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草彅剛、金沢監督を大絶賛!「今、波が来ている!」尾野真千子の夫役の竹原ピストルには嫉妬も? 映画『サバカン SABAKAN』完成披露舞台挨拶

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映画『サバカン SABAKAN』の完成披露舞台挨拶が、8月10日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、キャストの原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、草彅剛と、金沢知樹監督が登壇した。(登壇予定だった主演の番家一路は新型コロナウイルス陽性のため欠席となった)

無名の子役を主演にした本作は、1986年の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険にでることになった二人の少年の友情、それぞれの家族との愛情の日々を描く、《ひと夏》のみずみずしい物語。
コロナ禍の中で社会の分断が進む中、80 年代という時代を通して映し出される、貧しさの中にある人の温かさと優しさに触れる作品として、すべての大人たちの魂を揺さぶる「あの頃の僕たちに背中を押される」作品となっている。

小説家・久田孝明を草彅剛、キン消しが大好きな小学5年生時の久田を番家一路、一緒に冒険に出る友達・竹本を原田琥之佑、久田の両親を尾野真千子と竹原ピストルが演じ、監督は、映画初監督・脚本の金沢知樹(萩森淳と共同脚本)が手掛けた。

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原田は、主演の番家と一緒に舞台挨拶に立つことができず、「ずっと会うのを楽しみしていたのに・・・」と残念がるも「一路、頑張るよ!」と元気に拳をあげた。ここで、その番家より手紙が届き、原田が代読し、本作に出演できた喜びや共演者とのへの思いが綴られていた。

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番家演じる久田が大人になった役どころの草彅は「一緒に芝居をしていないので(今日会えずに)残念です」としながらも「最近、(番宣等で)お仕事を一緒にすることができて楽しい」と笑顔を見せていた。

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今作で初めて演技をした原田は「ずっと緊張していました。初日は山にも登ったので足もガクガクになるし、気持ち的にも緊張してガクガクしていました」と明かしつつ、「でも一路が『やべー!緊張する~』と言っていて、その笑顔に救われていました」と、役を超えて関係を深めていった様子。

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肝っ玉母ちゃんという言葉がぴったりの久田孝明の母親役を演じた尾野。「いつもとは全然違う私で・・・」と言うと、すかさず父親役の竹原が「そのままだと思います」と断言した。竹原は「最初は上手く掛け合いができるか心配していたのですが、そんな心配は一瞬で吹き飛んで、バーン!とやらせてもらいました」と息のあった演技に満足気。

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そんな二人に対して、草彅は「真知子ちゃんとは、過去に2回夫婦役をやっているので、竹原さんに嫉妬しましたね」といいつつ、僕が長崎のロケ地に行ったときにはみんな(日に焼けて)みんな真っ黒で・・・(笑)。ステキなところで撮影できて楽しかったです」と充実感を滲ませる。

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本作は、約4年前に草彅のラジオドラマとして世に出されるはずだったが、話が頓挫。時間を経て、映画として披露されることになった。監督は「草彅さんが、物語を読んで泣いているんです。それを見れただけで僕は満足でした」と話すと、草彅が「皆さん、『#金沢知樹監督は天才だ』と広げて欲しい。彼は今、波が来ている! これから来る監督です!」と大絶賛し、監督は「やめてください・・・」と大照れ。

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また、「もし小学生にも戻れるとしたら何になりたい?」という質問が投げかけられると、尾野は「戻りたくないな。勉強ももうしたくないし(笑)」と答え、その言葉に草彅は「真知子ちゃんは真知子ちゃんのままでいいんじゃない? 変わっちゃったら『真知子ちゃん』って呼べなくなる」と返していた。竹原も「小学生の頃から歌が好きで、歌手になりたかったから、戻ってもまたこの姿になると思う」と。草彅は「今が幸せと思えることはいいこと。でも、80年代は輝いていた。それを題材にする監督も凄いし、それを演じた原田くんたちも凄い!」とさらに褒めたたえる。

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最後に草彅が「親近感ある世界で涙が出てしまう(シーンがある)のは、監督の経験からくるもの。お母ちゃんとお父ちゃんが子供を抱きしめるところはグッとくる。でも親ってそれでいいんじゃないかと思うんです。シンプルな大事なことが詰まっている映画です」と本作を熱くアピールし、舞台挨拶を締めくくった。

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サバカン本ビジュアルfix

『サバカンSABAKAN』
<ストーリー>
1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン消しが大好 きな小学 5 年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に合うが、この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう…。

番家一路 原田琥之佑 尾野真千子 竹原ピストル
村川絵梨 福地桃子 ゴリけん 八村倫太郎(WATWING) 茅島みずき 篠原篤 泉澤祐希
貫地谷しほり 草彅剛 岩松了

監督:金沢知樹
脚本:金沢知樹 萩森淳
音楽:大島ミチル
主題歌:ANCHOR「キズナ feat. りりあ。」(VIA / TOY’S FACTORY)
配給:キノフィルムズ
撮影協力 長与町 時津町 西海市 島原市/長崎県フィルムコミッション
助成:文化庁/文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
撮影:2021年8月~9月、長崎にてメインロケを実施。

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2022年8月19日(金)全国ロードショー