辛酸なめ子さんがショック死寸前!?
パパが娘にコンドームはアリかナシか?
「おとなの事情」
アモーレの国・イタリア式教育方針…?斬新な性教育にカルチャーショック!
『おとなの事情』は、イタリアのアカデミー賞と言われるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞・脚本賞をW受賞し、イタリアで28週間ロングランという驚異的なヒットを飛ばした大人のためのコメディ作品。
本作のテーマは、スマホをめぐる“夫婦・親友の秘密”。7人の友人夫婦が集まる食事会で、スマホの履歴を公開するという世にも危険なゲームをきっかけに、疑惑の嵐が吹き荒れます。そんな劇中、料理好きな優しいパパ、ロッコの元にデート中の愛娘から着信が入ります。全員がその会話に聞き入っていると、スピーカーの先から『さっきコンドームを渡された時は恥ずかしかったよ』という衝撃の一言が!母親と絶賛喧嘩中の反抗期真っ只中な彼女は、父親にしか話せない悩みを打ち明け始めます。そのあまりに赤裸々なやりとりに、予想外のカルチャーショック!
実は、イタリアでは100年も前から性教育を学校のカリキュラムに取り入れようという試みがあり、2015年にはあるポルノ男優が学校で性教育を義務化することを求める署名運動を開始し、その教員に自ら名乗りを上げるということも。3歳からを対象にした性教育の絵本があるなど、家庭でもそういった会話がしばしばされるのかもしれません。今回解禁された特別映像について、女子校育ちのコラムニスト、辛酸なめ子さんに『父親が娘にコンドームを渡すのはアリ?ナシ?』と質問したところ、「厳格な家庭で育った身からすると、絶対あり得ないですし、そんなことされたらショック死しそうです」と困惑の様子。「でも、この映画のシーンを観ると、イタリア人のお父さん自体が渋くてかっこよくて、『笑顔になれるなら(初体験してもいい)』という表現も良かったです。やはり父親の人間性や成熟度によるのではないでしょうか……。日本では父親にコンドームを渡されたら、怖すぎて逆に何もしなくなって抑止力になりそうです」。渋くてかっこいいと辛酸さんが語るように、このパパの娘への対応が「神ってる!」と、試写会で一足早く本作を観た女性の方に大好評!年頃の娘へのスマートな接し方、是非『おとなの事情』でご覧ください。
【ストーリー】
「今では携帯はプライベートの詰まったブラックボックス。ゲームをしない?食事中かかってきた電話、メッセージをみんなオープンにするのよ」。友人夫婦7人が集う夕食の場で、エヴァはいきなりそう提案した。新婚のコジモとビアンカ、反抗期の娘に悩むロッコとエヴァ、倦怠期を迎えたレレとカルロッタ、恋人に今日のディナーをキャンセルされたペッペ。「何かやましいことがあるの?」と詰め寄る女性陣に、男性陣も渋々ポケットをあさり、テーブルには7台のスマートフォンが出揃った。メールが来たら全員の目の前で開くこと、かかってきた電話にはスピーカーに切り替えて話すことをルールに、究極の信頼度確認ゲームが始まる――!
◆監督:パオロ・ジェノベーゼ◆脚本:フィリッポ・ボローニャ、パオロ・コステラ、パオロ・ジェノベーゼ、パオラ・マミーニ、ロランド・ラヴェッロ
◆出演:ジュゼッペ・バッティストン、アルバ・ロルヴァケル、ヴァレリオ・マスタンドレア、カシア・スムトゥニアク
配給・宣伝:アンプラグド 2016年/イタリア/イタリア語/96分 原題:Perfetti Sconociut otonano-jijyou.com ©Medusa Film 2015
3月18日(土)新宿シネマカリテ他全国ロードショー