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磯村勇斗「あのシーンでは本当に油断していた」!? 映画『正欲』学生限定試写会Q&Aに登壇!新垣結衣との貴重な撮影秘話も!

傑作か、問題作か。
朝井リョウによるベストセラー小説映画化
稲垣吾郎×新垣結衣 監督:岸善幸

タイトル

磯村勇斗、映画を観た学生たちとのQ&Aに登壇!
「あのシーンでは本当に油断していた」
「消費される側でもあるからこそ、長く愛されるようにありたい」
新垣結衣との貴重な撮影秘話も披露!

1102磯村勇斗④

朝井リョウによる小説『正欲』を、監督・岸善幸、脚本・港岳彦で、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え映画化した映画『正欲』が、11月10日(金)より全国公開する。

映画『正欲』の原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語り、2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。

家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を映画化するのは、『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022)などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。このふたりのタッグにより、いわゆる「当たり前」ではない生活を送る人たちの人生を大胆な演出表現をもって映像として浮かび上がらせ、2023年、日本映画最大の意欲作の誕生を予感させる。

検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜(てらい・ひろき)役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささき・よしみち)には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(もろはし・だいや)、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子(かんべ・やえこ)を演じる。

11月2日(木)、第36回東京国際映画祭でコンペティション部門観客賞&最優秀監督賞をダブル受賞した本作の学生限定試写会を実施。主要キャラクターのひとりを演じた磯村勇斗が登壇し、学生たちからの質問に答えながら、本作の役作りや撮影時のエピソードについてトークした。

<イベントレポート>
朝井リョウによる発行部数50万部突破のベストセラーを映画化した本作。原作小説は、とりわけ学生の購買率が高いとされていることから、この度親和性の高い学生限定の試写会が開催された。イベントに登壇したのは、本作の主要キャラクターの一人で、新垣結衣演じる夏月と”ある秘密“を共有する佳道を演じた、磯村勇斗。大きな拍手に包まれステージに登壇した磯村は、本作が第36回東京国際映画祭でコンペティション部門観客賞と最優秀監督賞をダブル受賞したことについて、「岸善幸の最優秀監督賞はイコール作品賞だと思います。何より一番嬉しいのが観客賞。お客さんの声が一番大切だと思うので、参加した僕らも一番嬉しいんです。『正欲』公開直前にダブル受賞で良いスタートが切れそうだなと思います!」と笑顔でコメント。受賞を知ってすぐに岸監督にも連絡したといい、「おめでとうございますとメッセージを送ったら、次の日監督から『すみません遅くなりました、爆睡してました』と返ってきて(笑)。別の作品の現場でお忙しそうだったのですが、すごく喜んでいました」と、岸監督との微笑ましいやりとりについて明かした。

1102磯村勇斗②

続いては、事前にSNSで募集した質問と、会場の学生たちからの質問に、磯村が直接回答するQ&Aコーナーへ。
「『正欲』の撮影を終えて得たものや、佳道を演じて物事の考え方や捉え方に変化はありましたか?」という質問には、「自分自身をすごく大切にしようと思うようになった」という磯村。「この映画を観終わった後、僕は凄く温かい気持ちになったんです。僕が演じた佳道が、新垣さん演じる夏月と出会うことで、自分を認めてくれる存在に出会えたことの素晴らしさに気付いて。自分の価値観や隠したいこととか、自分で認めてあげて大切にしないといけないなと、この映画に参加して、観終わって、あらためて感じました」と噛みしめるようにコメントした。さらに、「こんなに登場人物全員が魅力的に映っている映画って少ないんじゃないかと思う。岸監督の撮り方や編集の力ももちろんありますが、出演者全員が輝いて見えました。役者みんなで最後まで行き切ったからこそ、出たものなんじゃないかな。本当にみんな素敵で愛おしかったですね」と、本作の監督やキャスト陣を嬉しそうに絶賛した。

映画を鑑賞したばかりの学生客たちからは、独特で時に鋭い観点からさまざまな質問が飛び交い、磯村も思わず「学生の皆さんの質問面白いですね、ライターとかやったほうがいいよ!」と感心するほどの盛り上がりに!

撮影で印象的だったシーンについて、磯村演じる佳道と新垣演じる夏月が、楽しそうにお互いを動画で撮り合う画面について問われた磯村は、「夏月とのシーンはものすごく楽しかった!」と笑顔でコメント。「監督からスマホを渡されて、『これも後で使うからね』とプレッシャーをかけられたんですよ(笑)。だから新垣さんをちゃんと美しく撮らなきゃいけないと思って、佳道として、夏月の良い表情を押さえようという気持ちで挑みましたね。現場では相当はしゃいでいましたし、演じていても楽しかったですね」と、撮影当時の心境について明かした。

1102磯村勇斗①

また、磯村が特に忘れられないシーンとして挙げたのは、夏月と佳道が共同生活を送るシーンだという。お互い違う部屋で眠り、朝起きてリビングで顔を合わせ、それぞれ自分のやることを済ませていく、何気ない日常のシーンだが、実は予想外の“長回し”が行われていたのだとか。「あのシーンで、監督が全然カットをかけなかったんですよ。だから後半はアドリブになってくるわけですが、日常のシーンなので、いかに自然に自分たちができることをやるかが肝心になって。台本では僕がトイレに行ったらカットがかかるはずだったのに、その後もずっとカメラが回っていました。だからトイレに入っても演技を続けて、音もリアルな方がいいのかと思ってトイレを流したりもして(笑)。トイレから戻ったら何をしようかと考えたり、本当に油断していたので、あのシーンはドキドキしましたね!」と、映画本編を観た後思わずくすっと笑えるようなとっておきエピソードを披露した。

磯村ファンだという大学生からは、“欲を消費する側”と“欲の対象者”の対比についての質問が。磯村は、芸能の世界に身を置く者として、自分の仕事が“欲の対象”になりえることに言及しながら、「嫌いな言い方ですが、僕らは“商品”と呼ばれることがあって、消費されたりいろんな欲の対象になりえる。それは仕方ないし、割り切っているところもあります。だからこそ、あえて“商品”という言葉を皮肉として生かすならば、『ちょっとフレーバーを変えつつ長く愛される商品でいたい』と思うんです。消費される生き物である限りゼロにはさせない、という考えでやっています」と、俳優としての思いや決意について力強く語った。

また、ある学生客からは、「この映画を観ながら、自分の欲に正直になったときにどこからがアウトでどこまでがセーフなのか考えていて、それが貴重な体験だった」という感想も。磯村は真剣な表情で耳を傾けるも、最終的にその学生客から「磯村さんは何フェチですか?」と質問され、会場が爆笑の渦に包まれる一幕も。「びっくりした!!(笑)」と笑顔を見せた磯村は、「(僕のフェチは)匂いですね。香りがすごく好きなので。嗅覚がするどいので、ラーメンの匂いがするなと思ったら、マップを見ずに中華屋さんに行けちゃうぐらい(笑)」と思わぬ特技について明かした。

イベントの最後には、磯村から試写会に参加した学生たちにメッセージが贈られた。
「学生さんたちの視点が、大人の僕らの世代とはまた違う感覚なんじゃないかなと感じました。映画の見方も含めて、とても感度が高いですよね。世の中の切り取り方も、僕らの世代よりアンテナを張っている気がして、そこがみなさんの世代の強みだと思います。これからの時代は絶対にみなさんが築き上げていきますし、みなさんのことをすごく心強く思いました。僕は僕なりに、みなさんが生きやすいようにしっかり開拓していきますので、がんばらないといけないですね!」

1102観客写真

傑作か、問題作か――。磯村を始めとする日本映画界を代表する実力派俳優が集結し、いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作誕生!映画『正欲』は11月10日(金)より全国ロードショー。
(オフィシャルレポートより)

◆主題歌入り本予告映像(60秒)

『正欲』本ビジュアル

<STORY>
横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。

原作:『正欲』(新潮文庫刊)
原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語る通り、共感を呼ぶ傑作か、目を背けたくなる問題作か・・・「この衝撃は読んでみないとわからない」「もう読む前の自分には戻れない」と、続々と読者が増え続けている。

主題歌:Vaundy
2000年6月6日、東京都出身。作詞、作曲、アレンジを全て自分でこなし、デザインや映像もディレクション、セルフプロデュースするマルチアーティスト。19年春頃からYouTubeに楽曲を投稿開始し、2023年夏現在、YouTube・サブスクリプションのトータル再生数は44億回以上を突破。サブスク令和時代の象徴的な存在として注目を集め、リリースした楽曲は長期にわたりチャートイン、CMドラマなど各方面でタイアップにも起用される。2022 年 12月 31日、 第 73 回 NHK 紅白歌合戦に初出場。開催したワンマンライブは全て即日完売、2023年秋には自身最大規模 6大都市12公演からなるアリーナツアーを開催。「おもかげ」(milet×Aimer×幾田りら)、「逆光」(Ado)など、フィーチャリングでの参加や楽曲提供及びプロデュースでもその手腕を余すことなく発揮。菅田将暉「惑う糸」では、初のミュージックビデオの監督も務めた。耳を捕らえ一聴で癖になる天性の歌声とジャンルに囚われない幅広い楽曲センスで、ティーンを中心に強固なファンダムを拡大し、令和の音楽シーンを牽引している。

映画『正欲』
出演:稲垣吾郎 新垣結衣 磯村勇斗 佐藤寛太 東野絢香
監督・編集:岸善幸
原作:朝井リョウ『正欲』(新潮文庫刊)
脚本:港岳彦
音楽:岩代太郎
主題歌:Vaundy『呼吸のように』(SDR)
撮影:夏海光造 照明:高坂俊秀
作:murmur 制作プロダクション:テレビマンユニオン
配給:ビターズ・エンド
©2021朝井リョウ/新潮社 ©2023「正欲」製作委員会
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/ヴィスタ/134分/映倫G

bitters.co.jp/seiyoku
X(旧Twitter) @seiyoku_movie

11/10(金) 全国ロードショー!