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第29回東京国際映画祭:松山ケンイチ&東出昌大、リオ五輪メダリストと勝負の世界の魅力を語る!『聖の青春』舞台挨拶

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第29回東京国際映画祭の公式クロージング作品として映画『聖の青春』が11月2日、上映イベントを開催し、主演の松山ケンイチ、共演者の東出昌大と、森義隆監督が登壇した。さらに、スペシャルゲストとして、リオデジャネイロ五輪のメダリスト、吉田沙保里選手、三宅宏実選手、羽根田卓也選手が登場。

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国民栄誉賞にも輝いた女子レスリング・吉田沙保里選手と、リオデジャネイロオリンピックで腰痛に悩まされながらもコーチを務める父と二人三脚で銅メダルを獲得し話題を呼んだ 三宅宏実選手、さらにはリオデジャネイロオリンピックでカヌー競技では日本史上初のメダルを獲得した 羽根田卓也選手が、勝負の世界を描いた本作で、村山聖と羽生善治という将棋界最高峰の実在の人物を演じた松山ケンイチ・東出昌大に、まさに真剣勝負の世界で生きるアスリート達が花束を贈った。

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本作の原作は「感涙の名作」として大絶賛される大崎善生のデビュー作。天才・羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称されながら、29歳にして亡くなった実在の棋士・村山 聖[さとし]―。病と闘いながら将棋に全てを懸け、全力で駆け抜けた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動の実話。
主人公・村山聖演じるのは、松山ケンイチ。かつてない驚異的な役作りで精神面、肉体面の両方から村山聖にアプローチし、熱演。聖の最大のライバルであり、本作の“ヒロイン”ともいわれる羽生善治に、東出昌大。弟弟子・江川貢役に染谷将太。聖を支えた師匠・森信雄役にはリリー・フランキー。 母・村山トミコ役に竹下景子。共に闘ったプロ棋士役に安田顕。 柄本時生、鶴見辰吾、北見敏之、筒井道隆ら豪華キャスト陣が脇を固める。また、主題歌を手がけるのは、秦 基博。本作のために書き下ろした楽曲「終わりのない空」が物語をよりドラマティックに演出する。人間の知の限界に挑戦し続けた伝説の将棋指しの人生を、愛情豊かに描き出す。

10月25日(火)に開幕した第29回東京国際映画祭も終盤を向かえ、期待のクロージング作品の上映だけに、会場には大勢の観客の熱気で包まれる。松山ケンイチをはじめ、東出昌大、森義隆監督が登場すると、観客からは一層大きな歓声が起こった。

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天才棋士・村山聖を演じた松山が「この映画を東京国際映画祭のクロージング作品に選んでいただき、とても光栄です。今日をすごく楽しみにしていました」と挨拶。
聖の最大のライバル・羽生善治を演じた東出が、「ヒロイン・羽生善治を演じた東出昌大です。日本を代表する映画祭で、将棋という日本文化を扱った作品がクロージングに選ばれるのは光栄ですし、胸を張ってこの場に立っています」続けた。
本作のメガホンを執った森監督は、「今年は素晴らしい日本映画が多い中、この映画がクロージング作品に選ばれたことを誇らしく思います」と、それぞれが国際的な映画祭にクロージング作品として選ばれた喜びを嬉々と語った。

レッドカーペットイベントでは、安倍首相や、映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』のプロモーションで来日したメリル・ストリープさんと並び、本作を世界に向けてアピールした3人ですが、改めて感想を問われると、松山は、「楽しかった記憶しかないですね。メリル・ストリープさんや安倍首相・・・安倍マリオさんにお会いできたことを光栄に思っています。映画祭に参加する度に圧倒的なパワーをもらえるんですよね。すごく感謝しています」とコメントし、本作で描かれている日本独特の粋な美しさを世界中の人に見てもらいたいと、意気込んだ。

東出は、はじめに将棋を題材にした映画を撮ると聞いたときは少し心配になったようだが、「人としての生き方は世界共通なので、将棋のルールがわからない人が観ても、それは伝わると思います」と、自信をのぞかせる。

また、多くの人を夢中にさせる将棋の魅力について話題が及ぶと、森監督は、「今回作品を作る上で、ボクシングや格闘技の映画を参考にしました。人間の闘志のぶつかり合いは、文化を超えて理解してもらえると思います。人工知能が発展する一方、人と人が人生をかけてぶつかり合った時に出来上がる勝負というものは、芸術性を持っているのではと。それは人口知能には再現できない部分だと思います」と、自身のこだわりを語った。

難病を患いながら、29歳の若さで亡くなるまで、将棋に全人生を掛け、将棋界最高のタイトル「名人」を目指して必死に闘った、村山聖。「勝負の世界に生きること」「命を削りながら頂点を目指して闘うこと」を、本作からはたっぷりと感じ取れるはず。
ここで、厳しい勝負の世界を生き抜いてきた、リオオリンピックメダリストの吉田沙保里選手、三宅宏実選手、羽根田卓也選手が登壇し、松山さんと東出さん、森監督へ花束が贈呈されました!豪華メダリストの登場に会場は大盛り上り。

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本作で描かれる村山聖の生き様は、アスリートの競技にかける気迫、勝利への執念に通じる。三宅選手は、「ハンカチは必須です。将棋にかける思いが熱く伝わる素晴らしい映画で、実話なので、より胸に響きました。アスリートはオリンピックのメダルを目標に、聖は棋士としてやり遂げたいという思いが私たちと共通しています。もし私が病気でも、好きなことを最後までやり遂げたいと考えると思います」と、本作を熱く語る。

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松山は、「僕は俳優、村山さんは将棋という仕事が生きることにつながっている所が共通点だと思います。村山さんの、病に捕らわれず人生を全うしている姿が好きで、自分の人生を考えるきっかけになりました」と、村山さんが自身に与えた影響について触れた。

東出は、「将棋界の方々は、村山さんが病気だということをご存知でした。だけど盤面を挟めば容赦しません。将棋に人生をかけているからこそ、手を抜かないのだと思います。羽生さんを演じるにあたっては、村山さんの人生をぺしゃんこにしてやるんだという気持ちで挑みました」と、実際の棋士の方々が村山さんの病気を知っていながら、プロとして容赦なく戦っていたことを受け、並々ならぬ思いで撮影に挑んだ様子。

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将棋という真剣勝負にちなみ、「最近の勝負事は?」と問われると、「吉田沙保里杯で、甥っ子とレスリングをしました。力が強くなっていて、びっくりしました」と、心温まるエピソードを披露した吉田選手。
三宅選手は、「電車の乗り継ぎ時間をいかに短縮できるか挑戦しました」と続け、松山が
「お腹が痛い時にエレベーターが来なくて、自分との闘いでした(笑)」と語り、会場の笑いを誘う場面も。
羽根田選手は、「柔道選手と綱のぼりをしました。異種格闘できて楽しかったです」とアスリートらしいコメントを寄せた。

最後に松山より「村山さんの人生は、皆さんの人生の中にも何かを与えてくれると思います。そのような村山さんの生き様を堪能していただければと思います。対局で、刀で斬りあっている様を是非楽しんでください。今日はどうもありがとうございました」とメッセージを伝え、イベントを締めくくった。

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『聖の青春』
羽生善治を追い詰めた伝説の棋士・村山聖(さとし)
病と闘いながら全力で駆け抜けた、わずか29年の生涯を描く奇跡の実話

出演:松山ケンイチ
東出昌大 染谷将太
安田 顕 柄本時生 北見敏之 筒井道隆/竹下景子/リリー・フランキー
原作:大崎善生(角川文庫/講談社文庫)
監督:森義隆『宇宙兄弟』『ひゃくはち』
脚本:向井康介『クローズEXPLODE』
主題歌:秦 基博「終わりのない空」 AUGUSTA RECORDS/Ariola Japan
©2016「聖の青春」製作委員会
配給:KADOKAWA
公式サイト:http://satoshi-movie.jp

11月19日(土)丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国公開