映画『サヨナラまでの30分』の公開御礼舞台挨拶が、2月1日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、W主演の新田真剣佑と北村匠海(DISH//)、萩原健太郎監督が登壇した。
本作はカセットテープ=記憶が紡ぐ完全オリジナル作品。1本のカセットテープをきっかけに、一年前に死んだアキが颯太の体を借りて入れ替わり、もう一度仲間と音楽をやるために奮闘し、出会うはずのなかった彼らに起きた30分間のキセキを描く、青春音楽ラブストーリー。一年前に死んだ、バンドボーカルのアキ役を新田、人と関わる事が苦手で就職活動も失敗ばかりの大学生の颯太役(入れ替わったアキ役も)を北村が演じる。
公開から1週間経ち、周囲から多くの反響を受けているという二人。新田が「3回泣いたと言われました」と言えば、北村は「僕は4回泣きましたよ」と明かし、「SNSなどでコメントを見て正直ニヤニヤしていますよ。ダークホースとか言われて(笑)。母親がエゴサーチ力があって『こんなの出ているよ』ってURLを送ってくれるんです」と、嬉しそう。
続けて北村は「僕は過去に、バスに乗っているときレディ・ガガの曲を聞いて涙したことあるくらい、すぐ泣いちゃうんだけど、(本作を)2回目になるとマッケンの笑顔が悲しくて・・・泣ける」と吐露。
ここで、映画の内容から「最近のかけがえのないことは?」と質問されると、北村に「サボテン?」と話をふるも、北村は「もうその話は・・・」としながらも、「最近はサボテン4兄弟よりもうべんラーたの方が生意気ですぐに水くれっていうんですよ」と話し始め、「結局、カレー食って、サウナ入って家に帰って、植物と会話することかな」とまとめ、会場を沸かせた。
また、劇中バンド「ECHOLL」によるオリジナル曲6曲も本作の魅力。ここで、音楽プロデューサーを務めた「androp」の内沢崇仁から手紙が届き、新田に「最初に会ったとき、軽く歌い始めた声が良くて衝撃を受けました。本当に何もかも完璧なんですが、実は裏で努力をしている人。とてつもない力を持った人」、北村には「全てをダ行なく歌ってくれた。彼の熱い声に鳥肌がたちました」と二人を絶賛した。
そして、アキとして歌っていた新田がツボってしまったフレーズがあったそうで、MCから「のびたかみ・・・」?と聞かれ、「そうそう!」と大爆笑する新田。「ドラえもんの“のび太”を思い出しちゃって、そこになるとつい笑っちゃった」と暴露。そのフレーズを北村が「のびたかみ~♪」と歌い、合わせて新田も「伸びた髪~♪」と美声を披露。突然のアカペラに客席がザワつく一幕も。
楽曲の収録は撮影前だったそうで「アキとして歌うことが難しかった」と新田。役者のほか、ロックバンド・DISH//としても活動する北村は「(歌って演技することは)幼い頃から役者をやっているので、自分でないディレクションがあった方がやりやすい。役作りは大変だったけれど、楽曲に助けられた部分が大きかったですね。」とし、「役者を続けていて良かった。音楽を続けていてほかった。自分にはこの2つしかないんだという思いでやってきて、この作品で繋がって嬉しかったです」としみじみ。さらに、「自分がこの作品に救われた熱い思いが、たくさんの人に届いてくれたらいいと思います」とメッセージを送っていた。
『サヨナラまでの30分』
【STORY】
メジャーデビューを目前に解散したバンド「ECHOLL」。
1年後のある日、突然見知らぬ大学生・颯太が現れ、メンバーのヤマケン、重田、森そしてカナに再結成を迫る。
――実は颯太の中身は、1年前に死んだボーカルのアキだった!
偶然拾ったアキのカセットテープを颯太が再生する30分だけ、2人は入れ替わり、1つの体を共有していく。
人づきあいが苦手な颯太と、「俺にこじ開けられない扉はない」が口癖のポジティブなアキ。
ひとりで音楽を作っていた颯太も、次第にアキや仲間と音楽を奏でる楽しさを知り打ち解けていくが、「ECHOLL」を去ったアキの恋人・カナだけは戻ってこない。
カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとする2人。
一方カセットテープに異変がおき、アキと颯太の入れ替われる時間は短くなっていくー。
出演:新田真剣佑 北村匠海 久保田紗友 葉山奨之 上杉柊平 清原翔
監督:萩原健太郎(『東京喰種 トーキョーグール』)脚本:大島里美(『ダーリンは外国人』『君と100回目の恋』「凪のお暇」)プロデューサー:井手陽子
制作・配給:アスミック・エース
コピーライト:©2020『サヨナラまでの30分』製作委員会
公式サイト:http://www.sayonara-30min.com
公式インスタ:https://www.instagram.com/sayonara_30min/
公式twitter:@sayonara_30min
全国公開中!