映画『ルーム』で本年度アカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンと、子役のジェイコブ・トレンブレイが来日し、3月21日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにてジャパンプレミアを開催。オスカー受賞を祝って女優の菅野美穂も駆けつけ、ジェイコブのあまりに可愛い立ち振る舞いに、メロメロになっていた。
本作は、閉じ込められた「部屋」で暮らす母子が、「部屋」しか知らない息子に本当の世界を見せるために命を懸けて脱出を図り、やがて母子が社会に適応していく様を描く。
大歓声のなか客席横の扉から登場し、早速サインやツーショット写真などのファンサービスに応じたブリーとジェイコブ。ステージに二人が揃って「コンニチハ!」と日本語で挨拶すると、来日歓迎と「おめでとう!」の声とともにオスカー受賞を祝う拍手がいつまでも鳴り止まなかった。
ブリーは、アカデミー賞授賞式からすぐに『コング:スカル・アイランド(原題) / Kong: Skull Island』の撮影でベトナムへ出かけ、ベトナムから直に日本へ来たので、直接と喜びを分かち合うのは日本のファンが初めて。大感激のブリーは、「本当に嬉しい。」と興奮を隠せない様子。真っ赤なスーツで決めたジェイコブも、「ここに立つことができて、ワクワクしてます。日本には、4歳のころから来たいと思っていました!」とコメント。
前日夜に到着した二人。ブリーが「昨日は日本に着てすぐにスーパーで買いました。日本のおやつをチェックして、お酒とポテトチップを買いました」と微笑むと、ジェイコブは、「今日は釣りをしたんだ。ひげがついた大きな魚を釣って楽しかったよ」と無邪気な笑顔をみせた。
本作出演を振り返ったブリーは、「映画の中で彼女(ママ)が地に足をつけていられたのは息子・ジャックの存在があったから。私にとってジェイコブの存在も同じです。こうやってプロモーションで世界中を旅して一緒に過ごしましたが、一番楽しいのが彼なんです」と明かし、まるで本当の親子のような雰囲気を醸し出していた。
一方のジェイコブは、「撮影していないときはブリーと遊んで、撮影では集中しました」と俳優としての顔を見せるも、「一度だけブリーとケンカしたんだ。ゲームをしていた時なんだけど、そのゲームのルールを知らなかったので、僕が勝手にルールを決めちゃったからさ(笑)」とエピソードを披露。
「言葉にできない衝撃でした。観終わって世界が広がるような爽快感があって、すごく力のある映画でした」と興奮気味に感想を伝え、ブリーには花束を、ジェイコブにはプードルをかたどった風船をプレゼントした菅野。ジェイコブを前に、思わず「なんてカワイイの! 連れて帰っちゃうぞ!(笑)」と口にすると、「う~ん・・・。それじゃ映画の繰り返しになっちゃうからよくないよ」と答えたジェイコブ。なんとも見事な切り返しに、会場のファンも大爆笑。
さらに、「サインするのが楽しかった! 世界中の人が楽しんでいるみたいで。すごく楽しい」とニッコリ。最後までジェイコブの可愛さに会場のファンもとろけていた。
『ルーム』
【ストーリー】
〖部屋〗から脱出した母と息子、その先の驚愕の運命とは─?
閉じこめられた[部屋]で暮らす、ママとジャック。体操をして、TVを見て、ケーキを焼いて、楽しい時間が過ぎていく。しかし、この部屋が、ふたりの世界の全てだった。ジャックが5歳になった時、母は[部屋]しか知らない息子に本当の世界を見せるために命を懸けた脱出を図る。だが、二人が飛び込んだ現実の世界はあまりにも大きすぎた・・・。
監督:レニー・アブラハムソン『フランク-FRANK-』
出演:ブリー・ラーソン『ショート・ターム』、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョーン・アレン『きみに読む物語』、ウィリアム・H・メイシー『君が生きた証』
提供:カルチュア・パブリッシャーズ、ギャガ
配給:ギャガ
公式サイト:http://gaga.ne.jp/room/
4月8日(金)TOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズシャンテ他全国公開