映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』のジャパンプレミアが6月11日、東京・スペースFS汐留にて行われ、主演・制作総指揮・音楽を務めたデイヴィッド・ギャレットが登壇した。
“悪魔のヴォイオリニスト”と呼ばれた伝説の音楽家、ニコロ・パガニーニ。世界を揺るがした天才異端児の生涯に秘められた真実と、そのドラマチックな人生を描いた本作。 “21世紀のパガニーニ”と言っても過言ではない、世界的ヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレットが5億円のストラディヴァリウスで奏でる超本格的音楽映画だ。
クラシックの枠を超え、ポップスやロックなどをクラシックとクロスオーバーさせた斬新なサウンドと、その美しくセクシーな容貌で、欧米のみならず世界中で大人気を博すアーティスト、デイヴィッド・ギャレット。大歓声に迎えられ登場すると、「久しぶりに日本に戻ってこられて嬉しい!」と笑顔で挨拶。「本作で音楽だけでなく、自分が主役を演じ制作にまで関わることができ、長年の夢が叶いました」と目を輝かせた。
パガニーニを演じて、「幼い頃からパガニーニの音楽には触れてきた。ヴァイオリンを弾く人であれば、将来必ず弾きたいと思う存在です。僕は、ヴァイオリンを始めて26年くらい、この映画の準備を積んできたのではないかと思えるほど。各シーンにあった音楽を編曲するのもスムーズにできたし、パガニーニの人生にとても共感をおぼえるので自然に演じることができました」と撮影を振り返り、パガニーニに対する尊敬の念を伝えた。
さらに、「音楽家を描いた作品なので音楽はたくさん詰まっているけれど、その事を除いても、どなたでも共感できるストーリーが描かれている。もちろん僕は音楽家なので一番重要視したのは音楽ですが、それも含めて楽しんでもらえたら嬉しいですね」とアピール。
劇中の楽曲について「パガニーニの楽譜は、ヴォアイオリンのパートだけ彼の手書きで遺っている。今回、ヴァイオリンのパートはオリジナルのままキープして、それ以外のオーケストラの部分をヴァイオリンパートに見合うように、さらに引き上げて編曲しました」と、明かした。
本作でも使用されている名器ストラディヴァリウスの、他のヴァイオリンとの違いを問われると、「金額が違うよ(笑)」とジョークを飛ばすデイヴィット。「今まで多くのヴァイオリンを弾いてきたけれど、もちろん金額に関わらず名器というものはあると思う。ただ、ストラディヴァリウスは、コンツェルト(オーケストラとの競演)を演奏しても、とても音が通るところが一番の違いですね」と説明。
また、6月21日からは、自身のロックバンドを率いて東京と大阪でツアーが開催される。「クラシックだけでなく、ロック、ポップス、ジャズ、R&Bと色々な音楽が詰まったコンサートです。僕はおしゃべりも大好きですし、素晴しいメンバーが一緒なので楽しいコンサートになると思いますよ」とコメントした。
最後は、マイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」、CM曲としても知られるTOTOの「Child’s anthem」、映画の劇中曲「愛しい人よ」の3曲を披露。会場全体がその美しい音色に包み込まれ、観客を魅了。惜しみない拍手がいつまでも続き、感動のうちにイベントの幕を閉じた。
★映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』
音楽史上、これほどスキャンダラスな伝説をまとったヴァイオリニストが存在しただろうか。二コロ・パガニーニ――「悪魔に魂を売り渡して手に入れた」と噂された前代未聞の超絶技法、派手な女性関係、ギャンブル・・・尽きることのない逸話の影には、彼の人生を変えた知られざる二人の人物がいた。一人は、パガニーニをスターへと押し上げた敏腕マネージャー。もう一人は、生涯ただ一度の“純愛”の相手――。不世出の才能に恵まれながらも、破滅型の放蕩児だったパガニーニがいかにしてヨーロッパ随一のアーティストへと上りつめたのか?不道徳の限りを尽くしていた男が、なぜ一人の女性に魂を奪われたのか?純粋すぎる愛の思いがけない行方とは?いま、天才異端児の生涯に秘められた真実が明かされる!
音楽史上、最も不道徳な男が奏でる、最も美しい旋律を、
ぜひあなたもスクリーンで堪能してほしい!
2014年7月11日(金)
TOHOシネマズ シャンテ、Bukamuraル・シネマほか全国公開!!
監督・脚本:パーナード・ローズ
主演・制作総指揮・音楽:デイヴィッド・ギャレット
2013年/ドイツ/英語/デジタル5.1ch/シネマコープ/122分/PG‐12
イメージ・アルバム:ユニバーサル ミュージック
配給:アルバトロス・フィルム/クロックワークス
公式サイト:http://paganini-movie.com/
★来日公演:『デイヴィッド・ギャレット MUSIC LIVE JAPAN TOUR2014』
2014年6月21日(土)、6月22日(日) 東京・六本木ブルーシアター
2014年6月23日(月) 大阪・IMPホール
★リリース情報:アルバム『愛と狂気のヴァイオリニスト』
発売:6月11日
ユニバーサル ミュージック 3,564円(税込)
デイヴィッド・ギャレットHP:http://www.david-garrett.com/