藤田玲主演の『ボーダーライン』(2017年)、藤田玲主演『ダブルドライブ‐狼の掟‐』佐藤流司主演『ダブルドライブ‐龍の絆‐』(2018年)の人気シリーズ第4弾にして最終章となる『アウトロダブル』が現在絶賛上映中だ。
本作は愛車も手放し金も底を着いたアベル(藤田)と純也(佐藤)が辿りついた町で出会った運命に翻弄される様を描く、アウトローな新世代のピカレスク・バディー・ムービー。今作には藤田と佐藤とも共演し2.5次元舞台等で活躍する牧島輝、中村太郎、高橋怜也も参戦し熱い競演を魅せ、なだぎ武、千原せいじが個性全開の熱怪演”を披露し作品を彩っている。
このたびAstageでは、W主演を果たした藤田玲さんと、佐藤流司さんにインタビューを遂行!「これでシリーズが終わるのは寂しい」と、アベルと純也の妄想話が暴走!? 日頃から仲の良いお二人に本作への想い、さらにお二人が担当した主題歌について話を聞いた。
― 久しぶりの映像での共演はいかがでしたか?
藤田玲(以下、藤田):僕はあまりブランクを感じることはなく、すんなりとアベルと純也の関係性に戻れて、とても心地がよかったです。4年も経っているというのが信じられなかったです。
佐藤流司(以下、佐藤):いつも会っているので懐かしいという感じではなかったですが、久しぶりにアベルが目の前にいたので嬉しかったです。
藤田:(本作の)撮影が全部終わってから「(他の仕事で)また明日!」っていう感じだったしね(笑)。そんな普段の僕たちの雰囲気が映像にも出ていると思います。
― 逆に仲が良すぎて、普段のお二人との違いを出すという難しさはなかったのでしょうか?
藤田:どんなに仲良くても、俺は流司を殴ったりしないので(笑)。逆に流司に殴られることもないしね。
佐藤:俺もあんなに小さな声で「うるせぇ、お前」って言われたら普通に落ち込むし(笑)。
藤田:確かに、普段大きい声を出して言い合いをすることはないので、そういう意味では役と混合することはなかったです。本番になったらちゃんとアベルと純也になれる。でも逆にどんなアドリブを仕掛けてもちゃんと返してくれる。それは二人の関係値がベースにあるから、柔軟に対応できるのだと思います。普段の関係が出てるっていうのはバディ感くらいじゃないかな。
― 冒頭のお風呂のシーンもお二人のリラックスしたいい雰囲気が出ています。
藤田:まさか流司と一緒にお風呂に入る日が来るとは思いませんでした(笑)。
佐藤:そうですよね(笑)。
― 以前のコメントで、佐藤さんが「いっぱい笑っちゃいました」と感想を述べていましたが、これまでのシリーズとは違うテイストになっているのかと。
藤田:シリーズの前作までは笑いのある作品ではなかったのですが、今回はふんだんに笑いが盛り込まれています。共演者の皆さんのおかげで、物語の面白さを増幅させてもらっています。
佐藤:共演者の方々の存在が大きかったですね。
― 特になだぎさんは強烈なキャラクターですが、共演されていかがでした?
藤田:強烈でしたね。お芝居に集中できなかったです。
佐藤:本当ですよ(笑)。
藤田:あの人、変ですもん(笑)。あんな人いたら誰だって笑うでしょう。僕はなだぎさんとは何回か共演させていただいているけど、流司は初共演だったんだよね? どうだった?
佐藤:はい、初めて共演させていただきました。(なだぎさんは)引きでしか撮影が無理でしょう・・・というお芝居でしたね(笑)。
藤田:そうなんだよね、画角に収まらないんだよね。動きが大きすぎて(笑)。
佐藤:晴天の霹靂すぎて・・・(笑)。そんな(演技の)スタイルがあるのかと。こちらがここまで引かないと画が撮れないというお芝居をする人は会ったことがなかったので驚きました(笑)。
― 当然のことながら、お二人はなだぎさんのお芝居を目の前にしてお芝居をしないといけないんですよね。大丈夫でしたか?(笑)
佐藤:何回見てもダメでした。
藤田:何回見ても笑っちゃいました。
― 千原せいじさんも存在感があります。
藤田:せいじさんもいい味出していましたね。本当は全然怖い方じゃないのに、劇中ではめちゃくちゃ怖いんです。
― アクションシーンも迫力があります。
藤田:せいじさんはアクションの経験はないと仰っていましたけど、それよりも顔ですよ、顔! それで全てOK。あの背中が映っているだけで怖いんです。でもノリノリでやってくれて(笑)。
― 演じていて難しかったことはありますか?
佐藤:俺のアクションの相手が二人ともお笑い芸人さんだったんです。俺も含めて(アクションの)プロが存在しない現場は難しかったです。呼吸や間をピッタリ合わせないといけないので。
藤田:芸人魂でぶつかってきてくれるんです。アクションシーンはプロの方やスタントマンの方と演じることが多いので、いつもは相手の方が合わせてくれるのですが、素人同士ですとお互いに怪我がないように気を使いますから。
藤田:僕はアデルのキャラを崩さないようにするのが大変でした。こんなに笑いに走られるとね。また、今回のアベルは成長したという意味でちょっと可愛い感じなんです。クールなアベルとのせめぎ合いを監督と相談して臨みました。
― 特に印象に残ってるシーンはありますか?
藤田:どのシーンとは言えませんが、少しホラーテイストが入っているんです。アベルはこれまでけっこう殺めてきたので、いっぱい(幽霊とか)出てきちゃうんじゃないかなと思ってちょっと怖くなりました。
佐藤:そうですよ、囲まれますよ~(笑)。俺はやっぱりアクションかな。
藤田:高橋怜也くんが歌っているシーンがあるのですが、彼が本気で歌っています。かなり練習してきたそうで、彼はかなり苦労したと思います。
佐藤:あの時の撮影は風が強かったですよね。置いた金が飛んでっちゃって(笑)。
藤田:あと、予告にも出ていますが、田んぼで2人が別れるシーンも印象的ですね。ただ、あのシーン、実は凄く走らされているんです。
佐藤:そうそう、凄く走ってましたね(笑)。
藤田:「見えなくなるまで走って」と言われたんですが、全然使われてないんですよ。本編では、ちょっと走り始めたところしか使われていないんですが、本当は角を曲がるところまで走ってますから。何のために走ったの?って感じですよ(笑)。
― ところで、今作の主題歌をお二人で歌っていらっしゃいますが、ご一緒されていかがでしたか?
佐藤:めちゃくちゃ楽しかったです。
藤田:お互いに別々で歌詞を書いてきて、自分のパートだけ先に録音して、それを合わせるという作業をしました。けっこう早口なので、何を言っているのか分からないかもしれませんが(笑)、歌詞を読んでいただけると最終章という二人の気持ちが現れていて、グッとくるものがあると思います。
佐藤:本当にその通り。ぜひ歌詞を読んでほしいです。一生懸命、アベルと純也として歌っているので。
― とてもカッコ良くて素敵な歌になっていると思います。お二人だからこそできた楽曲ですね。
藤田:ありがとうございます。 そのときのディレクションをしてくれたプロデューサーの方が、流司の歌を初めて聴いて相性がいいと言っていました。曲を作っているときも凄く楽しかったです。「いいよ!いいよ! そこハモっちゃう?」というノリでやりました。お互い、ロックですから、ある意味ミクスチャーされていると思います。
― それにしても、今回が最終章ということで、これでシリーズが終わってしまうのは寂しいです。
藤田:僕らも寂しいです。
佐藤:それは、映画がヒットして、発売されるであろうDVDが売れれば・・・ですよ! 観客の皆さんにかかっているんです(笑)。
藤田:「まだアベルと純也の話が観たい!」と言ってもらえれば! だって、今回はこれまでのシリーズのテイストと同じとは思えない作品になっていますから、次があるとしたら何でもできるんじゃないでしょうか。例えば5年後とか、アベルと純也がまた会ったとして、その5年の間には、あることが起きて・・・。人間の半分がゾンビ化してお互いのチームを作って戦っていた・・・とか。そんなこともいけちゃうんじゃないかなと(笑)。
佐藤:それはもう“アベンジャーズ”ですよ(笑)。
藤田:なので、皆さん!DVDが売れれば次にゾンビものが見られるかもですよ(笑)。ほかにも、二人とも運転が超上手いから実はもう飛行機も操縦できるようになっているとかね(笑)。
佐藤:今度は“トップガン”スタイルですか(笑)。
藤田:純也がバイクで登場して、みんなでアクロバット飛行するってね。そのくらい飛躍しちゃってもいいくらい間口広げちゃいましたから、今回。皆さんの見たいものをぜひやりたいです(笑)。
― 今回は二人の旅がひと段落したということで、もしかしたら・・・何かあるかもしれない?
藤田&佐藤:はい、期待したいですね。
― 最後に、これから初めてご覧になる皆さん、そして何度もご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。
佐藤:とても見やすい映画です。主題歌のタイトルも「絆」ということもあり、人と人との繋がりの話なので、誰にでも少しは経験があって、心に刺さる作品になっていると思います。この映画を観て何かを思い出して考えるきっかけになってもらえたら嬉しいです。
藤田:最終章ですが、ここから(シリーズに)入っていただいてもOKです。家族の話もテーマになっているので、大切な誰かと、家族の方と一緒に観ていただいても楽しめると思います。笑えるところあり、グッとくるところもあって、何も考えずにアクションの爽快感に浸れます。今作を観ていただいて、この二人ってどんな人たちだったんだろうと興味を持ってもらえたら、ぜひ前作を観てください。前作を予習してから観ていただいたら、もっと楽しめると思います。予習した方は、今回びっくりしますよ(笑)。
エンドロールには、前作の二人がチョイスされた映像も観られるので、最後まで楽しんでください。
【藤田玲 Ray Fujita】
1988年9月6日生まれ。2003年『仮面ライダー555』にて俳優デビュー。近年の主な出演作は、主演舞台『私に会いに来て』、ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』、MANKAI STAGE『A3!』、ミュージカル『刀剣乱舞』、TV/映画『牙狼・絶狼』シリーズ、映画『ダブルドライブ』シリーズ、舞台/TV/映画『八王子ゾンビーズ』、舞台『てれびのおばけ』、ミュージカル『憂国のモリアーティ』など。「藤田玲の#カモマイームチャブリすごろくバラエティー」ではMC力を発揮し番組を牽引。ロックバンドDUSTZのヴォーカルとしてもアニメやゲームの主題歌を数多く担当している。
【佐藤流司 Ryuji Sato】
1995年1月17日、宮城県生まれ。2011年「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日系)でデビュー。ミュージカル「忍たま乱太郎」で初舞台を踏み、以降、「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン」、「ライブスペクタクル『NARUTO-ナルト-』」、「ミュージカル『刀剣乱舞』」シリーズ、ミュージカル『ジェイミー』など、多くの舞台に出演。映画『仮面ライダーフォーゼTHE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』(2012)、「ダブルドライブ ~狼の掟&龍の絆~」(2018)「小説の神様 君としか描けない物語」(2020)、また、9月9日公開の映画『HiGH&LOW THE WORST X』の出演のほか、TVドラマ等映像作品も多数。Ryuji名義のバンドプロジェクトTheBrowBeatなどアーティストとしても活躍の幅を広げている。
映画『アウトロダブル』
【STORY】
腐れ縁となり、行動を共にしているアベル(藤田玲)と純也(佐藤流司)が、愛車を売った金も底をつき、辿り着いたキナ臭い街。寂れた駅前で二人がチンケな商売でジャリ銭を集めていた時に通りかかった、最高にロッキンな男・久保寺(なだぎ武)と出会い運命が転がりだす。トラブルメーカーの純也が、塚本(牧島 輝)や池畑(中村太郎)に一杯喰わされ、金貸しの藤波(内浦純一)やケツ持ちの穴熊ダルマ(千原せいじ)からマトに掛けられる始末。そして、久保寺の一人息子・則夫(高橋怜也)をも巻き込んだ事態に、アベルは立ち向かうのであった。
◆本予告映像
主演:藤田玲×佐藤流司
牧島 輝 中村太郎 高橋怜也 内浦純一 星ようこ なだぎ武 千原せいじ
監督:西海謙一郎
脚本:池谷雅夫
上映時間:79分
主題歌:「BOND」藤田玲/佐藤流司 (DOLCESTAR RECORDS)
制作プロダクション:ラインバック
制作協力:T-REX FILM
製作・企画・配給:AMGエンタテインメント
© 2022AMGエンタテインメント
■公式HP:https://outrodouble.com/
■公式Twitter:@doubledrive_m
■公式instagram:doubledrive_m
絶賛公開中!
主題歌「BOND」絶賛発売中!
https://dolcestarstore.shop-pro.jp/?pid=169833114
藤田玲
スタイリング:小田優士
ヘア&メイク:江夏智也(do:t)
佐藤流司
スタイリング:小田優士
ヘア&メイク:有藤 萌(do:t)
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