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映画『ピンクとグレー』豪華クリエーターが集結!行定 勲×加藤シゲアキ×ひうらさとる 大ヒット記念トークイベント開催!

1月9日(土)より公開中の映画『ピンクとグレー』。
公開1週間にして、動員21万人、興行収入2.7億円の、大ヒットとなっている本作。
累計発行部数40万部を突破した芸能界の嘘とリアルを現役アイドル加藤シゲアキが描いた問題作を、初主演・中島裕翔を迎え、『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲が映画化。

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1月18日(月)、東京・TOHOシネマズ新宿にて、監督の行定勲、原作の加藤シゲアキに加え、本作に熱いコメントを寄せてくれた漫画家・ひうらさとる(代表作に「ホタルノヒカリ」など)の登壇の大ヒット記念トークイベントが行われた。
また、ひうら自身の漫画最新刊に、加藤、行定監督それぞれサインと似顔絵入りのサプライズプレゼントがあったという。イベント中、似顔絵を見せるも、恥ずかしそうにする加藤と、行定監督。口をそろえて「格好良すぎだから、見せたくないよ~」と恥ずかしがる一幕もあり、会場から笑いが起こった。

クリエイターならではの目線、切り口で繰り広げられた本トークセッション。漫画家、小説家、映画監督という異なる職種で活躍する3人が創作活動について、また、原作の映像化について、それぞれの目線から熱いトークを交わした。

『ピンクとグレー』 大ヒット記念トークイベント
<ひうらさとるが本作に寄せたコメント>
…騙された!完全に騙されたーーー!行定監督特有の淡く甘やかな青春映像、中島くんの完璧なザトップアイドルぶり、菅田くんの絶妙な屈折描写、ごと騙されたーー!
観た人と語り合いたいので早く!早く観て!!
ひうらさとる(漫画家)

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MC:本日は、大ヒットを記念して、原作者である加藤シゲアキさん、監督を務めた行定勲監督に加え、本作に熱いコメントをお寄せてくださった『ホタルノヒカリ』などのヒット作で知られる漫画家のひうらさとるさんをスペシャルゲストに迎え、トークショーを開催させていただきます。それでは、さっそくご登壇頂きます、加藤シゲアキさん、行定勲監督、ひうらさとるさんです。拍手でお迎えください。まずは、皆様からご挨拶をいただきたいと思います。

加藤:原作者の加藤シゲアキです。まさかこういう日に大雪が降るなんて思いませんでした!(笑)
たくさんの方にご来場いただけて嬉しいです。今日は楽しんでいってください。よろしくお願いします。
行定監督:こういう日に限って風邪を引いてしまいまいた・・・・
声が森進一みたくなってしまっていますが、よろしくお願いします。(笑)
ひうら:はじめまして。ひうらさとるです。今回は、コメントを寄せた縁でご一緒させていただくことになりました。今日は、一視聴者としてお話できればと思います。

MC:まずは、加藤さん、行定監督、原作も40万部突破となり、加えて映画が大ヒットとなりました!周りの方の反響などいかがでしょうか?
加藤:まだあまり実感が沸かないんですが、周りから「(映画を)観て来たよ」とよく言われます。昨日ジムに行ったんですが、トレーナーさんも映画を渋谷で観てくれたみたいで、「満席だったから、予約しといて良かったよ!原作も読みたくなった!」と言ってくれて嬉しい限りですね。
行定監督:「久しぶりにたくさんお客さんがいる中で映画を観た。」と言っていただけたんですね。62分後の衝撃あたりで劇場内がザワザワして、一体感のようなものが生まれていたって。そこから映画も加速していきますしね、(そういった反応は)嬉しいですね。

MC:ひうらさんは、本作について、熱いコメントをお寄せいただきましたが、映画『ピンクとグレー』をご覧になった感想を、ぜひお聞かせください。
ひうら:始めは62分後の衝撃に驚かされないぞ!と思って観ていたんですね。前半部分は、行定監督らしいなぁとか、中島くんはアイドルみたいにキラキラしているなぁとか、菅田くんはさすがだなぁとかいろいろ考えていたんです。でも途中から違和感があったんですよね。シーンの1つ1つがあまりにもきれい過ぎるなと・・・
そして、あの62分後の瞬間、衝撃が走りましたね!その後少しの間、意識がなかったと思います・・・
行定監督:前半はヘタな青春映画のように撮りたかったんですよね。(笑)でも俳優たちは一生懸命にちゃんと演技をしてくれる。だから、そのさじ加減が難しかったです。

MC:映画を観た後で、原作を読み、再度映画を観られたと伺いました。原作のご感想をお教えください。
ひうら:構成がすごく気になりました。時間軸がバラバラになっていて、読んでいて(村上龍の)「コインロッカー・ベイビーズ」みたいだなって思いましたね。それから、(小説を)書くことの喜びが伝わってきました。

MC:実は、ひうらさんは昔、行定監督にお会いしたことがあると伺っております。ぜひ、その時のエピソードをお聞かせください。
ひうら:19年くらい前に芸能界ものを書くために参考にしたいと思って現場に取材に行ったのが、行定監督の劇場長編デビュー作『OPEN HOUSE』だったんです。実はそのことは覚えていなくて、今回、行定監督の作品について調べていたら、「あれ、見覚えがある!」と気付いたんです。(笑)
行定監督:僕も正直、全く覚えていないんですよね。(笑)

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MC:ありがとうございます。それでは、本日は「クリエイタートークセッション」ということで、ちょっといつもの映画の舞台挨拶とは違った角度で、深いお話を伺えればと思っております。みなさまよろしくお願いいたします。監督は兼ねてから『0から1を作りあげる』小説家や漫画家に対する敬意や思いを語られておりますが、映画監督からみた原作者への思い、原作者から見る映画監督へ思いをお教えください。
行定監督:日本は、原作があって映画化されることが多いです。僕の場合は、原作に独創的なものがあって、リスペクトしていないとやれないです。小説家が何を書こうとしているかというテーマをしっかり押さえることができれば、映画ではある意味逸脱するというか、ある程度やらせて頂いてもいいんじゃないかと勝手ながら考えています。
もちろん、原作者の方にも色々な考え方があると思います。小説と映画は別物だからと言ってくれる方は、試されている気になりますね。(笑)
加藤くんの場合は、まず脚本を読んだときに「実験的な精神にあふれててすごいですね」とコメントしてくれました。僕の試みを「やってください!」と背中を押してくれたようで勇気が出たんです。
加藤:僕は映画が好きですし、小説にも映画にもそれぞれ魅力があると思っています。「カッコーの巣の上で」とか、どちらも素晴らしいですよね。「ピンクとグレー」に関しては、まず行定監督が作品をとても愛してくれていて、嬉しかったですし、大胆なアレンジが面白かったです。僕を気にしてやりたいことができないよりも、この作品でやりたいことを好きにやって遊んでもらった方が面白くなると思いましたね。確かに自分自身もキャラクターに愛着を持ってしまう事もありますが、それは個人的な主観でしかないし、映画は大衆に向けたものなので、何も言うことはなかったです。

MC:加藤さん、ひうらさんにお伺いいたします。ご自身の漫画が映像化されるときには、どのようなお気持ちになるのでしょうか?こだわられる点などありましたらお教えください。
加藤:初めて試写で作品を観た時、こうなるんだ!と思ったんですが、正直、戸惑いもあれば、喜びもあったり、いろんな感情が沸きあがってすぐに言葉が見つからなかったですね。試写が終わった瞬間、一緒に見ていたスタッフが一斉にこっちを見て、僕の感想を待っているのが分かったんですが(笑)、その時はまだ整理しきれなく・・・その後、いろんな人に話していくうちにだんだん整理できてきた気がします。この小説は暗い部屋で一人で書いていて、まさか5年後にこんな風になるなんて思ってもみなかったので、今はただ、たくさんの方に観ていただけて嬉しいですね。
ひうら:自分と編集担当くらいしか知らなかった作品が世に出ていくって変な感じがしますよね。例えば自分たちしか知らなかったキャラクターの名前がいつの間にかいろんな人に呼ばれていたりして。それから、やっぱり皆さまに映像化する価値がある作品だと思ってもらえるということが何より嬉しいですね。

MC:皆さんにお伺いしたいのですが、何か(作品)を作ろうと思うきっかけは何ですか?またどんな時に思いますか?
ひうら:私の場合は、(人と)たわいもない話をしている時ですね。例えば、最近の子は恋愛を面倒くさがるんだよねという話になれば、「じゃあ書いてみよう!」となったり、ふとした時に浮かびます。
加藤:そうですね、降ってくるというか・・・って言うとちょっと格好良すぎかな!(笑)
写真を見て、その社会的背景を調べているうちに、という時もあります。でも何より、前作にやったことがないことをやる!ということを大事にしています。
行定監督:まずパソコンで一行目が書けると全部書けてしまいます。僕の場合はシナリオになりますが、無理してでも最後まで書くことにしています。

MC:加藤さんは小説、行定監督は映画、ひうらさんは漫画と、それぞれ制作されるものは違いますが、それぞれクリエイティブされるときに譲れない「信念」をお聞かせください。
ひうら:漫画は絵コンテからはじまり完成するまでの過程がとても多いんです。納得いかないままやっていると苦しくなって、結局やり直すことになってしまうんです。だから、妥協しないで何回もやるということを大事にしています。
加藤:いつも言っているのは、初期衝動と熱量を忘れない、ということです。始めに感じた気持ちをずっと覚えておくことを心がけています。途中で「これで大丈夫かな」とかいろいろ考えてしまうと、テンションが下がって書けなくなってしまいますから。でも書けない時は、書きたくなるまで寝かすときもありますよ。
行定監督:人の話を聞くという事です。関係者やスタッフなどいろんな人に話を聞きますね。たくさんの人に意見を聞いていると、絶対1人は良いことを言う人がいるんです。例えば、現場の照明担当の新人にいきなり「このシーンどう思う?」と聞いてみたり。そうすると、その人は一生懸命に考えてくれて意見を返してくれて、それがとても良い意見だったりするんです。

MC:ありがとうございました。そして、残念ながら、時間が無くなってしまいましたので、最後に、これから映画をご覧になる皆様に、ご登壇いただきまいたみなさまからメッセージをお願いいたします。
ひうら:『ピンクとグレー』は大好きな映画で、公開されてようやく皆とこの話ができるー!とうれしいです。もっといろんな人と本作について話がしたいなと思っています!是非、多くの方にご覧になっていただきたいです。
行定監督:本日はありがとうございます。たくさんの方にご覧になっていただけて嬉しいです。加藤くんが書いた原作には、青春のねじれみたいなものも書かれていて、映画では俳優たちの手によってリアルに描かれています。是非、何度もご覧になって噛み締めていただき、そして新しい発見をしてもらえたらと思います。
加藤:今日は寒い中、ご来場いただきありがとうございました。「ピンクとグレー」は自分の中で特別な一作です。自分の子供がこんなに大きくなって嬉しいですし、もっともっと大きくなるんじゃないかなと思っています。多くの方にご覧いただくことによって、映画としてより成熟していくと思っています。なので、これからも皆さんの応援をどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました!

【STORY】
大人気スター俳優・白木蓮吾が、突然、死んだ。
第一発見者は幼い頃からの親友・河田大貴。蓮吾に何が起きたのか?動揺する大貴は、6通の遺書を手にする。遺書に導かれ、蓮吾の短い人生を綴った伝記を発表した大貴は、一躍時の人となり、憧れていたスターの地位を手に入れる。初めてのキャッチボール、バンドを組んで歌ったこと、幼馴染のサリーをとりあった初恋・・・。
いつも一緒で、いつも蓮吾が一歩先を進んでいた―。輝かしい青春の思い出と、蓮吾を失った喪失感にもがきながらも、その死によって与えられた偽りの名声に苦しむ大貴は、次第に自分を見失っていく。なぜ、蓮吾は死を選んだのか?なにが、誰が、彼を追い詰めたのか?蓮吾の影を追い続ける大貴がたどり着いた“蓮吾の死の真実”とは―。

芸能界の嘘とリアルを現役アイドル加藤シゲアキが描いた問題作を、『GO』『世界の中心で愛をさけぶ』の行定勲が、映画初出演・中島裕翔を抜擢し、映画化。幕開けから62分後の衝撃。ピンクからグレーに世界が変わる“ある仕掛け”に、あなたは心奪われる―。

出演:中島裕翔 菅田将暉 夏帆 岸井ゆきの 宮崎美子/柳楽優弥
監督:行定勲 脚本:蓬莱竜太・行定勲 原作:加藤シゲアキ「ピンクとグレー」(角川文庫)
音楽:半野喜弘  製作:「ピンクとグレー」製作委員会
配給:アスミック・エース
(C)2016「ピンクとグレー」製作委員会
公式サイト:http://http://pinktogray.com
公式Facebook: :pinktogray
公式Twitter:@pinktograymovie

大ヒット公開中!