8月1日から全国公開され、初登場1位を獲得した前編『るろうに剣心 京都大火編』。日本映画初のアジアプレミアを実施し、大盛況をおさめたフィリピンでも8月20日よりスタートし、たった1日で約4万人を動員。フィリピンでの邦画史上最高成績だった前作の『るろうに剣心』を超えるオープニング成績で、ハリウッド映画を除く外国映画の国内興行収入過去最高を達成。大ヒット激走中の前編『るろうに剣心 京都大火編』に続く、後編『るろうに剣心 伝説の最期編』の期待の高まる中、9月13日(土)の全国公開を前に、9月3日(水)東京、新宿にて『るろうに剣心 伝説の最期編』世界最速上映が行われ、舞台挨拶には主演の佐藤健、武井咲、青木崇高、大友啓史監督が登壇。そして、なんと登壇者も観客と一緒に鑑賞するというサプライズもあり、会場はさらに大きな熱気に包まれた。
まず前編『るろうに剣心 京都大火編』を上映後、登壇した主演の緋村剣心役の佐藤健が「結構な体力を必要とする映画ですが、2本続けて観るのは皆さん大丈夫ですか?アクションという意味では、この前編『るろうに剣心 京都大火編』は準備運動で、後編『るろうに剣心 伝説の最期編』で本気を出しているので、それを観てほしい」と挨拶すると、神谷薫役の武井咲は「剣心をここまで追い込んだ後のパワーはすごいものがありましたし、ここからの勢いが本物だと思うので楽しみにしてください。私はまだ観ていないのですけど。」と思わせぶりな発言。相楽左之助役の青木崇高は「もう、言わなくてもわかる。身体で感じてくれ、楽しんでくれ、そういう感じです」そして大友啓史監督からは「ぶっちゃけ、ギリギリまで粘って作っていまして、出来上がったのは5日前。よく間に合ったなというくらい細かく最後まで手直ししていました」と挨拶。
佐藤健から「僕たちは原作の魂をくんで、リスペクトを忘れずに映画ならでは、実写版ならではのるろうに剣心を作り上げたつもりです。皆さん、ありがとうございましたと言いたいところですが、今日は折角ですから僕たちも一緒に観たいと思います」とサプライズが発表され、観客熱狂の中、後編『るろうに剣心 伝説の最期編』が上映された。
上映後は観客たちのスタンディングオベーションで、一緒に鑑賞していた出演者たちの姿が見えないほど。
拍手の鳴り止まぬ客席をゆっくりと挨拶しながら舞台に上がると、佐藤健は「思いもよらぬ展開なのですが、たぶんこの中で一番僕が感動していると思います。率直な感想としては、みんなとこのまま飲みに行って、一人ひとりの顔をみて話したいです」と興奮冷めやらぬ表情。武井咲は「最初は何故ここまで戦うのだろうと思っていたが、最後まで見届けると、ものすごい感情があって、、なんか気持ちいい映画でした」と涙が溢れた。
青木崇高も「今までこの仕事をやってきて、クレジットが上がるときにこれほど感慨深い気持ちになったのははじめてです。現場を支えてくださったスタッフたちにも改めて大きな拍手を送ってください」と感動の涙を隠せなかった。大友啓史監督は「監督をやっているとなかなか観客の立場になれずに苦しむが、今日は観客の立場で2時間15分観ることができ、誇れる映画になっていることを客観的に確認し、ようやく今日開放されて一つ達成した気分です。9月13日の公開を前に観ていただいた皆様はクレジットされていないけれど、すでに大友組のスタッフです」と感謝の言葉を伝えた。
劇中、剣心の師匠役の福山雅治との共演について、佐藤健は「師匠の前でしか出てこない剣心を演じていたことに、芝居をしていて気付きました。福山さんは大河ドラマ『龍馬伝』の時(佐藤は龍馬の幼馴染、岡田以蔵役で共演)もずっと思っていたのですが、本当に受け止めてくれる方なのです。どんなに速いボールでも、こっちが何百%で突っ込んでも受け止めてくれる大きさを持っている方で、今日もそれを感じました。だから、全力でぶつかっていけたのです。」と感想を述べた。
『るろうに剣心』の原作者である漫画家の和月伸宏より「15年前の少年漫画の実写映画化という原作者ですら思わず乾いた笑いがでてしまうような難物を見事、質も実もあるエンターテインメントに仕上げた監督はじめキャスト、スタッフの皆様、そしてなにより楽しみにしてくださっている観客の皆様に大変感謝しています。自信を持っておすすめできるこの『るろうに剣心』を存分に楽しんでください」と、サプライズのメッセージもあり、客席はさらに沸いた。
最後に佐藤健から「映画が完成して嬉しかったが、こうやって今日皆さんに観てもらって、声を聞けて、顔を見られて、今が一番嬉しいです。本当にこの仕事をしていて心からよかったと思っています。ここまで頑張れたのは皆様がいてくれたからです。この僕たちの気持ちの詰まった映画を、そして『るろうに剣心』という原作を、この登場人物たちをこれからも愛してください。今日は本当にありがとうございました。」と挨拶があり、熱狂のイベントは終了した。