映画初出演となった、日焼けサロンの店員・葛城楓太役の木村昴、那智の姉・樋山志穂役の新内眞衣、そして、本作の主題歌「UNIQUE」を手掛けた Hilcrhyme、真田幹也監督が大集合し、本作完成の喜びと魅力余すことなくを語った。
<イベントレポート>
“若手映像クリエイターの登竜門”として知られる「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023」の特別上映作品として、いよいよ初お披露目を迎えた本作。舞台挨拶のチケットは映画祭史上最速で完売し、完成を待ちわびていた観客から大きな拍手を浴びながら、監督、キャスト陣が晴れやかな笑顔で登場した。
お尻に豚のような”しっぽ”が生えているという秘密を持つ少年・宇津見快成役を演じる小西。そして快成をもっと知りたいと思い、彼に寄り添おうとする少女・那智を演じる大平は、共に本作で映画初主演を果たした。小西は「ついに皆様にお届けできる日が来て、心からうれしく思っています」と感無量の面持ち。スクリーンデビューにして初主演を務めた大平は、舞台挨拶前日となる7月21日に18歳の誕生日を迎えた。「映画初主演で初出演でもあるので、ほぼ皆さん初めましてなんじゃないかと思います。こうして皆様にお届けできる日を迎えられて、光栄に思っています」と語ると、フレッシュな2人のコメントに会場から拍手が上がっていた。
また日焼けサロンの店員で、快成と那智を励ます存在となる葛城楓太役を演じた木村は、本作で実写の商業映画に初出演するなど、この日のメンバーは“初めてづくし”となった。「今日は『俳優、木村です』と言っていいんですよね」とご満悦の表情を見せた木村は、「スクリーンデビューって言うんですか? 今日は皆様に僕の“スクリーンバージン”を奪っていただけるということで光栄です」と茶目っけをのぞかせ、会場も大爆笑。撮影してから1年弱が経っていることから、「撮影を終えてから完成まで、こんなに待ち遠しく待つものなんだなと。これも初体験でとても楽しかったです」と心境を明かしつつ、「約1年前の木村をご覧いただく。映画を観ていただいたらわかると思います。(身体が)パンパンです。撮影が終わってから激ヤセしました。スクリーンに映っている楓太は、だいぶわがままボディです。そこも楽しんでご覧いただけたら」と体型の変化も見どころだと話し、さらに笑いを誘っていた。
そして新内も本作でスクリーンデビューだといい、「私も言わせていただいていいですか?」と切り出しながら、「女優、新内眞衣です」と笑顔で挨拶。「右も左もわからない感じでした。皆さんに支えていただいて、どうにかやり切ることができたなと思っています。この作品が初めてでよかったなと思っています」と感謝しきり。また撮影中に印象的なことがあったそうで「タレコミをしていいですか?」と口火を切り、「小西詠斗くんが、私と大平さんの撮影シーンがあった空き時間に、喫茶店へ行っていたんです。雨が降っていたので、スタッフさんに傘を借りて行ったのですが、それを喫茶店に忘れてきたんです!あれは取りに行ったんですか?」と小西を公開説教。「ええ!?」とタジタジとなった小西は「取りに行っていないです…。僕、めっちゃ傘を忘れるんですよ。すみませんでした!」と謝り、周囲を笑わせていた。
劇場音楽として3曲を書き下ろしたHilcrhymeは、「音楽監修という形で関わらせていただきました。主題歌が3つ、映画の中で流れます。普通はエンディングか、オープニングかの一つになると思うんですが、今回は場面、場面に合わせて曲を作っています。少年少女時代の快成と那智、大人になってからの快成と那智、そしてエンドで流れる曲。それぞれテーマが違う曲になっていますので、映像と共に楽しんでいただけたら」と呼びかけつつ、「感無量です。一人でも多くの人に届けばいいなと思っています」と映画の完成を喜んでいた。
しっぽが生えている少年・快成の葛藤を通して、“みんなと違う”ことにどのように向き合っていくのかというテーマが描かれる本作。それぞれ自らを照らし合わせながら考えることも多かった様子で、大人になった快成を演じた佐野は「いろいろな人に好かれたいという願望があったけれど、本作から『一人でも自分を受け入れてくれる人がいれば、それでいいんだ』というテーマ性を受け取ったときに、スッと肩の荷が降りた。このままの自分でいいんだと感じることができた」という。大人になった那智役の武田も「コンプレックスって、人の見方によってはすごく変わるものだなと思っています。快成はしっぽがあることによって、自分を閉ざしてしまっていたけれど、那智のようにそれを『かわいい』と言ってくれる人もいる。コンプレックスは視点を変えるだけで武器になるなと、この映画から改めて教えてもらった」と本作に出演して発見があったと話す。
すると小西も「コンプレックスというのは、誰にでもあるものだと思う。もちろん、僕にもある。快成には那智がいて、那智は快成のコンプレックスも含めて受け入れてくれた。そういう人間がいるのは、とてもうらやましいこと。僕も那智のような人間になりたいし、2人を応援できるような人間になりたいなと思いました」と本作から力をもらったといい、「たくさんキュンキュンして、たくさん共感して、観たあとに背中を押してもらえるような、明るい気持ちになれるような映画です」とアピール。大平は「自分が出会ったことにないものに出会うと、『認めたくない』と感じてしまったりすることがあると思います。でもそこで勇気を持って一歩踏み出してみると、自分の知らなかった世界、新しい世界が見えるんじゃないかと思っています。そういう勇気を出そうと思える映画。観ていただいた方も、きっと勇気をもらえるはずです」と願いを込めていた。
キャスト陣の息の合ったトークから、改めてチームワークの良さを噛み締めていた真田監督は、「この作品は、多様性が尊重される時代に、とても有意義な作品だと思っています。特に個性を曝け出すことに臆病になっている人に届けばいいなと思っています」と会場に語りかけ、大盛況の舞台挨拶を締めくくった。
(オフィシャルレポートより)
映画『尾かしら付き。』
【イントロダクション】
お尻に豚のような尻尾が生えている少年・宇津見 快成と、そんな彼の“秘密”を知りながらも、寄り添おうとする少女・樋山 那智。お互いのことを知りたいと思いながら、その気持ちをどう伝えたらいいかわからない健気な2人のちょっと不思議で心温まる物語。原作は、『マイガール』のほか、『バス走る。』『鉄楽レトラ』といった数多くの人気作を手掛け、20~30代の女性を中心に支持を集める佐原ミズ。累計発行部数15万部の人気コミック『尾かしら付き。』ついに実写映画化。
【STORY】
樋山那智は、ソフトボールに汗を流し、“日焼け”に憧れる平凡な中学生。彼女は同級生の宇津見くんが抱える重大な秘密を知ってしまう。それは、彼に『しっぽが生えている』ということ。『みんなと違う』ことに迷い戸惑い傷つきながらも、心を通わせ合う二人の物語。
原作:佐原ミズ「尾かしら付き。」(ゼノンコミックス/コアミックス)
監督:真田 幹也
脚本:おかざき さとこ
音楽:Hilcrhyme
主題歌:Hilcrhyme「UNIQUE」(Universal Connect)
キャスト:小西詠斗 大平采佳 / 佐野岳 武田梨奈
木村昴 新内眞衣 土井ケイト 長谷川朝晴
企画・製作: EAST WORLD ENTERTAINMENT
埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
制作:デジタルSKIPステーション
ダブル・フィールド/ SS工房
配給・宣伝:MOVIE WALKER
クレジット:©佐原ミズ/コアミックス ©2023映画「尾かしら付き。」
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8月18日(金) より全国公開ロードショー