『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』の大ヒット御礼舞台挨拶が、9月4日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、主演の田中圭と共演の林遣都、瑠東東一郎監督が登壇した。
モテない独身ダメ男・春日創一と、誰もが憧れる理想の上司・黒澤武蔵、イケメンでドSな後輩・牧凌太の三角関係を描いたコメディ『おっさんずラブ』。2018年4月に放送されるやいなや“はるたん”こと春田創一を巡って繰り広げられるおっさん同士のピュアな恋模様に心打たれ、ファン続出! 社会現象まで巻き起こした作品をドラマ版からのシリーズ完結編として映画化。
ドラマに引き続き、春日創一を田中圭、黒澤武蔵を吉田鋼太郎、牧凌太を林遣都など、主要キャストはそのままに、志尊淳、沢村一樹など豪華キャストが登場し、さらに物語を熱する本作。8月23日より全国314館/325スクリーンで公開され、動員は早くも100万人を突破した。
大ヒットスタートを受け、田中は「(現在放送中の)ドラマ「あな番(あなたの番です)の時もみんなが観に行ってくれて、『面白かった』って言ってくれました。今朝もナイナイ(ナインティーンナイン)の岡村さんから『めっちゃ面白かったで~』と連絡をもらったんです」と周囲の反響を喜んでいた。
一方の林は、「僕は滋賀県の出身なんですが、普段はそんなにいっぱいにならない地元の映画館が、『おっさんずラブ』の初日は満席だったそうです。僕の母の前の席に中学の時の担任の先生が座っていたそうで、身内で盛り上げてくれたみたいです」と満面の笑みを浮かべた。
この日は、これまでSNSで本作のベストシーンの応募より集計された、ベスト3が発表された。
3位は「橋の上の春田と牧のシーン」。田中は「遣都のアドリブが酷いから・・・」と言い出し、林のアドリブに対してぼやき節。「ネクタイをグってやったり、頭についたきんぴらを食べさせようとしたり・・・」と暴露。
2位は「サウナのシーン」。これも全てアドリブだったそうだが、「だって、動きを決めても、みんなその通りにやらないから」と田中。監督も「休憩中、遣都だけがいないから、どこに行ったんだろうと思ったら、『鋼太郎さんを倒す武器を探してた』って(笑)」と明かし、会場も大爆笑。林も「モンスターみたいな俳優さんが揃っていましたからね、めっちゃ大変でした」と振り返り、笑っていた。
そして、1位は納得の「ラストシーンの春田と牧」が選ばれた。監督をはじめ、林も、田中もセンチになったそうだが、田中は「二人がウルウルしてたから、俺も移っちゃって・・・」と吐露。ところが、林が「僕は朝1かよ~と思ってた」と話すと、田中が急に「一つだけ言っていいですか?」と言い出し、「オールアップの時、遣都が泣いていたんです。僕のスピーチを聞いて泣いたんだと思ったら、『あ、全然違うこと考えてました』って言ったんですよ」と告白。林はこれまでを振り返り一人感慨深く涙を流していたそうで、「圭くんの話は聞いてなかったです」とあっけらかん。これには、会場のファンも驚いていた。
また、観客から登壇者への質問コーナーもあり、田中に「ドラマから間が空いて不安だったけれど、すぐに戻れたと聞きました。『おっさんずラブ』らしい空気感はあったのですか?」という質問に「家族だけど、家族じゃない。友達だけど、友達じゃない。共演者だけど、共演者じゃない・・・。よくわからない絆が結ばれていたんです。遣都も牧でいてくれた。みんながその世界観でいてくれたから沢村さんも志尊もすんなりと入ってきてくれたと思います」と分析。「“僕は初対面の人はみんな敵”みたいなところがあるんですが、『ゲスト中心じゃなくて、春田と牧の愛を伝えるんだぞ』と思ったのは、最初だけでした(笑)」と、『おっさんずラブ』ならではの空気感を楽しんでいた様子。
そして、残念ながら出席できなかった吉田鋼太郎からビデオメッセージが届けられ、会場を盛り上げる。さらに、この日が本作の最後の舞台挨拶になると言うことで、田中と林がお互いにメッセージを送ることに。田中は「遣都が牧で良かった。牧という男を遣都が生きてくれたkら、(自分が)春田を生きることができた。本当に感謝している。これからも一生の付き合いになると思うので、特に言うことはないけれど、1つだけ・・・たまにずれてるから気をつけろよ!本当に、本当に」と伝えた。林は「(田中は)人のダメな部分もひっくるめて付き合ってくれる人。いい人なので私生活でも仲良くさせてもらい、いい出会いになりました。牧を作ってくれたのは春田。構えることなくそこに春田がいてくれた。春田の役は(田中以外に)誰にもできない役。僕もいつか圭くんのように演じられるようになりたい。これからも変わらずいて欲しい」と愛情たっぷりにメッセージを送っていた。
『劇場版おっさんずラブ』
<ストーリー>
永遠の愛を誓ったあの日から1年が過ぎ、上海・香港転勤を経て帰国した春田創一(田中圭)。久しぶりに戻ってきた天空不動産第二営業所では、黒澤武蔵(吉田鋼太郎)をはじめ、お馴染みのメンバーが顔を揃え、最近配属された陽気な新入社員・山田ジャスティス(志尊淳)も加わり春田を歓迎する。そんな彼らの前に、天空不動産本社のプロジェクトチーム「Genius7」が突如として現れ、リーダーの狸穴迅(沢村一樹)は、本社で新たに、アジアを巻き込む一大プロジェクトが発足し、第二営業所にもその一翼を担うよう通告する。その隣には、本社に異動しチームの一員となった牧凌太(林遣都)の姿も…。何も知らされておらず動揺する春田だが、本社と営業所の確執が深まるほどに、牧との心の距離も開いてゆく。一方、コンビを組むことになったジャスティスは兄のように春田を慕い、さらには黒澤もある事故がきっかけで突然“記憶喪失”に…!しかも忘れたのは春田の存在のみ。…え、どゆこと?そんな記憶喪失あんの!?混乱する春田をよそに、黒澤は“生まれて初めて”春田と出会い、その胸に電流のような恋心を走らせてしまい…。そんな中、天空不動産を揺るがす前代未聞の大事件が発生!それに巻き込まれた春田にも最大の危機が迫る。果たして、春田の運命は…!?笑って泣けるこの夏最高のエンタテインメント!おっさんたちの愛の頂上決戦<ラブ・バトルロワイアル>が、ついに幕を開ける。
監督:瑠東東一郎
脚本:徳尾浩司
音楽:河野伸
出演者:田中圭 林遣都 内田理央 金子大地 伊藤修子 児嶋一哉 ・ 沢村一樹 志尊淳 ・ 眞島秀和 大塚寧々 吉田鋼太郎
主題歌:スキマスイッチ「Revival」(AUGUSTA RECORDS/UNIVERSAL MUSIC LLC)
製作:テレビ朝日ほか
★映画公式サイト:http://ossanslove-the-movie.com
全国東宝系にて打ヒット公開中