映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の七夕願いごとイベントが7月6日、東京・白金台の八芳園にて行われ、W主演の道枝駿佑(なにわ男子)と、福本莉子が登壇した。
日本のみならず、韓国、中国など、国境を超えて大ヒットを記録している一条岬の同名恋愛小説を、『僕等がいた 前篇・後篇』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』などの恋愛映画の名手・三木孝浩監督が映画化。本作は、眠りにつくと記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患ったヒロイン・日野真織と、そんな彼女を献身的に支えるも、自らも大きな秘密を隠し持っている主人公・神谷透の儚くも切ない愛の物語。月川翔と松本花奈が脚本を手がけ、亀田誠治が音楽を担当。真織を福本莉子、透を道枝駿佑がW主演で演じた。
庭園に装飾された七夕ロードを浴衣姿で歩いて登場した道枝と福本。天候が危ぶまれていたが、天気は二人に味方し「晴れて良かったね」と笑顔を見せた。二人はドラマ「消えた初恋」以来二度目の共演となるが、福本は「三木監督とは『思い、思われ、ふり、ふられ』(実写版)以来でしたし、道枝さんとまたご一緒できてうれしかったです」と笑顔を見せ、「原作を新幹線の中で読んだのですが、号泣してしまいました。切ないけれど希望が見える素敵な作品です」とアピール。「道枝さんは、変わらずまっすぐで誰にでも優しい方。透くんは道枝さんにそっくりだなと思いました」と語った。
一方の道枝は「福本さんはサバサバしていて、明るくて天真爛漫なイメージは以前と変わりませんでした」と福本の印象を述べ、「クランクインからアドリブのシーンを撮影したのですが、“初めまして”だったら難しかったかもしれません。スタッフさんから『二人が一度共演しているからだよ』と言われて(スタッフの)信頼を感じました」と話す。
そんな息もぴったりだった二人だが、同級生という設定から「敬語はやめよう」と約束を交わしたそうだが、「道枝さんがずっと敬語が直らなくて・・・」と明かす福本。道枝も「撮影が終わるころにやっと敬語を使わずに話すようになって・・・」と苦笑い。
“透”の字のごとく、透明感ある役を演じた道枝は「透はミステリアスで掴みどころのない役どころ。自分の普段のテンションよりもちょっと落ち着かせ、徐々に声のトーンも明るくなって猫背が直っていく感じを意識しました。あと、料理も練習しましたよ」と振り返る。
福本は、「真織が毎日日記を書いて翌朝に読み返す習慣があるので、私も撮影中は日記を書いていました。私目線の日記と、真織を演じていて感じたことを書く日記の2つを。彼女を演じるにあたって少しでもヒントになればいいなと思いました」と明かした。
また、記憶がテーマとなっている本作にちなみ、「これまでに忘れられない記憶は?」と問われると、道枝は「横浜アリーナで、(なにわ男子として)デビューが発表された瞬間ですね」と即答。しかし、「まったく記憶がなくて(笑)。そのときの映像を見返すと、しゃがみこんで泣いていたりしているんですが、あまりにも強烈すぎて正直覚えてないんです」と告白する。福本も「東宝シンデレラオーディションでグランプリを受賞した瞬間です」と答えるも、「道枝さんと同じで、衝撃すぎて覚えてないんですよ。ビックリしてこの先どうなるんだろうと不安の方が大きかったです(笑)」と回顧した。
イベントでは七夕にあわせ、それぞれ自身の願いを込めた短冊を笹の葉にかけた。道枝は「たくさんの方々の心の中で忘れられない作品となりますように」書き、「1日1日を大事に生きようという、この作品に込められたメッセージを感じていただき『映画、よかったね』と言ってもらえるのが僕らにとっての最大限の褒め言葉です」とニッコリ。福本は「映画の初日を大阪で迎えたい」とし「ぜひお願いします」と二人の地元の大阪での舞台挨拶を懇願していた。
最後に道枝は「10代最後の作品で映画初主演作です。いろんなご縁の重なった作品になったと思います。これからの人生のターニングポイントとなる作品に巡り会えたことに感謝します」と思いの丈を述べ、福本は「『この映画を絶対いいものにするぞ』という皆さんの気合を感じましたし、その期待に応えられるよう自分のベストを尽くそうと思って臨みました。私の代表作になると思います」と作品への熱い思いを口にしていた。
『今夜、世界からこの恋が消えても』
<ストーリー>
明日、僕を忘れてしまう君と忘れられない恋をした。
僕の人生は無色透明だった。真織と出会うまでは――。
クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い絶対に本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れた。そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。
「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
彼女はその日の出来事を日記に記録して、朝目覚めたときに復習することで何とか記憶をつなぎとめていた。その日ごとに記憶を失ってしまい、明日が来ることを恐れながら生きる彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。
しかし僕には真織に伝えていないことがひとつだけある。だから、真織の幸せを守るために、僕は“ある作戦”を立てた。
キャスト: 道枝駿佑(なにわ男子) 福本莉子
古川琴音 / 前田航基 西垣匠
松本穂香
野間口徹 野波麻帆 水野真紀 / 萩原聖人
原作:一条岬『今夜、世界からこの恋が消えても』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
監督:三木孝浩
脚本:月川翔 松本花奈
音楽:亀田誠治
配給:東宝
映画のマルシー:©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
公式HP:https://sekakoi-movie.toho.co.jp/
公式Twitter:@sekakoimovie
公式Instagram:@sekakoimovie
7月29日(金)全国東宝系にて公開!