映画『破裏拳ポリマー』の初日舞台挨拶が、5月13日、東京・新宿バルト9にて行われ、主演を務める溝端淳平をはじめ、共演の山田裕貴、原幹恵、柳ゆり菜、神保悟志、長谷川初範と、坂本浩一監督が登壇した。
タツノコプロ55周年を記念して製作された本作は、1970年前半のカンフーブームの全盛期に、ブルース・リーや千葉真一らと並んで異色なヒーローとして人気を博したアニメ「破裏拳ポリマー」を実写映画化。特殊装甲スーツ「ポリマースーツ」を奪還するため、破裏拳流という必殺拳法を身につけた男・鎧武士の戦いを描くアクションヒーロー物語。長年アメリカでアクションを培ってきた坂本監督が、カンフーアクションをリスペクトしつつ現代のハードアクションのエッセンスを加えた渾身の作品だ。
坂本監督を師匠と仰ぐ、主人公・鎧武士役の溝端は「一昨年の夏、坂本監督のご指導のもと、汗だくになりながらアクションを教えていただき、昨年に2月に凍えながら撮影をしました。いろんな人に支えてもらいながら、また今日集まっていただいたお客様のおかげで無事に公開初日を迎えることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で挨拶。
武士とともに事件の真相に迫る刑事・来間譲一役を演じる山田は「監督、キャスト、スタッフさんと誰一人悪のいない現場で、和気あいあいと楽しく撮影することができました」と振り返り、「僕自身はコミカルな部分やシリアスな部分など、色々な表情を見せられたと思っています」と自信をのぞかせる。
イベントでは、主人公がポリマーに変身する “転身”というキーワードにちなみ、それぞれ「どんな転身をしたいか?」というと質問が投げかけられ、溝端と山田の“イケメン・バディチーム”、原と柳の“セクシー&ビューティーペア”、長谷川と神保の“ベテラン・ダンディコンビ”、坂本監督とチームに分かれて回答することに。
原と柳は「異性に転身したら、最初に何がしたい?」と問われ、「女の子をナンパしたい!」と原。さっそく、山田が女性役を買って出てナンパの寸劇を始めると、会場は大ウケ。一方の柳が「私は臭いを嗅ぎたい!」と答えれば、すかさず「どこの?」と聞き返す男性陣。柳が「鎖骨と谷間の三角形のところが、一番フェロモンが出ている場所だと思うので、そこを嗅いでイイ男なのか確かめたいです」と説明すると、溝端が山田の胸元をクンクン。会場が笑いに包まれ、山田は「恥ずかしいよ」と顔を赤らめた。
溝端と山田には「宇宙のヒーローに転身! どんな敵と戦いたい?」という質問が。特撮ドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」でデビューした山田のことを知るファンから笑いが起こる。山田は「ここにひとり、宇宙海賊がいますけど・・・」と笑いながらも「今、宇宙のアライグマが暴れているので、あいつを倒せば「(破裏拳)ポリマー」が1位になれますね」と、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のキャラクターを引き合いに出し、ライバル視。溝端は「怖いのは嫌なので、『うる星やつら』のラムちゃんがいいな。どうせやられるなら可愛い子がいいし、ラムちゃんに倒されるなら幸せ」と顔をほころばせた。
長谷川と神保コンビには「あのころの自分に転身。やり直したいことは?」という質問。長谷川が「20代はウルトラマンやっていたんだ」と話すと、「宇宙ヒーローの先輩じゃないですか!」と、山田らが驚き会場が沸き立つ。神保は劇団時代を思い出しながら「若い頃に戻って、歌や踊りなどの音楽的なことができるようになりたい」。長谷川は「10代のころアメリカでレスラーだった。身長が190cm以上になっていたら、体を鍛えてプロレスラーになってみたい」と答えていた。
「未来の自分に転身。何をやっている?」という質問を受けた坂本監督は、「今と同じようにいろんな作品を作り続けられたらいいなと思います」と答え、「『破裏拳ポリマー』2、3、4って続けていけたら・・・」と続編への期待を込めると、会場から大きな拍手が送られた。
最後に「原作のファンにも、そして新しく“ポリマー”に触れるみなさんにも楽しんでもらえる作品です」と胸を張る坂本監督。そして溝端が「興奮するところも、泣けるところもあり、笑えるところもたくさんあるエンターテイメント性の高い作品だと思うので、ご家族や友達、恋人と、多くの方に観ていただければと思います」と呼びかけ、舞台挨拶を締めくくった。
映画『破裏拳ポリマー』
キャスト:溝端淳平 山田裕貴 原幹恵 柳ゆり菜 神保悟志 長谷川初範
原作:タツノコプロ
監督:坂本浩一 / 脚本:大西信介
主題歌:「悲しみ無き世界へ」グッドモーニングアメリカ(日本コ ロムビア/トライアド)
配給:KADOKAWA
映画コピーライト:©2017「破裏拳ポリマー」製作委員会
公式サイト:http://polimar.jp
新宿バルト9ほか 全国公開中!