映画『貞子』の完成披露試写会が、5月9日、東京・原宿クエストホールにて行われ、主演の池田エライザをはじめ、共演の塚本高史、清水尋也、姫嶋ひめか、佐藤仁美と、中田秀夫監督が登壇した。
1998年に誕生した映画『リング』から20年。日本中を震撼させ、ジャパニーズホラーをけん引した同映画シリーズの最新作『貞子』が、中田秀夫監督率いる伝説のオリジナルチームで完成した。本作は、心理カウンセラーの茉優が、1つの動画をきっかけに謎の少女と関わり、奇妙なでき事に巻き込まれていく恐怖を描き出す。
主役の茉優役を演じた池田は、今作の出演オファーを受け「実は、私はホラーが苦手でして・・・」と告白。「子供のころ『リング』を観てからジャパニーズホラーの洗礼を受けまして、ホテルではテレビに布をかけてしまうくらい。本当にブラウン管が怖かったんです。台本をいただいても、なかなか読めなくて2、3日かかりました(笑)」とl。それでも「(本作は)怖いだけじゃなくて、今までとは一味違う“幽霊模様”や人間模様が描かれていて、そこに触れたいと思ったので勇気を出して挑戦しました」と語った。
役を演じるにあたり苦労もあったそうで、「爆笑したり、びっくりするお芝居が難しくて・・・。技術的なことではなく、自分のメンタルを追い詰めて臨みました」と振り返ると、隣に立つ塚本も「池田さんが自分を追い詰めている様子が現場でも伝わってきました」と吐露。
また、茉優の弟であり、YouTuberの秋川和真役の清水について池田は「私も弟がいるんですが、ちょっと尋也くんに似ているんですよ」と言い、役の上でも清水の存在がリンクしていたそう。池田が清水に「生まれてきてくれてありがとう」と微笑むと、清水は「姉ちゃん・・・」と返し仲の良さを垣間見せる一幕も。
本作において、和真が心霊スポットで動画配信をするシーンは見どころの一つ。予告編でも紹介されているが、実際に清水が1人でカメラを持って撮影したとのこと。中田監督は「僕らスタッフが映ってしまうので、清水くんを『いってらっしゃーい』って言って見送って、お願いしました」と説明。清水は「本当に難しかったです! 一人でカメラの向きを変えたり戻したり・・・。場所や見えにくいところも調整しました。 誰もチェックできないんで」と苦労を語るも、「ほぼフルで使ってもらったんです」と8分にも及んだ同シーンには自身も満足げ。池田たちは「臨場感がすごく伝わってきた。見ていて本当に怖かった。本編でも素で怖がってます」と絶賛。
令和元年にちなみ、「令和時代に“きっと来る~”ものは?」という質問に、それぞれがフリップに書いて発表するコーナーも。池田は「民族楽器」と書き、清水は「バスケ」と発表し、そのバスケットボール愛を熱弁。塚本は「バンドブーム」、姫嶋は「TikTok」、佐藤は「結婚」と答えた。
『リング』『リング2』に出演した佐藤さんは、20年ぶりに同じ役で出演。久しぶりの中田監督について「全然変わってなかった。もう、ホントうるさい(笑)」とぶっちゃけると、池田も「ホントに(笑)。本番の直前までよくしゃべるんです。だから何も言わせないように急いでお芝居するんです」と裏話を披露。
最後のフォトセッション時には、サプライズでパネルの足元から貞子が登場! 一瞬驚いたキャスト陣だったが、なぜかみんな嬉しそう。池田は楽しそうに貞子に近寄ったり、みんなで貞子ポーズを取ったりして観客を喜ばせていた。
<あらすじ>
病院で心理カウンセラーとして働く茉優(池田エライザ)は、警察によって保護されたひとりの少女を担当する。一切の記憶をなくし、自分の名前すら言えない少女と向き合う茉優だったが、次第に彼女のまわりで奇妙な出来事が起こり始めるー。一方、WEBマーケティング会社に勤める祐介(塚本高史)の薦めでYouTuberとなった、茉優の弟・和真(清水尋也)は再生回数の獲得に焦るあまり、心霊動画を撮ろうと、死者5人を出したある団地の火事跡に忍び込むが…
池田エライザ
塚本高史 清水尋也 姫嶋ひめか 桐山漣 ともさかりえ
原作:鈴木光司「タイド」(角川ホラー文庫刊)
監督:中田秀夫
脚本:杉原憲明
配給:KADOKAWA ©2019「貞子」製作委員会
【映画公式サイト】 http://sadako-movie.jp
【貞子公式Twitter】@sadako3d
【貞子公式TikTok】@貞子Official ※NEW!!
5月24日(金) 全国ロードショー