岡田准一、広末涼子に松本潤の字と間違えられ「潤ってねーから(笑)」 綾野剛「最後まで走り抜けることが楽しみだった」映画『最後まで行く』初日舞台挨拶

映画『最後まで行く』の初日舞台挨拶が、5月19日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、主演の岡田准一をはじめ、共演の綾野剛、広末涼子、磯村勇斗、柄本明と、藤井直人監督が登壇した。

本作は、2014年に公開された韓国映画『最後まで行く』を『新聞記者』、『ヤクザと家族 The Family』、『余命10年』の藤井道人監督によってリメイク。ひとつの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描い絶体絶命、極限の4日間の物語。
次々に災難が降りかかる“最低”な刑事・工藤祐司を岡田准一、工藤を追う謎のエリート監察官・矢崎貴之を綾野剛が演じ、工藤の別居中の妻・工藤美沙子を広末涼子、本作の鍵を握る謎の人物・尾田創を磯村勇斗、工藤の上司で刑事課の課長・淡島幹雄を杉本哲太、仙葉組の組長・仙葉泰を柄本明が扮し、圧倒的な緊張感とスピード感、そして思わず笑ってしまうコミカルさをスパイスにしたノンストップ・エンタテインメント。

登壇者たちが会場横の扉から登場すると、会場は黄色い声が響き渡った。上映後の登場のため、岡田は「綾野くん（に対する）の“キャー！”は、黄色い声援なのか、怖いという恐怖の悲鳴なのか･･･」と不思議がり、どちらなのか拍手で尋ねると、ほぼ半々。恐怖の声もあったということで、納得する岡田は「綾野くんは本当にぶっ飛んだ役がらだったんですけど、現場では本当に優しい方で、現場をちゃんと見ているんです」と称え、「『“ひらパー”のポスターに（自分も）出たいんです』っていうんですよ。「そんな･･･綾野くんなんか出れないからって言ったら、忘れられないのが『俺はトライストーン（自身の事務所）のアンタッチャブルだから大丈夫です！』って言葉(笑)。いい物を作りたいんだという、もの作り対する情熱がとても真摯」と続けた。

その言葉に綾野は「准一さんは人間力が凄いんです」と返し、二人で「おま！」とポーズを決める場面も。

ここで、岡田が「涼子ちゃんに言いたいことがあるんですよ」と口火を切ると、「今日、涼子ちゃんから手紙とケーキをいただいて、なんて言い人なんだと感動していたんですが、”岡田准一”の”じゅん”の字が松本潤の潤になっていたんですよね」と、広末が岡田の名前の字を間違えていたことを指摘。「潤ってねぇーから！」とツッコミを入れ、会場を沸かしていた。

あらためて本作の魅力を聞かれた綾野は「登場人物の皆さんが魅力を持っていて、それがちゃんと混ざることはなかなかない。なので、約4日間のお話の中でそれぞれが一緒にいるわけではないのに、全部繋がっているのが凄く面白いですね」と述べる。

一方、死体の演技が多い磯村は「ずっと死んでいると息を止めないといけないんですが、一連のシーンを撮っているときはこれがけっこう（息止めが）もたないんです」と苦労を語ると、「思いついたんです。肺で呼吸しちゃダメなんです。口でちょっとずつ息をするんです。それに気付けたので、今回死体役をやって良かったです」と死体を演じる極意を明かしていた。岡田は「お母さん役の人上手かったよね。ピクリともしなかったもん」としばし死体談義に花が咲く。

コロナ禍のため、途中11か月も撮影が中断した試練もあったが、なんとか無事に完成した本作。監督は「ラストシーンはコロナが空けてから撮影したんです。期間が空いても、岡田さん、綾野さん、広末さん、みんながギアをバチンと戻してくれて本当にありがたかったですね」と感謝の気持ちを述べると、綾野は「完成を楽しみにしていたので、その空いていた期間も愛おしい時間でした。最後まで走りぬくことが楽しみで仕方なかったので、やっと取り切れたという思いでした」と達成感に浸っていた。

さらに、本作のタイトルにちなみ、「今後俳優を最後まで行きますか？」という質問が上がると、岡田は「行きたいと思っています」とキッパリ。いつまで全力で動けるか･･･ということもありますが、夢を追いかけながら面白い作品を作っていきたい」と目を輝かせ、綾野も「はい、最後まで行きたいです。一緒にいいものを作るという目標を叶えたいと思っている仲間がいる。まだ想像できないけれど、皆さんと見たい景色を丁寧に叶えていきたいと思います」と伝えた。

広末は「俳優でもあるけれど、母親でもあるので、いつでも辞めていい覚悟で生き続けたい」と。磯村は「死んだことまで“演技なんだね”と思えるくらいにやっていきたい」と真摯に語り、柄本は「需要と供給の問題ですよ」と言いながら「求められる限りは頑張りたい」と微笑んでいた。

映画『最後まで行く』
＜ストーリー＞
年の瀬の夜。刑事・工藤（岡田准一）は危篤の母のもとに向かうため、雨の中で車を飛ばす。
心の中は焦りで一杯になっていた。
さらに妻から着信が入り、母が亡くなった事を知らされ言葉を失う。
――その時。彼の乗る車は目の前に現れた一人の男をはね飛ばしてしまった。
必死に遺体を車のトランクに入れ立ち去る。そして母の葬儀場に辿り着いた工藤は、
車ではねた男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みた。
――その時、スマホに一通のメッセージが。
「お前は人を殺した。知っているぞ」 腰を抜かすほど驚く工藤。
「死体をどこへやった？言え」
メッセージの送り主は、県警本部の監察官・矢崎（綾野剛）。
追われる工藤と、追う矢崎。果たして、前代未聞の96時間の逃走劇の結末は？

Based on the film ‘A HARD DAY’ directed by Kim Seong-hun
Producer:Cha Ji-hyun, Billy Acumen

監督：藤井道人
脚本：平田研也　藤井道人
音楽：大間々昂
出演：岡田准一　綾野剛
広末涼子　磯村勇斗
駿河太郎　山中崇　黒羽麻璃央　駒木根隆介　山田真歩　清水くるみ
杉本哲太／柄本明
製作幹事：日活・WOWOW
制作プロダクション：ROBOT
配給：東宝
コピーライト：© 2023映画「最後まで行く」製作委員会
公開：2023年5月19日（金）
公式サイト：https://saigomadeiku-movie.jp/
公式Twitter：＠saigomadeiku_mv
公式Instagram：＠saigomadeiku_mv

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