映画『今夜、ロマンス劇場で』のジャパンプレミアが、1月18日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、綾瀬はるか、坂口健太郎、本田翼、中尾明慶、石橋杏奈の豪華キャスト陣と、武内英樹監督が出席した。
『のだめカンタービレ』シリーズを生み出した武内英樹監督が手掛ける本作は、モノクロ映画の中から現れたお姫様と、現代世界に生きる青年の切なくもロマンチックな恋を描く完全オリジナル作品。スクリーンの中のお姫様・美雪役を綾瀬、映画監督を夢見る健司役を坂口が演じている。
約150人のファンの大歓声を受け、レッドカーペットを闊歩した登壇者たち。その後、スクリーン会場に場所を変えて再び登場。作品のイメージカラーである青と白のサイリウムを振る観客の間をぬって舞台上へと足を進めた。
王女を演じた綾瀬は、役作りについて「最近強い役が続いていたので、強すぎてしまわないように気をつけました。王女ということで、オードリー・ヘプバーンの作品を観て、歩き方や所作などを参考にイメージしました」と語った。
そんな綾瀬に坂口は「美しかったです!」と微笑み、「クランクインした時に、綾瀬さんが劇中の衣装を着ていらっしゃったんです。その時から美雪姫として存在していましたので、僕も健司としてお芝居がやりやすかったです」と絶賛。
武内監督が「この映画の最大のテーマは、綾瀬はるか史上最高に美しく撮ることでした」と、その出来栄えに自信をのぞかせると、中尾も「美しかったですね。衣装もステキでしたし、仕上がったものを観て、監督が色のこだわりを持っていらしたとおり、カラフルでステキな世界だなと思いました」とコメント。
また、映画スクリーンの中から憧れの人が出してくるという物語にちなみ、「映画やテレビの画面から出てくるとしたら、誰と会いたいか?」という問いに、中尾は「役者として尊敬しているデンゼル・ワシントンです」と答え、石橋は「オードリー・ヘプバーンさん」と回答。「この作品で、綾瀬さんがオードリー・ヘプバーンさんのようなんです。実は私、綾瀬さんが写っているポスターを見て事務所のオーディションに応募したんです。だから、この場に立てていることが感無量なんです」と綾瀬との縁を喜んでいた。
坂口は「アニメーションなんですけど、僕は『風の谷のナウシカ』のナウシカ。大好きなんです」と語り、本田もアニメキャラクターの「ピカチュウ」と答えた。
そんななか、綾瀬に質問が及ぶと「みなさんの意見を総評しますと…」といきなり天然ぶりを発揮して会場を沸かす一幕も。そして、「『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』『ボーン・アイデンティティー』シリーズのマット・デイモン、『となりのトトロ』のトトロ、それにスパイダーマン!(笑)」と笑顔で言い切る。「それとオードリー・ヘプバーンさん。あの美しい姿を生で見てみたいです」と思いを馳せていた。
さらに、お姫様が恋の相手の青年を振り回すことから、「自分は相手を振り回すタイプ?それとも振り回されるタイプ?」との質問も。坂口は「振り回されているフリをしているタイプですね。振り回したいけど、振り回すことができないので振り回されてあげているんだぞ、というフリをします」とニッコリ。綾瀬から「案外、賢いね」と言われると、坂口は「綾瀬さんは、よく僕に言うとき『意外と賢いよね』とか、『意外と周りをちゃんと見てるよね』って“意外と”が付くんですよ・・・(笑)」と苦笑いした。
綾瀬の答えは「振り回しているようで、振り回されています」。「時と場合によりますが、振り回しているんだと思っていても、結局は手の内で殺されている」と答え、「転がされている」を言い間違え会場は大爆笑。中尾から「大変な恋愛をしていますね・・・(笑)」と突っ込まれれ、綾瀬自身もあっけらかんと笑っていた。
最後に、坂口が「キャスト、スタッフの方々と、凄くていねいに大切に美雪と健司の純粋な愛を作ってきました。少しでも多くの方に『今夜、ロマンス劇場で』が届くといいなと思います」とPR。綾瀬は「この二人(美雪と健司)には“触れられない”という設定があるんですが、当たり前に触れることができるという、当たり前のことが当たり前じゃないんだなということ、色々な身近な事に感謝ができる作品です。観終わった後、優しくて温かい気持ちになれると思います」とメッセージを伝え、舞台挨拶を締めくくった。
『今夜、ロマンス劇場で』
<STORY>
モノクロ映画の中のヒロインと、現実世界に生きる青年。出逢うはずのない二人が出逢ったら―。それはロマンティックで切ない恋のはじまり。
映画監督を夢見る青年・健司はスクリーンの中の美雪に恋をして、何度もくり返しその映画を観ていた。そんなある日、美雪が健司の目の前に現れる。
モノクロの世界しか知らない美雪にカラフルな現実世界を案内する健司。2人は次第に惹かれ合っていく。
けれど、美雪には秘密があった。それは彼女が人のぬくもりに触れたら消えてしまうこと。
好きだから触れたい、でも、好きだから、触れられない。この切ない真実に2人はどう向き合い、どんな答えを出すのか……。
スタッフ:監督:武内英樹
脚本:宇山佳佑
音楽:住友紀人
主題歌:シェネル「奇跡」(ユニバーサル ミュージック)
キャスト:綾瀬はるか 坂口健太郎
本田翼 北村一輝 中尾明慶 石橋杏奈 西岡德馬 柄本明 加藤剛
制作プロダクション:フィルムメイカーズ
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/romance-gekijo/
2月10日(土)全国ロードショー