のん、さかなクンからハコフグ帽を贈られ感激「ギョギョー！」キャストらに似せたイラストもサプライズでプレゼント！ 映画『さかなのこ』公開記念舞台挨拶

映画『さかなのこ』の公開記念舞台挨拶が、9月3日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演ののんをはじめ、共演の井川遥、磯村勇斗、岡山天音と、さかなクン、沖田修一監督が登壇した。

本作は、さかなクン初の自叙伝「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜」を原作に沖田修一監督がメガホンと取り実写映画化。子供の頃から お魚が大好きだったさかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでをフィクションも織り交ぜながらシナリオとして大胆にアレンジし、ユーモアたっぷりに描く。

子供のように天真爛漫で好きなことに一直線な、主人公“ミー坊” を性別の垣根を超えてのんが生命力いっぱいに演じ、ミー坊を信じ暖かく見守り続ける母・ミチコを井川遥、ミー坊との絆を深めていくツッパリ頭の総長を磯村勇斗、お魚の魅力に目覚める不良“カミソリ籾”こと籾山を岡山天音など、個性豊かな俳優が脇を固め、原作者のさかなクンも“ギョギョおじさん”として出演している。

SNSなどでも人気キャラクターとして注目を集めている“カミソリ籾”こと籾山という独特なキャラクターを演じた岡山は「衣装合わせに行ったらあの服が用意されていたので･･･」と苦笑いしつつ「なかなか着る機会のないものだったので楽しかったです」とニッコリ。「カミソリを見ないで出すことを一生懸命練習しました」と明かしていた。

同じく人気キャラクターの総長を演じた磯村は「不良役をみんな楽しんで演じていましたね。監督もニコニコして演出してくださっていたし、沖田さんの笑顔が見えると嬉しかった」と撮影時を振り返る。

ミー坊の母親を演じた井川は「私もこういう母親になりたいｔなと思いながら演じました。どうしても子供に自分の経験から予防線を張ってしまいがち。好きを追求することは素敵なこと。だからさかなくんが今ここに立っていると思うんです」と母親目線で回顧。

ミー坊を演じたのんは「さかなクンは老若男女のヒーローだし、ミー坊もめちゃくちゃヒーロー。好きを追い求めて、好きだからという理由で動く、その原動力に凄くシンパシーを感じていました。私も好きをやりたいという力を基に頑張っているので、一方的に同士みたいな気持ちです」と笑顔を見せた。

自身が体当たりで挑戦しているシーンも多く、金魚の絵ものんが描き「海に飛び込むのも全部のんがやっています！」と胸を張る。

自身の本が映画化され、無事に公開されたことにさかなクンは「本当にありがとうぎょざいます！」と感激しきり。「周りの友達からも『ミー坊、すぎょいね！』って言われました」と感慨深げ。

監督も「この物語には悪い人が1人も出てこないです。ヤンキーも“ヤンキーかぶれ”で、ヤンキーたちのケンカさえ幸せに見えると感じました」と微笑む。

ここで、「それぞれ自分以外の推しキャラは？」と問われると、岡山は「青オニ」と答え、「セリフはひと言もないんですが、愛着がある」とし、磯村は「ミー坊のお父さん」、井川は「総長」と磯村のキャラクターを指名。磯村は恥ずかしそうにしながらも「嬉しいです！」と喜んだ。

のんは「箱推しで」と答え、「全員です。全シーンが愛おしかった」と目を輝かせると、さかなクンも「僕も箱推しです。（それぞれのキャラクターが）お魚の多様性と同じでした」と満足気。

舞台挨拶では、劇中で主人公のミー坊が、ギ ョギョおじさんから受け取ることになる「ハコフグ帽」の贈呈式を実施。のんとさかなクンが二人揃ってのハコフグ帽をかぶる姿に会場から大きな拍手が送られた。

また、サプライズでさかなクンから登壇者に模造紙大の1人1人に魚のイラストをプレゼント！ それぞれが特徴ある魚の絵をのぞき込み嬉しそうな笑顔を振りまいていた。

そのままで、きっと大丈夫。
これは、迷っても転んでも前へ進む、私たちの物語。
お魚が大好きな小学生・ミー坊は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、信じて応援し続ける母親に背中を押されながらミー坊はのびのびと大きくなった。高校生になり相変わらずお魚に夢中のミー坊は、まるで何かの主人公のようにいつの間にかみんなの中心にいたが、卒業後は、お魚の仕事をしたくてもなかなかうまくいかず悩んでいた…。そんな時もお魚への「好き」を貫き続けるミー坊は、たくさんの出会いと優しさに導かれ、ミー坊だけの道へ飛び込んでゆく――。

映画『さかなのこ』
のん　柳楽優弥　夏帆　磯村勇斗　岡山天音
西村瑞季　宇野祥平　前原 滉　鈴木 拓　島崎遥香　賀屋壮也（かが屋）　朝倉あき　長谷川 忍（シソンヌ）　豊原功補
さかなクン　三宅弘城　井川 遥

監督・脚本：沖田修一　脚本：前田司郎
原作：さかなクン「さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生！〜」（講談社刊）
音楽：パスカルズ　主題歌：CHAI「夢のはなし」（Sony Music Labels）
製作：『さかなのこ』製作委員会
制作・配給：東京テアトル
（C）2022「さかなのこ」製作委員会

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