映画『散歩する侵略者』
恒松祐里/「大女優の素質」黒沢清監督絶賛!
見た目はキュートな女子高生、その正体は=“侵略者”
“笑顔×狂気×ハードアクション“の、ニュータイプヒロインに挑む!
『岸辺の旅』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞、国内外で常に注目を集める黒沢清監督が、劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台「散歩する侵略者」を映画化。数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくる−という大胆なアイディアをもとに、サスペンス、アクション、コメディ、そしてラブストーリーと、ひとつのジャンルには収まらない、重奏的な魅力を持つ本作、長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己ほか日本映画界を代表する豪華キャストを迎え、黒沢監督が新たなエンターテイメントに挑戦する。
この度、既出の豪華キャストに加え、NHK大河ドラマ「真田丸」で主人公・真田信繁の娘すえを演じて話題を呼び、2017年は大ヒット公開中の『ハルチカ』、間もなく25日から『サクラダリセット』公開が控える、今大注目のネクストブレイク女優、恒松祐里の出演が決定した。
今回、恒松が演じるのは、外見はどこにでもいるあどけない普通の女子高生、だがその中身は「侵略者」という立花あきら役。追跡してくる者たちを肉体を駆使してなぎ倒す、スイッチが入ると誰も止める事は出来ないというキャラクター。恒松は今回の撮影で十年以上のバレエで培った身体能力を駆使、本格アクションシーンに初挑戦。クランクイン前からハードなトレーニングを重ね、撮影現場ではすさまじい殺陣アクションを披露。想像を超える恒松の身体能力にスタッフ・キャスト一同が感嘆する一幕もあった。アクションだけでなく、微妙な表情や芝居を求められる「侵略者」という難役を軽々と演じてみせる恒松の姿に、黒沢清監督は「末恐ろしい女優」とその才能を絶賛。どこか狂気を感じさせながら、楽しげに男たちを叩きのめすニューヒロイン=立花あきら、是非ご期待ください。
【恒松祐里】コメント
立花あきらは、外見は女子高生で中身や考え方は「侵略者」という設定なので、電車の中などで人間観察をしながら、「人間ってこういうものなのかな」って面白がる感覚があきらっぽいのではないか、と思って役作りをしました。一番苦労したのはアクションシーンですが、どう見せたらかっこいいか、というだけではなく、黒沢監督から「“人間ってこういう感じなんだ、へえー”みたいな感じのアクションで」と言われ、そういうあきらの「度を超えた」無邪気な好奇心を表現しながらアクションをするというのがとても難しかったです。
【黒沢清監督】コメント
まだ若いのに、もう芸歴十年以上になるんでしょうか。まったく躊躇せず、この難役をスラスラと演じていました。しかも、そこにいるだけでパッと華がある。大女優の素質があるんでしょう。将来が楽しみです。
<ストーリー>
行方不明の夫が戻ってきた。その夫が、衝撃の告白をする「自分は侵略者」・・・。
数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。一体何をしているのか…? 同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に一人、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。「地球を侵略しに来た」—真治から衝撃の告白を受ける鳴海。混乱に巻き込まれていく桜井。当たり前の日常がある日突然、様相を変える。些細な出来事が、想像もしない展開へ。彼らが見たものとは、そしてたどり着く結末とは?
監督:黒沢 清
原作:前川知大「散歩する侵略者」
脚本:田中幸子 黒沢 清
出演:長澤まさみ 松田龍平 高杉真宙 恒松祐里 長谷川博己
製作:『散歩する侵略者』製作委員会
配給:松竹 日活
(C)2017『散歩する侵略者』製作委員会
公式Twitter:@sanpo_movie
9月9日(土)全国ロードショー
【キャスト&スタッフプロフィール】
長澤まさみ(ながさわ・まさみ)
1987年生まれ。静岡県出身。【主な映画出演作】『ロボコン』(03/古厩智之監督)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04/行定勲監督)、『涙そうそう』(06/土井裕泰監督)、『岳-ガク-』(11)/片山修監督)、『コクリコ坂から』(11/宮崎吾朗監督※声の出演)、『モテキ』(11/大根仁)、『潔く柔く』(13/新城毅彦監督)、『WOOD JOB!神去なあなあ日常』(14/矢口史靖監督)、『海街diary』(15/是枝裕和監督)、『アイアムアヒーロー』(16/佐藤信介監督)、『君の名は。』(16/新海誠監督※声の出演)、『グッドモーニングショー』(16/君塚良一監督)、待機中作品に『追憶』(17公開予定/降旗康男監督)、『銀魂』(17公開予定/福田雄一監督)
松田龍平(まつだ・りゅうへい)
1983年生まれ、東京都出身。【主な映画出演作】『御法度』(99/大島渚監督)、『青い春』(02/豊田利晃監督)、『恋の門』(04/松尾スズキ監督)、『NANA』(05/大谷健太郎監督)、『悪夢探偵』(07/塚本晋也監督)、『剣岳 点の記』(09/木村大作監督)、『蟹工船』(09/SABU監督)、『まほろ駅前多田便利軒』(11/大森立嗣監督)、『探偵はBARにいる』(11/橋本一監督)、『北のカナリアたち』(12/阪本順治監督)、『舟を編む』(13/石井裕也監督)、『まほろ駅前狂騒曲』(14/大森立嗣監督)、『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜』(15/松尾スズキ監督)、『モヒカン故郷に帰る』(16/沖田修一監督)、『殿、利息でござる!』(16/中村義洋監督)、『ぼくのおじさん』(16/山下敦弘監督)
長谷川博己(はせがわ・ひろき)
1977年生まれ、東京都出身。【主な映画出演作】『セカンドバージン』(11/黒崎博監督)、『鈴木先生』(13/河合隼人監督)、『地獄でなぜ悪い』(13/園子温監督)、『舞妓はレディ』(14/周防正行監督)、『海月姫』(14/川村泰祐監督)、『進撃の巨人』前後篇2部作(15/樋口真嗣監督)、『ラブ&ピース』(15/園子温監督)、劇場版『MOZU』(15/羽住英一郎監督)、『この国の空』(15/荒井晴彦監督)、『セーラー服と機関銃』(16/前田弘二監督)、『二重生活』(16/岸善幸監督)、『シン・ゴジラ』(16/庵野秀明監督)
高杉真宙(たかすぎ・まひろ)
1996年7月4日生まれ。福岡県出身。【主な出演作】12年に「カルテット!」で映画初主演を務める。「ぼんとリンちゃん」では第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。ドラマ「35歳の高校生」「仮面ライダー鎧武/ガイム」「表参道高校合唱部!」など数々の話題作に出演。
「明日もきっと、おいしいご飯~銀のスプーン~」では昼ドラ男性最年少主演。また舞台では「TRUMP」「闇狩人」に主演など、映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍。2017年は「PとJK」「Relife リライフ」「想影」「逆光の頃」「トリガール!」など映画待機作多数。
恒松祐里(つねまつ・ゆり)
1998年10月9日生まれ、東京都出身。
【主な出演作品】・映画『くちびるに歌を』(15年/三木孝浩監督)、『俺物語!!』(15年/河合勇人監督)、『ハルチカ』(17年3月公開/市井昌秀監督)『サクラダリセット』(17年3月前編公開・5月後編公開/深川栄洋監督)
・TV 連続テレビ小説「まれ」(15年/NHK)、「5→9~私に恋したお坊さん~」(15年/CX)、大河ドラマ「真田丸」(16年/NHK)
原作:前川知大(まえかわ・ともひろ)
劇作家・演出家。1974年生まれ、新潟県出身。2003年結成の「イキウメ」を拠点に、脚本と演出を手掛ける。「散歩する侵略者」、「太陽」、「関数ドミノ」、「プレイヤー」、「片鱗」、「獣の柱」、短篇集「図書館的人生」など、SFやホラー作品を発表し、日常の隣に潜む異界を、超常的な世界観で描く。ほか、四代目市川猿之助によるスーパー歌舞伎Ⅱ「空ヲ刻ム者」(14年)、「奇ッ怪~小泉八雲から聞いた話」(09年)、「現代能楽集Ⅵ 奇ッ怪 其ノ弍』(11年)、「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」(16年)の脚本・演出、「太陽2068」(14年 演出 蜷川幸雄)への脚本提供など。読売演劇大賞(大賞・最優秀演出家賞、作品賞)、芸術選奨新人賞、紀伊國屋演劇賞(個人賞)、読売文学賞(戯曲・シナリオ賞)、鶴屋南北戯曲賞などの演劇賞を受賞。演劇以外ではコミック「リヴィングストン」(漫画 片岡人生)、絵本「くらいところからやってくる」(絵 小林系)の原作。小説「散歩する侵略者」、「太陽」。映画「太陽」(16年 入江悠監督)の原作・共同脚本。
【原作】『散歩する侵略者』とは・・・2005年初演、2007年、2011年と再演を重ねる、イキウメの代表作。初演後に、前川自身の手により小説化され雑誌「ダ・ヴィンチ」にて連載。2007年にメディアファクトリーより単行本化されている。
監督:黒沢 清(くろさわ・きよし)
1955年生まれ、兵庫県出身。大学時代から8ミリ映画を撮り始め、1983年、『神田川淫乱戦争』で商業映画デビュー。その後、『CURE』(97)で世界的な注目を集め、『ニンゲン合格』(98)、『大いなる幻影』(99)、『カリスマ』(99)と話題作が続き、『回路』(00)では、第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。以降も、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『アカルイミライ』(02)、『ドッペルゲンガー』(02)、『LOFT ロフト』(05)、第64回ヴェネチア国際映画祭に正式出品された『叫』(06)など国内外から高い評価を受ける。また、『トウキョウソナタ』(08)では、第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞と第3回アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞。連続ドラマ「贖罪」(11/WOWOW)では、第69回ヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門にテレビドラマとして異例の出品を果たしたほか、多くの国際映画祭で上映された。近年の作品に、『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(13)、第8回ローマ映画祭最優秀監督賞を受賞した『Seventh Code』(13)、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞、第33回川喜多賞を受賞した『岸辺の旅』(14)、第66回ベルリン国際映画祭に正式出品された『クリーピー 偽りの隣人』(16)、そして、フランス人スタッフ・キャストによる海外初進出作品『ダゲレオタイプの女』(16)がある。第29回東京国際映画祭SAMURAI賞を受賞。