ディーン・フジオカは「日本のトム・クルーズ！」松永監督も大絶賛！ 映画『Pure Japanese』完成披露舞台挨拶

映画『Pure Japanese』の完成披露舞台挨拶が、1月12日、東京・新宿バルト9にて行われ、ディーン・フジオカ、蒔田彩珠、坂口征夫、松永大司監督が登壇した。

映像・音楽・ファッションなど様々なカルチャーシーンで活躍するディーン・フジオカが企画・プロデュースを手掛け、さらに主演も担う『Pure Japanese』。監督は松永大司、脚本は『合葬』の小林達夫による完全オリジナルの本作は、過去のトラウマを抱えながらアクション俳優として生きる主人公が、両親のいない孤独な女子高生を救う、王道クライム・サスペンス×ボーイミーツガールとして描きつつ、一皮めくると別の一面が見えてくる――。どちらの主人公が本当なのか？主人公の持つ二面性を描く狂気のバイオレンス・アクション・ムービー。
アクション俳優として働く立石をディーン・フジオカ、立石が偶然助ける女子高生のアユミを蒔田彩珠が演じ、ヤクザとともにアユミを危険に晒そうと計画している県議・黒崎に別所哲也、ヤクザ長山組に所属する陣内に坂口征夫など実力派俳優が顔を揃えた。

今作で初めて企画・プロデュースを手掛けたことについて、ディーンは「シンプルに感動しました」と言い、「作品を最初から企画を立てて、素晴らしい出会いに恵まれ、このクルーで作品を作っていくことができました。新しい形でフィルムメーキングができたフレッシュな感動と向き合いながら今日、ここに辿りつくことができました」としみじみ。「言い出しっぺなので、最後まで見届けることは自分の責任。同じくらい、多くの人の手によって形になり公開できる。今日、ここに来てくださった皆さんは、自分のとっての仲間であり同士だと思っています。ピュアにそう思えて良かったです」と笑顔を見せた。

蒔田は「映画も面白いですが、高校生だったり、仕事をしているちょっと大人な私も見られる作品です」とアピール。ディーンとの共演について「ご自分の役はもちろん、登場人物の全員のことを考えられて、真っ直ぐ作品と向き合っている姿がカッコ良かったです」と、ディーンを称える。「高校生のアユミは自分に近いところがあるけど、ショットガンを構えて、怖い人たちとやり合うところは刺激的でしたね(笑)」とニッコリ。

思わず「怖い思いをさせてすみませんでした」と頭を下げる、会場の雰囲気はほっこり。ディーンとの出会いについて「ディーンさんにただならぬ決意が感じられて、この人は“侍”だなと思った。自分もその侍に負けないようにアクションに臨ませていただきました。全てに対して直球。真っ直ぐで凄い男。憧れでした」と出会いを喜んだ。

また、タイトルの『Pure Japanese』の意図を問われると、ディーンは「日本人ってなんだろうと考えたんです。それはやっぱり日本語を使うということかと。PCR検査キットみたいな感じで『あなたの日本人度はこれです』と数値がでるものはないので、その存在の根底を揺るがされるような恐ろしさや、タブーなども込めてタイトルにしました」と説明し、「アクション映画として楽しんでもらえたらいいなと思っています」と続けた。

さらに、「ご自身はピュアですか？」と問われると、ディーンは「自分が作るものに対してピュアでいたいと思っています」とキッパリ。現場では俳優として徹していたというディーン。そんな彼を監督は「（プロデューサーもやっているので）現場で俳優としているのは難しいことだと思うが、『作品は監督のもの』と言って僕に委ねてくれる。『作品を良くするために監督の後ろにいますよ』と言ってくれた」とプロデューサーとして支えてくれていた」と感謝の気持ちを口にし、「日本のトム・クルーズになったらいいんじゃないかと」と話すと、会場から大きな拍手が送られた。

その言葉に大照れのディーンだったが、「これまで日本以外でも仕事をしてきて、もっと日本のアクションの高さに光が当たるといいし、その場が広がればと思っていました。この作品が意味のあるスタートになれば」と目を輝かせ、舞台挨拶を締めくくった。

＜ストーリー＞
日光大江戸村で働く立石大輔（ディーン・フジオカ）は抜群の身体能力の持ち主だが、社交性がなく、一方日本の文化に傾倒している変わった男で、周囲からは距離をおかれていた。忍者ショーでも任されているのは、立ち回りではなく効果音担当。神社で人知れず、非科学的なトレーニングに勤しむのが日課だった。同僚の送別会が行われたパブには高校生でありながら、年齢をごまかして働くアユミ（蒔田彩珠）、アユミが祖父・隆三（渡辺哲）と暮らしている土地一帯を県議・黒崎（別所哲也）と結託し、中国人ブローカーに売り払ってしまおうと画策している地元のヤクザ長山組・陣内（坂口征夫）、佐伯（二ノ宮隆太郎）らの姿も。P（ure）J（apanese）キットという、日本人の純度を図る試薬が出回っていた。結果が50％と中途半端な数字だった佐伯は腹を立て、江戸村の忍者たちにも検査を強いる。その場での検査を拒否した立石だったが、自宅でPJキットを使用してみると、数値は100％。何故か湧き上がる高揚感。立石はショーである役に参加することになるが、アユミたちが見に来ているとき、派手に失敗してしまう。立石が立ち回りをできないのは過去に参加していた撮影現場でおこった事故によるトラウマで暴力に対するリミットをかけているのであった。アユミの家には相変わらず嫌がらせが続いていた。ある日、隆三が怪我をし、入院する。アユミと立石は黒崎の仕業だと思い込み、黒崎の事務所に乗り込むが、しらをきられ怒りを爆発させた立石は黒崎事務所を破壊する。立石は初めてアユミに己の暴力を肯定される。アユミの家の敷地は重機が搬入され、強引に掘削が着手される。アユミは立石に助けをもとめ、立石は今まで封印してきた暴力衝動を爆発させるのだった。

出演：ディーン・フジオカ　蒔田彩珠／渡辺哲　金子大地　坂口征夫（DDTプロレスリングプロレスラー・元総合格闘家）村上淳　嶋田久作　別所哲也
監督：松永大司（『ハナレイ・ベイ』『トイレのピエタ』『ピュ～ぴる』）
脚本：小林達夫（『合葬』）
企画・プロデュース：ディーン・フジオカ
製作：アミューズ　企画・制作協力：ブリッジヘッド
制作プロダクション：ザフール
配給：アミューズ　配給協力：クロックワークス
撮影：2020年9月で撮影
クレジット ： ©2021「Pure Japanese」製作委員会

２０２２年１月２８日（金）ロードショー