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綾野剛、この映画は「宣伝不可能」 ぎっくり腰の豊川悦司に60分マッサージも! 映画『パンク侍、斬られて候』完成披露舞台挨拶イベント

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映画『パンク侍、斬られて候』の完成披露舞台挨拶イベントが、6月11日、東京・ディファ有明にて行われ、主演の綾野剛をはじめ、共演の北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、國村隼、豊川悦司、若葉竜也、近藤公園と、脚本を担当した宮藤官九郎、石井岳龍監督が登壇した。

本作は、芥川賞作家・町田康の同名小説を実写化。江戸時代を舞台に、“超人的剣客にしてプータロー侍”の掛十之進が、自らのハッタリにより大惨事を招くさまを描く、爆裂ワールド全開の時代劇エンタテインメント。主人公の掛十之進を綾乃が演じる。

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本作の主題歌として起用された、セックス・ピストルズの「アナーキー・イン・ザ・U.K.」が会場を包み込む中、花道を通って登場したキャストたち。最後にパンクノリノリで登場した綾野だが、「本日はお足元の悪い中、来ていただきありがとうございます皆さまが無事に帰れるか不安ですが・・・」と丁寧に挨拶し、観客に気遣いつつも「これから、脳内破壊映画を観ていただきます!」と期待させた。

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本作について、綾野は「町田康さんの原作で宮藤が脚本、そして石井さんが監督ということで十分。劇薬になるになるのは間違いないと思います」と、その魅力を絶賛し、「12人(のキャスト)がメインになっているけど、一人ひとりのパンク精神をそのまま作品に持ち込んだことが、この作品の持ち味だと思います」と作品をアピール。

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北川は「猿が凄く可愛かったです。癒やされました。女性は猿に響くと思います」とニッコリ。隣で聞く綾野は「名言!」と爆笑に! 「北川さん自身がパンク精神を持っている。ろん役は北川さん以外考えられないです」と北川の演技を称えた。

キャスト陣の八割方から“一番パンク”と評される石井監督から「『剛くん、今回は宇宙と戦ってほしい』と真顔で言われました(笑)」と話す綾野。撮影初日からパンクな撮影が始まった様子。

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東出は「見た目はスマートでダンディーな方ですが、作品を見れば『あ、あっち側の人なんだな』と思いますよ」とニヤリ。染谷も「とても腰が低い人ですが、誰よりもヤバいんです。丁寧にヤバいことを言うんです」とコメント。

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また、綾野は一方で浅野のパンクっぷりにも言及。「浅野さんもヤバかった。浅野さんはセリフのない役であるにもかかわらず、本番中に『あ、剛くん!』って言ったんです(笑)」と暴露。浅野は「僕は若いときに石井監督のもとで鍛えさせてもらったので、“宇宙と戦う”とはどういうことかわかってたつもりでした」と語り、自らセリフなしで演じることを提案したという。綾野が「まあ平常運転と言えば平常運転でしたよね」と話し、浅野の自由な立ち振る舞いに登壇者たちも同調していた。

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さらに、「この映画を一言で表現するなら?」という質問に対し、キャスト陣は掛け軸で回答するコーナーも。「宣伝不可能」と書いた綾野は、「本当に困っています。本作の魅力を言葉にするのが難しいです」と明かす。北川は「破壊的でポップなアート」、國村は「感想を言葉にするのは不可能」、近藤は「縛りなしの闇鍋」、若葉は「死ぬほどおもしろい」と。「マジ○○○○」と書いた東出は放送禁止用語のため伏字に。浅野は「ストレート」と表現した。

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豊川は「ひと足お先にオリンピック」と独特な表現に。撮影の2日目にぎっくり腰になってしまったそうで、「綾野くんがセットの中で60分くらいマッサージしてくれました。そういうスキンシップの上、次の撮影からちょっとキャラクターを変えさせていただきました(笑)」とエピソードを明かした。

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最後に、石井監督は「自分の目と耳と体で感じる楽しみ方をしてください。あなたが正しい!」とPRし、宮藤は「皆さんが思う以上に面白いと思ってます。負けません!」と意気揚々。綾野は「この作品を1000万人が素晴らしい!と言ったら、日本は終わるかもしれない、逆に幸福かもしれない。でもそれを決めるのは、皆さんがどう生きているのかということに直結すると思います。自分の精神状態によってこの作品は表情を変え、景色を変え、皆さんに見せる豊かさも変わる。自分に今起こっていること、自分を肯定できることを、この作品を通して、自分が正しいんだという解釈に立ち戻っていただければ幸いです」と作品の深さを真摯に伝えていた。

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映画『パンク侍、斬られて候』
監督:石井岳龍
脚本:宮藤官九郎
出演:綾野剛 北川景子 東出昌大 染谷将太/浅野忠信/永瀬正敏
村上淳 若葉竜也 近藤公園 渋川清彦/國村隼 豊川悦司  他
原作:町田康「パンク侍、斬られて候」(角川文庫刊)
配給:東映
コピーライト :©エイベックス通信放送
公式サイト:http://www.punksamurai.jp/

6月30日(土)爆夏ロードショー!