ジョージ朝倉の大人気コミックの実写映画化した『ピースオブケイク』の完成披露プレミア上映会が7月22日、東京・新宿バルト9にて開催され、主演の多部未華子と綾野剛をはじめ、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸の豪華キャストと、監督を務めた田口トモロヲが登壇した。
現代女性の切ない恋や仕事におけるリアルな心情を描いた本作。仕事も恋愛も自分から行動することなく流されるまま生きてきた24歳の志乃を多部、心機一転し引越したアパートの隣人で新たなバイト先の店長に綾野。志乃の親友でオカマの天ちゃんを松坂が演じている。俳優としても活躍する田口トモロヲが6年ぶりにメガホンをとった。
主演を務める多部が、「志乃と共感できる感情がたくさんありました」と振り返り、「好きすぎると不安にもなるし、私もわりと流されるタイプなので・・・」と話すと、「声が小さい!!」と松坂。「そうなんですか?そんなことないでしょ」と綾野のいきなりのツッコミが。
多部とは初共演となる綾野は、「とても気持ちのいい方。ものおじしないし、形ではなく感情でぶつかってきてくれる。むしろ京志郎像を(多部さんに)作ってもらった気がする」と多部を称え、感謝の気持ちを伝えた。
今回、オネエ役に初挑戦した松坂は、「とにかく美意識を高めました。まずエステの予約を入れて、美肌パックを買い込みました。ドレスを着られるようにダイエットもしましたよ。女性って大変ですよね」と役づくりのため女子力アップに大奮闘。それ以上に苦労したのは、“ガールズトーク”だったという。「監督が、なかなかカットをかけてくれなくて。アドリブを頑張ったんですが、後半になると話しの内容がペラペラになってきちゃって、ホント困りました」と明かすと、田口監督は、「すごい引き出しを持っているんですよ。だから何度もやってもらいました」と笑った。
そんな松坂に、「リアリティのあるオカマの天ちゃんでした。女友だち感覚で、本当にこういう人がいたらいいなと思いました」と絶賛した多部。木村も「違和感なかったです。男性と思わず自然に話しができました」と。それを聞いた綾野が「実は本当に・・・?」と疑惑を向けると、松坂は「ないないない!そういうのって記事になっちゃうから!」と必死に否定し、会場を沸かせる場面も。
また、京志郎の同棲中の彼女・あかりを演じた光宗は「顔を見慣れているという役だったので、撮影中は携帯の待ち受けを綾野さんにしていました」と告白し、綾野を驚かせた。
恋に不器用ながらも色々なタイプの男性から想いを寄せられる志乃。役がらにちなみ、男性の好みを聞かれた多部は、「どっちにしようかなぁ~」と悩みながらも、柄本演じる支配欲の強い・正樹と、菅田演じるフラフラしているキャラのバイト先の同僚・川谷を選んだ。思いがけずの指名で大喜びの柄本と菅田を横に、「(選ばれるかと思って」ちょっとでも構えた自分が恥ずかしい・・・」と、意気消沈の綾野だった。
本気の恋がしたくなるラブストーリー!
『ピースオブケイク』
原作: ジョージ朝倉「ピース オブ ケイク」(祥伝社 フィールコミックス)
監督: 田口トモロヲ
出演: 多部未華子、綾野剛、
松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸
配給:ショウゲート
©2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会
公式サイトURL:http://pieceofcake-movie.jp/
9月5日(土)新宿バルト9ほか、全国ロードショー!