5月7日、綾野剛が主演を務める映画『新宿スワン』のジャパンプレミアが行われ、綾野剛はじめ、共演の山田孝之、沢尻エリカ、金子ノブアキ、深水元基、山田優、豊原功補、伊勢谷友介、そして園子温監督と脚本の鈴木おさむ、山本又一朗プロデューサーがTOHOシネマズ新宿にて舞台挨拶に登壇した。
本作は、「週刊ヤングマガジン」で連載された和久井健氏の人気同名コミックを映画化。アジア最大の歓楽街“新宿・歌舞伎町”を舞台に、綾野剛演じる一文無しの白鳥龍彦が、様々な人と出会いながらスカウトマンとして頂点を目指し成長していく様を描く。
強い正義心を持ったスカウトマンを演じるにあたって、「出し惜しみしないことを心がけました」と綾野。「過大な表現になっても怖がらず、あきらめないで表現し続けました」と自信をのぞかせた。金髪はカツラ?と問われると、「地毛ですよ。カツラ?ってよく言われますけど」と笑った。
実際にスカウトマンに向いている人は?という話題に、山田優が「伊勢谷さんかな?サービス旺盛で無邪気な感じだから」と話すと、「僕よりも綾野君の方が向いているでしょ~」と伊勢谷。それを受けた綾野は、「いや、僕は苦手。孝之はこう見えてもスっと(人の心に)入っていける能力をもっています」。すかさず、「俺の何を知ってるんだよ」とけげんな顔を見せる山田に、「お前のことはいろいろ知っているよ。2年後には孝之と入籍できたらと思っています!」と宣言し笑いを誘った。
綾野との壮絶なシーンに、「やりやすかったですよ。僕はさっき初めて聞いてちょっと動揺していますが、2年後に結婚するらしいですから(笑)」とジョークをかぶせてコメントする山田に、「ドキドキするなよ」と綾野。二人のやり取りにキャスト陣も大爆笑となり、会場をさらに盛り上げた。
そんな山田を見て園監督は、「こんな風におちゃらけているけれど、現場では声もかけられないくらい役に入り込んでいるんですよ。すごいです」と絶賛。「あと、(沢尻演じる)アゲハが裸足で走っているシーンはCGじゃないですから」と伝えると、沢尻が「そういえば監督、現場でリアルに女の子をスカウトして出演させていましたよね~」と暴露。慌てた園監督は、「心から(スカウトマンの)気持ちになろうと思って・・・。ストリート感を出したかったし」とタジタジの様子。
脚本を手がけた鈴木は、「大ヒット漫画を映画化した時に、『いらないシーンを足しやがって』と文句を言われる映画をよく観るので、そんな風にしないようにと思いました。アゲハとは愛の物語。そして男と男のぶつかり合いを描いています」と説明し、「福岡のキャバクラ嬢とメールのやり取りをしていたら奥さんに見つかって怒られました。リアルさを出したかったので下心はなかったんですけどね」と苦笑い。
最後に「今が命のかけどきなんだよ」というセリフにちなんで「5月30日の公開までの間が、命のかけどきな気がします」と目を輝かせた綾野だった。
『新宿スワン』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント
PG12
(c)2015「新宿スワン」製作委員会
公式サイト:http://shinjuku-swan.jp/
5月30日(土)TOHOシネマズ新宿ほかにて全国拡大公開!