大ヒット絵本、『パパのしごとはわるものです』と、『パパはわるものチャンピオン』(岩崎書店刊)が、“新日本プロレス100年に一人の逸材“エース・棚橋弘至の主演で待望の映画化。棚橋が演じるのは悪役レスラー、ゴキブリマスクを職業とするパパ・孝志。2016年に『ベストファーザー・イエローリボン賞』(スポーツ部門/主催・一般社団法人日本メンズファッション協会、日本ファーザーズ・デイ委員会)を受賞した棚橋は、本作が初の全国公開映画の主演となり、10年ほど長かった髪の毛を役作りのためにバッサリと切って臨んだ。また、夫の仕事を支えながら、子供に父親の頑張っている姿をわかって欲しいと願っている妻・詩織役をNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」でヒロインの母親役を好演した実力派女優で2児の母でもあり、昨年度『第10回ベストマザー賞2017』(主催・日本マザーズ協会)を受賞した木村佳乃。そして、パパの本当の仕事を知ってショックを受ける息子・祥太役に、「TOTOネオレスト」CMのリトルベン役で話題となり、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の虎松役を好演した寺田心が演じ、豪華最強家族が誕生した。
9月21日(金)についに公開を迎え、22日、公開記念舞台挨拶が東京・TOHOシネマズ新宿にて行われ、棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、高橋優、藤村享平監督が登壇した。本業が多忙なさなか、この映画の撮影のためプロモーション活動を全力で行ってくれた棚橋へ、本気のサプライズを敢行!!撮影中に棚橋さんを支えてきたあるスタッフからの手紙が読み上げられると、これには棚橋さんも我慢できずに号泣!感動包まれた、あたたかな舞台挨拶となった。
<レポート>
棚橋さんと寺田さんは手をつないで登場。
本作が映画は初主演となった棚橋は登壇直後、「みなさんいかがでしたか?」と尋ねると、会場からは大きな拍手で返され、「これで安心して進められます。(笑)」と笑顔で一言。満員の劇場をみて、藤村監督も感無量の様子。
9月22日は、本作の最初の打ち合わせから493日目。500日近くこの映画に向き合ってきて本日の舞台を迎えた今の気持ちを聞かれると、棚橋は「ハレの舞台。プロレスラーになってから、こんなに大きな劇場で、こんなに多くのみなさんの前で舞台挨拶することになると思ってなかったので嬉しいです。僕監督に聞いてみたかったのですが、初めての打ち合わせのとき、本当に『棚橋でいける!』と思ってくれたのかなって・・・。」と恐る恐る監督に質問し、「初めにお会いしたときは、棚橋さんと、一緒にやることは本当に決めていました。最初はどんな方かわからなかったので、不安だったんですが、お会いして、棚橋さんの覚悟をすごく感じたんです。僕も初めてで、棚橋さんも今回初主演できっとそうとうプレッシャーもあったと思いますが、そこに立ち向かっていく意思をすごく感じて、きっとそれが映画にも反映されていると思います。」と、初対面から棚橋の強さと覚悟を感じたという想いを明かす。
座長として気を付けたことについて聞かれた棚橋は、「木村さんや寺田さんに演技の面ですごく助けられたので、スタッフさんやエキストラさんに積極的に声をかけたり、いい雰囲気で撮影できるように座長として勤めていました。」と座長としての立ち回りでの心がけを語った。
そんな座長・棚橋について、木村は「棚橋さんは、とっても強そうですが、すごく可愛らしい一面もあるんです。差し入れのスイーツに飛びついたり。甘いものを嬉しそうにみて写真を撮ったりして、女子力が高いな~と(笑) こんなに男らしいのに、『でもあんまり食べたら太っちゃうな』とか悩んでる姿がとってもかわいらしいなと思ってみていました。」と、意外な一面があったことを語った。
「棚橋さんはたくさん遊んでくださりました。プロレスごっこしたり。」と明かすと、当時よくやっていた“オカダカズチカのレインメーカーをよけて棚橋に一撃する”という遊びを二人で実演し、和気あいあいとした撮影現場だったことを感じさせた。「思い出がつまっている毎日でした。毎日ワクワクがいっぱいでした。毎日撮影が楽しみだなと思っていました。」と話し、撮影が楽しいものだったと明かした。
今回の主題歌を担当した高橋は、映像を観て、何度も曲を書いたそうで、「何度もみて、その都度新しい発見があって、大好きな映画になりました。プロレスのシーンを観ているとかっこいい男の人の背中、というような曲もいいなと思ったのですが、人のあたったかさが伝わってくる映画だなと思ったので、そういう方向で曲をつくっていきました。」と曲作りの裏話を語った。
このプロモーションのため、100媒体を超える取材を一人で背負ってきた棚橋は、まさに“100媒体を背負う逸材。”「やっぱり繰り返し情報を発信していかないと、映画があるということが伝わらない。なので、いろんな角度からみなさんに少しでも届けられるようにがんばりました。」と話し、座長ということに対するプレッシャーもあったからでは?と聞かれると、「すごくプレッシャーを感じていました。一ミリもみせませんでしたけど。(笑)」と本音を暴露した。
★本気のサプライズ!!塩崎監督補からの手紙に棚橋は思わず…?
するとスクリーンにクランクアップで花束を受け取り、挨拶をしながら男泣きする棚橋さんの姿が投影され、普段は常に笑顔でふるまっている棚橋さんの貴重な姿が見られる、ファンにとっては嬉しい映像がここで初解禁となった。映像を棚橋本人も、「本人なのにもらい泣きしてしまいました。」と照れ笑い。
するとここで、本舞台挨拶のメイン威厳とである、サプライズを敢行!!本作の監督補で、主題歌の『ありがとう』のPVの監督も務められた塩崎監督補からのサプライズの手紙が読み上げられた。棚橋さんを演技面で支え続けてきたスタッフからの手紙に、「笑顔無理ですよ…(笑)ありがとうございます。」を天井を見つめながら、その瞳からは涙がこぼれ落ちていた。
監督からは「我らのエース」と書かれた色紙のプレゼント。そんな、初めての映画主演で撮影からプロモーションまで走り続けてきた棚橋の姿に対し、「棚橋さんがんばりました…!」と寺田が涙声でコメント。
キャストに感情移入し、涙する観客もおり、場内があたたかい空気で満たされていった。
最後に「これからも宣伝頑張っていきますので、みなさんも周りの方に『パパわる面白かったよ』と広めていってくださいね。みなさん!愛してま~す!」と締めたあと、客席に向かって、寺田と一緒に劇中に自身が演じた役の“ゴキブリポーズ”のサービス。イベントは大盛況の中幕を閉じた。
【STORY】
まぶしいほどのスポットライトのなか、大歓声を浴びる大村孝志(棚橋弘至)。人気も実力も兼ね備えたエースレスラーだったが、膝に大ケガを負って試合から長期離脱してしまう。それから10年、かつての強さを取り戻せないでいる孝志は悪役レスラーとなり、客席からブーイングを浴びる日々を送っている。妻の詩織(木村佳乃)は変わらず応援してくれるが、孝志は自分の仕事を9歳になった息子の祥太(寺田心)に打ち明けられずにいた。だがある日、偶然から祥太にバレ、「悪者のパパなんて大嫌いだ」と言われてしまう。しかし、そんな孝志に、名誉を取り戻すチャンスが訪れる。かつての孝志に憧れていたトップレスラーのドラゴンが、孝志をタイトルマッチの相手に指名したのだ。自らのプライドと家族への愛のために、全く勝ち目のない戦いに立ち上がる孝志。果たして、孝志が決意したすべてを賭けた危険な技とは?そして息子との絆を取り戻すことは出来るのか―。
出演:棚橋弘至/木村佳乃/寺田心/仲里依紗/オカダ・カズチカ/田口隆祐/大泉洋(特別出演)/大谷亮平/寺脇康文
原作:「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」
作:板橋雅弘
絵:吉田尚令(岩崎書店刊)
監督・脚本:藤村享平
制作プロダクション:ブリッジヘッド/パイプライン
配給:ショウゲート
(C)2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会
公式サイト:http://www.papawaru.jp
全国公開中