福山雅治主演・是枝裕和監督作
『三度目の殺人』
楽曲の総再生回数5億4千万回!現代最高峰の作曲家・ピアニスト
“巨匠”エイナウディを音楽に起用!
■ニーノ・ロータ、モリコーネに続くイタリアの“巨匠”作曲家、ルドヴィコ・エイナウディが是枝裕和監督の最新作『三度目の殺人』の音楽を担当することが決定した。
現在世界で最も愛されているクラシック作曲家・エイナウディが、日本映画の音楽を手掛けるのは今回が初めて。今回、是枝監督の熱烈なラブコールによって実現した。
第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞、2013年に全国公開し、国内興行成績32億円の大ヒットを記録した『そして父になる』の是枝裕和監督と福山雅治の2度目のタッグで話題の映画(9月公開予定 東宝・ギャガ共同配給)『三度目の殺人』。役所浩二、広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功といった豪華なキャストも注目されているが、音楽に驚きの世界的アーティストが起用されたことが、本日(3/10)発表になった。
世界でCDセールスが150万枚を突破、更に楽曲(パソコンを中心としたストリーミング)再生回数がなんと5億4千万回以上で、「現在世界で最も聴かれている=愛されている」クラシック系作曲家・ピアニスト、ルドヴィコ・エイナウディだ。ヨーロッパではカリスマ的な人気を誇る、イタリアの「巨匠」である。
■2月下旬に都内スタジオで是枝監督やキャストと初対面し、意気投合。
2月下旬にルドヴィコ・エイナウディは来日し、映画を撮影中の都内のスタジオを訪れ、そこで是枝監督と初対面を果たした。今回の映画の制作にあたりずっとエイナウディの音楽を聴いてきたという是枝監督は、初めて出会うエイナウディと感動的に対面。スタジオ内のモニターで撮影中の映像をエイナウディに見せながら、シーンの意味や、そこに求める音楽の意図を熱く説明した。世界的なクリエイター2人は初対面にも関わらずすぐに意気投合し、和やかに語り合った。スタジオでは主要キャストたちとも対面し、わずかな時間ではあったが挨拶を交わした。満島真之介から『日本の映画に音楽を付けるのは初めてなんですか?』と聞かれたエイナウディが『そうです。すごく楽しみにしています』と肯くと、キャスト一同からは大きな拍手が起こり、福山雅治は『大変光栄です』と語った。
約1時間ばかりの短いスタジオ滞在だったが、監督の熱い想いと音楽の役割の説明、そして撮影現場の雰囲気から、エイナウディは確実にたくさんのイメージを受け取ったようだった。エイナウディは4月にコンサートのために再び来日、その後、撮影完了した映像を確認しながらの音楽制作に入る予定。監督のイマジネーションと完全に一体化した、エイナウディの美しい音楽が彩る映画の完成がいまから楽しみだ。
■ルドヴィコ・エイナウディに音楽制作を依頼した是枝裕和監督のコメント:
この半年、脚本を書きながら毎日エイナウディさんの音楽を聞いていました。自分が書いたストーリー、撮っている映画と、彼の音楽が自分の中では完全に一体化しています。エイナウディさんの音楽は凄く「映像の浮かぶ音楽」なんですよね。そこが今回選ばせていただいた一番の理由です。
勝手なぼくのイマジネーションなんですけど、彼の音楽「四次元(four dimensions)」を聴いていたら「雪景色」がまず浮かんで。雪の風景がすごく最初に出てきて、主人公ふたりの故郷を北海道という雪の街に設定したんです。なにか「火」とか「水」とか、そういう非常にシンプルなんだけどイメージの強いものを喚起させられる音だったんです。
今回の映画では「人間が人間をさばけるのか」とか、けっこう難しいテーマに取り組んでいるのですが、ヴィジュアルのイメージとしては「火」だったり、雪の「白」だったり、血の「赤」だったりと、すごく明快に、と思っています。そこにエイナウディさんの音楽がすごくフィットするのではないかな、と思っています。
■初めて日本映画の音楽を手掛けるルドヴィコ・エイナウディのコメント:
このプロジェクトに関わることができて大変うれしいです。是枝監督の事を尊敬しておりますし、是枝監督の過去の映画も、とても素敵だと思っておりましたので非常に光栄です。日本映画の音楽を手掛けるのも、日本の監督さんとのコラボレーションも私の人生で今回が初めてですが、日本の事が大好きですし、本当に嬉しいです。
今回は撮影スタジオに伺って、実際に映画の映像を見ることが出来て、是枝監督の求めている音楽のバランスや求められている部分がわかったので良かったです。映画の中には雪のシーンがありましたが、雪の中では周りの音があまり聞こえなくなって、自分の中にある気持ちや感情を感じさせてくれると思いますが、そのような部分を音楽で表現できたらと思っています。
■ニーノ・ロータ、モリコーネに続くイタリアの“巨匠”作曲家、ルドヴィコ・エイナウディ
◇ヨーロッパでカリスマ的な人気を誇り、クラシック・ジャンルにしてCDトータル・セールスは150万枚超。特にパソコンを中心としたオーディオストリーミング(SpotifyやAppleMusicなど:映像再生は含まず)での楽曲再生回数は驚異の5億4千万回に達し、これはクラシック・アーティストとしては圧倒的NO.1 !!
◇ヨーロッパでは18歳から24歳までの若いリスナーに圧倒的に支持されている。
◇その独特の美しい音楽は「まるでヴォーカル抜きのレディオヘッド」「クラシックやポップなどのジャンル分けが不能」「ロックの神の素養を持つピアニスト」と絶賛されている。
◇念入りに選び抜かれた最小限の音からメロディを紡ぎ出し、それをじっくりと鳴らす。「西洋音楽は音符が多すぎる。80年代に“禅”と出会い、音楽の“余白”の大切さに初めて気付いた」と語る。
◇大ヒットしたフランス映画『最強のふたり』(2011年) の音楽を手掛け、日本でも人気急上昇中。
◇UKチャート上位の常連。最新アルバム『エレメンツ』はUKチャート12位。
クラシックのアルバムがUKのTOP15位内に入るのは23年ぶりだった。
―氷の上のピアニスト― “北極の氷の上”でピアノを演奏し、世界的な話題に(2016年)
2016年6月16日、エイナウディはノルウェー・スバルバル(Svalbard)諸島で氷河の前に設置された氷上の舞台で、北極海の自然保護を求めて特別に作曲した「北極に捧げるエレジー(Elegy for the Arctic)」を演奏。環境保護団体「グリーンピース」の、北極の環境保護を訴えるプロジェクトとして企画・実施され、映像が撮影されました。『この曲は純度ともろさ表現しています。そういった意味では今回のコンサートの場所としてベストの場所だと思っています。』とエイナウディはコメントしました。実際に北極で演奏する同楽曲のビデオは圧巻です。
■ルドヴィコ・エイナウディ 最新アルバム『エレメンツ』 発売中
Ludovico Einaudi/ELEMENTS
(ユニバーサル ミュージック)
SHM-CD: UCCL-1192 \2,500(税抜)
収録曲
1. 雨の匂い(ペトリコール) 2. 夜 3. 滴る雫(しずく)
4. 四次元 5. 四大元素(エレメンツ) 6. 渦を巻く風
7. ひとつがふたつに 8. ABC 9. 高まる数
10. 山の孤独 11. いにしえの言葉(ロゴス)
12. ギャヴィンに捧げる歌
■ルドヴィコ・エイナウディ来日公演2017
場所:すみだトリフォニーホール
日時:2017年4月16日(日)17:00開演(16:30開場)
前売:S席6,500円(1階・2階)/A席6,000円(3階)※当日券500円増し
(問)プランクトン03-3498-2881
http://www.plankton.co.jp/einaudi/index.html
【来日公演メンバー】 ルドヴィコ・エイナウディ – piano
Federico Mecozzi – violin, guitar and keyboards
Redi Hasa – cello
Francesco Arcuri – guitar, waterphone, percussion
Riccardo Lagana – frame drum, percussion, vibraphone
Alberto Fabris – live electronics, electric bass
☆ゲスト・アーティスト:サラ・オレイン(ヴァイオリン)
ルドヴィコ・エイナウディ :プロフィール
1955年11月23日、トリノ生まれ。父はイタリアの大手出版社エイナウディ出版社の創立者ジュリオ・エイナウディ、祖父はイタリア共和国第2代大統領も務めた経済学者のルイージ・エイナウディ。
ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でアツィオ・コルギに作曲を師事。1982年に卒業後、同音楽院大学院生として20世紀現代音楽を代表する作曲家のひとりルチアーノ・ベリオに師事。最初に買ったアルバムはビートルズの『リボルバー』。
ロックやポップスへの愛情を断ち切ることが出来なかったエイナウディは、クラシックの作曲家として型通りのコースを進むことを止め、舞台やダンスのための音楽を手がけるようになる。
アルバム『Le Onde』(1996年発表)以後はポップ、ロック、フォーク、民俗音楽の要素を取り込んだ独自の音楽スタイルを確立し、幅広い世代のリスナーの支持を獲得。21世紀に入り、アルバム『I Giorni(日々)』(2002)収録のソロ・ピアノ曲《彩りの日々》がヨーロッパのテレビ、CMでヘビーローテーションされるようになり、知名度が格段にアップ。2003年3月3日には、オペラの殿堂ミラノ・スカラ座でライブを敢行し、ストーンズの名曲《レディ・ジェーン》をピアノ・カバーして大きな話題を呼んだ。初のインターナショナル・リリースとなったアルバム『Una Mattina(朝)』(2004)は、イギリスのクラシック・アルバム・チャートで第1位を記録。さらに『時の移ろいの中で』(2013)は、クラシック・アルバム史上初めてダウンロードの販売数がCDの販売数を上回る新記録を樹立した。
映画音楽の分野では、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞作曲賞候補作『もうひとつの世界』(1999)、アヴィニヨン映画祭作曲賞受賞作『そして、デブノーの森へ』(2004)、『THIS IS ENGLAND』(2006)、そして日本でも大ヒットを記録した『最強のふたり』(2011)のスコアが高く評価されているほか、楽曲を単体で提供した映画、予告編、CMの数は枚挙に暇がない。ハリウッド随一の映画音楽作曲家ハンス・ジマー(『ダークナイト』『ライオン・キング』)もエイナウディにインスパイアされたと公言するなど、映像音楽全般におけるエイナウディの影響力はとどまるところを知らない。イタリアの映画音楽作曲家としては、ニーノ・ロータとエンニオ・モリコーネ以来の人気作曲家といっても過言ではないだろう。
2003年以降はライヴも積極的にこなし、これまでにミラノ・スカラ座やロイヤル・アルバート・ホールなど、ヨーロッパの主要ホールに出演。初来日は2008年。その後も2011年に再来日し、サントリーホール・ブルーローズでリサイタルを開催、2014年には日本青年館でバンドを率いてのライブを行った。2017年4月16日(日)には東京・墨田区の「すみだトリフォニーホール」で一晩限りのコンサートを実施する。
現在、イタリア政府音楽大使を務める。
■ルドヴィコ・エイナウディ 日本公式サイト
http://www.universal-music.co.jp/ludovico-einaudi/
是枝裕和 :プロフィール
1962年6月6日生まれ。東京都出身。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。14年に独立し制作者集団「分福」を立ち上げる。主なTV作品に、「しかし・・・」(91/CX/ギャラクシー賞優秀作品賞)、「もう一つの教育~伊那小学校春組の記録~」(91/CX/ATP賞優秀賞)などがある。95年、『幻の光』で監督デビューし、ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。04年の『誰も知らない』では、主演を務めた柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。そのほか、『ワンダフルライフ』(98)『花よりもなほ』(06)、『歩いても 歩いても』(08)『空気人形』(09)。『奇跡』(11)等を手掛ける。近作には福山雅治主演、カンヌ国際映画祭審査員賞他、国内外の数々の賞に輝いた『そして父になる』(13)、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、日本アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、撮影照明賞の4冠に輝いた『海街diary』、カンヌ国際映画祭、ある視点部門に正式出品された『海よりもまだ深く』(16)がある。
福山雅治主演・是枝裕和監督作
――オリジナル脚本で描く法廷心理ドラマ――
『三度目の殺人』
物語
勝利にこだわる弁護士重盛(福山)が、やむをえず弁護を担当することになったのは、30年前にも殺人の前科がある三隅(役所)。解雇された工場の社長を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴されている。犯行も自供し、このままだと死刑はまぬがれない。はじめから「負け」が決まったような裁判だったが、三隅に会うたび重盛の中で確信が揺らいでいく。三隅の動機が希薄なのだ。彼はなぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?重盛の視点で絡んだ人間たちの糸を一つ一つ紐解いていくと、それまでみえていた事実が次々と変容していく―。心揺さぶる法廷心理ドラマ。
<キャスト>福山雅治・役所広司
広瀬すず・斉藤由貴・吉田鋼太郎・満島真之介・松岡依都美・市川実日子・橋爪功 他
<スタッフ>監督:是枝裕和
<配給>東宝・ギャガ
公式HP:http://gaga.ne.jp/sandome
2017年9月全国ロードショー