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北野武監督に惚れ込む俳優らが勢揃い「出演できて光栄」と声を揃える! 映画『アウトレイジと 最終章』ジャパンプレミア

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映画『アウトレイジ 最終章』のジャパンプレミアが、9月25日、東京・虎ノ門のイイノホールにて行われ、北野武監督をはじめ、西田敏行、大森南朋、ピエール滝、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、池内博之、金田時男、岸部一徳ら豪華キャスト陣が登壇した。

北野武監督の18作目となる本作は、2010年の『アウトレイジ』、2012年の『アウトレイジ ビヨンド』に続く大人気シリーズの最新作で、裏社会の男たちの抗争を描いた究極のバイオレンス・エンターテイメント。

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本作でシリーズのファイナルを迎えることについて、北野監督は「長続きさせようと思えばできたんですが、今回で最終章にしたのは、深作欣二さんの『仁義なき戦い』みたいになって、一度死んだ人がまた出てくるわけにはいかないので(笑)」と笑った。

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また、先日開催された第74回ベネチア国際映画祭のクロージング作品として世界の観客から拍手喝采を浴びた本作。「ヨーロッパに行くと『たけしはバイオレンス映画以外に興味ないのか』と聞かれるが、もちろん興味はある。だから次は純愛映画をということで小説(先日発表した『アナログ』)を書いたらまぐれで当たって。これをやってもし失敗して、もう1回挑戦して失敗したら、そのあとバイオレンス映画に戻ろうかと思っています」と、今後の展開を明かし、「ありがたいことに僕の映画は日本を代表する役者のみなさんが出演をOKしてくれる。台本さえ渡せば勝手に進行してくれます。まあ西田さんのアドリブには困りましたが(笑)」と西田とのエピソードを交えつつ、俳優陣への絶大な信頼関係を吐露。

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花菱会若頭・西野役を演じた西田は「今日は感慨無量です。この映画は頸椎を亜脱臼して4カ月間の入院と手術をして、退院した直後に撮影が始まった。ちょうど塩見三省くんも脳出血から復帰した時でお互いリハビリしながらの撮影になりました。初日はみなさんに抱えられながら、監督に支えられての撮影になりました」と感謝の気持ちを表し、「(劇中で)振り向くときは首が回らないので、顔ごと回ってます(笑)」と続け、会場の笑いを誘った。

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花菱会若頭補佐・中田役の塩見も 「北野監督と前作に続いて仕事ができたことは、私にとって最高の時間でした。『アウトレイジ 最終章』、グッとくる映画です!よろしくお願いします!」と力強くアピール。

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ピエール滝は「僕も顔面にはそこそこ自信があったんですけど、諸先輩のみなさんと並ぶとまだまだだなと・・・。顔面世界遺産とか言われていますが、本当にそんな感じです」と北野組初参加を喜んだ。

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北野監督の映画初作品「その男、凶暴につき」(1989年公開)にも出演している白竜は「あれから28年も経つんですね。あるとき(北野監督が)ベネチアで金獅子賞を獲られて、そのパーティのときに『北野組やってきてよかったね』て仰ってくださったんです。それがすごくうれしかった。また、ビヨンド、最終章に出られて感動しております」と思わず涙ぐむ場面も。

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北野監督の大ファンで、アウトレイジ・シリーズが始まってから出演チャンスを伺っていたという大森は「フタを開けたら、加瀬亮くんが出ていて・・・。『アウトレイジ ビヨンド』にも引っ掛からず、桐谷健太くんと新井浩文くんが出ていて、嫉妬、恨みつらみたいなものがありました」と長年の思いを吐露。「だから、最終章が作られると聞いたとき、すごくアプローチさせていただきました。やっと作品に出ることができて夢が叶いました。最高の感情を持って現場にいられました」と嬉しそうに目を輝かせた。

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北野組10本目の出演となる大杉だが、「地方などで『アウトレイジ』1、2観たよ』と言われることがあるんですが、僕は1と2には出てません。でも『出てません』とは言えなくて・・・」と苦笑いしながらも、「やっと『出たよ』と言えます」と満面の笑みを浮かべる。

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張会長を演じる金田は北野監督の友人で本来役者ではなく実業家。北野監督は、「あるとき、僕は地位と名誉と金は残したが、映像としての僕は残してないから僕を映画に使ってくれと相談されたときはどうしようと思いました」と出演のきっかけを語り、「前作は台本渡してから地震の影響で1年半経ってからの撮影になった。その間毎日『大変だったなあ、大友』と言うセリフを奥さん相手に練習したいたそうで、奥さんがノイローゼになったと。やっと終わったと思ったら今度は最終章で、奥さんが本当に大変だったと言ってました(笑)」と暴露。「でも実際の撮影ではプロの役者さんに引けをとらない見事な演技をしてくれました」と金田を称えていた。

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映画『アウトレイジ』
<あらすじ>
《関東【山王会】 vs関西【花菱会】》の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のため韓国滞在中の【花菱会】幹部・花田がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、《国際的フィクサー【張グループ】 vs巨大暴力団組織【花菱会】》一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その【花菱会】では卑劣な内紛が勃発していた……。

監督・脚本・編集:北野 武
音楽:鈴木慶一
出演:ビートたけし 西田敏行
大森南朋 ピエール瀧 松重 豊 大杉 漣 塩見三省
白竜 名高達男 光石 研 原田泰造 池内博之 津田寛治 金田時男 中村育二 岸部一徳
配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野
©2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会
公式サイト:http://outrage-movie.jp

10月7日(土)、全員暴走!